ニューヨーク生活20年で経験してきた様々な実話集。 好きだから別れるしかなかった。そして別れてから始めて気づく事。新連載スタート。
それでもやっぱりニューヨークが好き
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ニューヨーク話
2008年 02月 01日 (金) 17:09 | 編集


「ニューヨークの母」マリッサとの再会                     2008年2月10日


Tip に関するあれこれ                               2008年2月15日


ニューヨークでサバイバルする為に必要な事                2008年2月23日


トラブル発生!弁護士参上!                          2008年3月17日


ヤンキーズスタジアムにて                            2008年6月23日




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「ニューヨークの母」マリッサとの再会
2008年 02月 10日 (日) 17:05 | 編集


世界中から多くの人たちが夢と富を求めてやってくる街、ニューヨーク。



でもその現実は貧富の差は日本とは比べ物にならないくらい大きく、
日本人である私からは考えられないような金持ちがマンハッタンにはごろごろいるかと思えば、その数以上の多くの人たちが貧困に苦しんでいる状況です。



昨日まで普通に生活していた人たちが、明日には職を失い、住む家を失い、
コンクリートジャングルの中をたださまようだけの生活になることも他人事ではない話です。



まだ私が10代だった頃、
世界の中心であるニューヨークに一度来て見たいと思い、
学校の休みを利用して親友のミキと一緒に初めてニューヨークにやって来ました。



旅程はNY一ヶ月、その後ロサンゼルス、サンフランシスコ、ハワイと回って帰国する予定。



当時のニューヨークはまだ治安が悪く、
インターネットもない為、情報が限られいて不安でいっぱいでした。



それなのにホテルの予約もなしの行きあがりばったりの貧乏旅行。



JFKの空港に着いた時は緊張と不安で足がすくむ思いでした。



とりあえずマンハッタンに向かうことにしましたが、
貧乏旅行なのでタクシーは使わず、
最寄の地下鉄までバスで行くことにしました。



バス乗り場と言っても当時の空港はごちゃごちゃしていてわかりにくく、
道行く人たちに下手な英語でバス乗り場を尋ねながらようやくたどり着き、バスに乗り込みました。


すると、バスの運転手のおじさんに「運賃はコインのみ」と言われ、
コインを持っていなかった私たちが途方にくれていると、
同じバスに乗り合わせた他の乗客たちがお金を崩してくれました。



乗客たちのご好意でバスに乗れたのは良いけど、
今度は一体どこで降りたら良いのか見当がつきません…



わけのわからない所まで行ってしまったら大変なので、
バスの運転手のおじさんに思いっきり日本語英語で、



「地下鉄に行きたい。教えて。教えて」



と、ただひたすら必死に繰り返したらわかってもらえたようで、
運転席のすぐ近くの席に座っているようにと言われました。




他の乗客の人たちに大迷惑なスーツケースと共に乗り口付近の席に座っていましたが、
走り出してかなり時間が過ぎても運転手は何も言って来ないので、
もしかして忘れてるんじゃないかと不安になり、



「まだ?まだ?まだ?」



と、お仕事中の彼に何度も聞きまくり、



「大丈夫だからそこに座ってな」



と言われたので、不安でいっぱいになりながらも静かに座っていると、
しばらくしてようやく地下鉄の駅に近いらしいバスストップに着きました。



運転手のおじさんが私たちに早口で地下鉄の場所を説明してくれているようでしたが、
何を言ってるのかまったくわからなくてミキと共に途方に暮れていると、
おじさんは突然バスのエンジンを止めて立ち上がり、
私たちのスーツケースを持って一緒にバスから降りてくれて、
地下鉄の入り口まで連れて行ってくれました。



まさかバスを停めて道案内してくれるとは思っていなかったので、
私達もびっくりで感謝感激でした。
(さすがにピヨピヨの私たちをそのまま路頭に放置できなかったんでしょうが…)



運転手さんや他の乗客の方達には迷惑をかけてしまいましたが、
不安と緊張でいっぱいだった私達に優しくしてもらえて、
単純な私達は怖いイメージだったニューヨークが好きになり始めていました。



爽やかに手を振って去って行く運転手さんと別れた後、
重いスーツケースを持って地下鉄の階段を下りようとすると、
アメリカ人の男性がさっとやってきて、



「持ってあげるよ」



と声をかけてくれましたが、
「犯罪大国NY24時間」というドキュメント番組をさんざん日本で観ていた私達は、



スーツケース持って逃げられるーっ!!!



と思い込み、せっかく声をかけてくれた人に



「NO, NO, NO」



と拒否してしまいました…



今思えばあんな重たいスーツケース持って誰も逃げたりしないのに、
悪い事しなぁって思います。



すったもんだしながらも、ようやく地下鉄に乗れ、タイムズスクウェア付近の駅で下車しました。



地下鉄の駅から外に出て、
初めてマンハッタンの地を踏んだ私たちは興奮して、



「うわーー、ここがかの有名なブロードウェイかーー!!」



とミキと感動を分かち合っていたんですが、
のちにそこはブロードウェイではなくて、
8th Ave だったということが判明しました…



その後スーツケースをゴロゴロ押して、
日本で出会ったバックパッカーの人に聞いていた安ホテルを見つけ、
無事チェックインできました。



そのホテルは厳密にいうとホテルではなくアパートメントホテルで、
一週間、又は一ヶ月単位で借りている人たちばかりでした。



料金は今では考えられない値段で、二人で一週間200ドルくらいだったと思います。



ただしシャワーは共同。



それにお世辞にも綺麗とは言えませんでした。



そこの住人達は路上で物を売ってる人たちや、
何やら怪しげな仕事をしている人たちがたくさん住んでました(何故か宿泊者は男ばかり)。



内線電話で他の住人たちからナンパ電話がかかってくるし、
気の抜けない、サバイバルなホテルでしたが、
そこで掃除婦として働いてたマリッサという黒人のおばさんに出会いました。



彼女は怪しい人間がたくさん住んでるホテルに、
私たちのような右も左もわかっていないティーンエージャーがいるのが心配になったのか、



「私はあなた達のニューヨークのママよ! 何か困ったことがあったら何でも言いなさいね!」



と言いながらハグされたり、
クッキーを持ってきてくれたりして、
いつもとても親切にしてくれていたので、
私達も彼女の事がとても好きになりました。



そしてニューヨーク最後の日、



「寂しくなっちゃうわね…」



と涙を浮かべながらマリッサは私たちをきつく抱きしめました。





それから一年たって、
留学生としてNYに戻ってきた私とミキは、
マリッサにひさしぶりに会いたくて二人であのホテルに行ってみました。



するとそのホテルは何故か人気が無く、看板も無くなっていて、
ただ閑散とした状態になっていました。



おそらく、この一年の間に倒産してしまったのでしょう…



マリッサの行方もわからないまま数ヶ月がたった頃、
ホテルがあった付近のファーストフードでミキと二人で食事をしていると、
店の外にマリッサらしき人物がいるのを発見しました。



びっくりした私達は嬉しさいっぱいですぐにマリッサに駆け寄りました。



マリッサも私たちの事を覚えてくれていたようで、
以前と変わらないハグをしてくれました。



ハグの後、彼女から身を離して改めて彼女を見つめてみると、
何か妙な違和感を感じました。



虚ろな目、あまり綺麗じゃない服装、それに彼女は大きな袋とカバンを抱えていました。



え? これって… え?



状態がいまいち把握できないまま、
動揺を悟られないように気をつけながらジェスチャー交じりで話をしていると(まだ英語が下手だったので)、
突然マリッサが、



「お腹がすいてるの。 すごくお腹がすいてるの。 
 しばらく何も食べてないの」




と言い出しました。



その瞬間、私には彼女が何を意味してるのわかりませんでした。



と言うかわかりたくなかったんだと思います。



すると彼女は英語が通じなかったと思ったのか、



「Please give me food」



と言いながらジェスチャーで何度も食べるまねを始めました。



金づちでガーンと頭を殴られたような衝撃と共に、
ニューヨークの母だと言って抱きしめてくれていたマリッサに物乞いをされた現実を受け入れられず、
思考回路が止まったまま、



「ちょっと待ってて」



と言ってお店に戻って食べ物を買い、彼女に手渡しました。



すると彼女は何度もありがとうと言いながら、
体の調子が良くないのか、
重い体を引きずるようにそのまま去って行きました。



その前かがみに歩く彼女の後姿を見ながら、
この1年の間に一体何が彼女に起き、
どう過ごしてきたのかと思い、
その日の帰りの足取りがとても重たかったことは今でもはっきりと覚えています。






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Tip に関するあれこれ
2008年 02月 15日 (金) 14:59 | 編集


日本にはない習慣なので、
アメリカに来てどうしても戸惑ってしまうのがTipの習慣です。


私自身、今思い出すと恥ずかしくて忘れてしまいたい出来事があります。



20年前、初めてニューヨークに観光として来た時、
資金ギリギリの旅行だったので、
食事はスーパーやデリで買ってくるか、
食べに行くとしてもいつもファーストフードばかりでした。



特に良く行ったのが当時流行っていたピザハット。
日本でピザを食べる機会があまりなかった私はこのピザハットのピザが大のお気に入りでした。



ニューヨークで一ヶ月間の滞在を終えた後、
西海岸に移動し、そこでもピザハットに行くことになりました。



でも中に入ると何故か席案内の係りの人がいます。



カリフォルニアってニューヨークと違うなと思いながら席につくと、
ウェイトレスらしき人が来て注文を聞かれました。



一緒に来ていた友人のミキと、



「カリフォルニアってサービス良いね」



と言いながらピザを食べていたけど、
何だか胸騒ぎがしてきて、



「もしかしてここってTip とか払わないといけないの?」



「でもピザハットってファーストフードだからいらないよね?」



とミキと二人で勝手な論理で不安を打ち消してしまって、
結局そのままTip を置かないで出て行ってしまいました。



店を出る瞬間、やはり気になったので振り返ってみたら、
サーブをしてくれたウェイトレスが不機嫌そうな顔で黙々と片付けている姿が見え、
やはりTipを置かなくてはいけなかったんだと思った私は、
罪悪感と恥ずかしさでいっぱいになりました。



今でもふとその風景を思い出すことがあって、
そのたびに穴があったら入りたい気分になってしまいます。



その後、住む為にニューヨークに戻ってきて、
自分自身がウェイトレスとして働くようになりなり、
Tipの大切さを身をもって知りました。



ウェイトレスというのは給料はほとんどなく(当時1時間約1ドル)、
そのわずかな給料もそこからTax を引かれて、
受けとるチェックの金額は毎回ほとんど0。



というのもTax はレストランの売り上げからTip として受け取るであろう金額を自動的に計算されて、
給料から引かれるシステムになっているからです。



という事は例のピザハットのウェイトレスは、
受け取ってもいないTip の分の税金も払わされたということになります。



本当に申し訳ないです、、、



自分もそうでしたが、
日本の人たちはTip の習慣に慣れていないので、
私がウェイトレスとして働いてる間にもいろいろ嫌な経験もしました。



当時はバブルだったということもあって、
大盤振る舞いで飲み食いしている日本人の駐在員たちが、
いざTipになると、
びっくりするくらいケチ臭いTip しか置いていかない事がよくありました。



それもそんな嘘みたいなTip しか置いてないのに、



「これ、あなたのTip だからね♪」



と恩着せがましく言う人たちもいました。



そういう人たちは影でウェイトレスの間で「ケチおやじ」と呼ばれていて、
再度来店しても気持ちが入らない分、
どうしてもサービスの質が落ちてしまいます。


Tipなんて高が知れいてるので、
追加オーダーしたビール一杯分をTip に回せば、
その後の対応も変わってくるのになぁっていつも思っていました。



それでもまだTip を置いてるだけましで、
日本人観光客となれば、昔の私同様、
まったくTip を置かずに帰ってしまうこともあり、
追いかけてTip を徴収することもありました。



そんなウェイトレスの裏事情を知ってしまうと、
自分がレストランで食事する時はどうしても通常以上のTip を置く癖がついてしまいました。



ちなみに今住んでるアパートでも、
クリスマスにはドアマンやハンディーマン、清掃者などなど、アパートに関係する人たち全員にTip をあげなくてはいけません。



これは毎年かなりの出費になるので結構きついです。



ニューヨークでは人の手がかかるとTip がかかります。
それでもまだはっきりとTip が必要だとわかる場合はいいんですが、
微妙な時は困ってしまいます。



どこまでが親切からの行為なのか、


どこからがTip 目的の行為なのか。



その昔、初めて42nd street のPort Authority から郊外に行こうとした時、
いろんな線があり迷っていると、



「May I help you ?」



と黒人男性に声をかけられました。



行き先を彼に伝えると、
彼はチケット売り場まで私を連れて行ってくれて、
チケットの買い方や、バスの乗り場まで教えてくれました。



何て親切な人なんだろうと嬉しく思いながら、
お礼の言葉を言って去ろうとしたら呼び止められ、



「Tip please」



と言われました。



その人はPort Authority の職員ではなかったので、
てっきり親切心で教えてくれているのだとばかり思っていた私は内心ショックでした。



そんな経験を何回かしていると、
まったくの赤の他人が普通以上の親切をしてくれる時は、
下心があるか、お金を払う必要があると思うようになりました。



そんなある日、
当時付き合っていた彼と車でマンハッタンに行こうとして、
ラッシュアワーで渋滞していたクイーンズボロブリッジのど真ん中で突然車がエンストしてしまい、
まったく動かなくなってしまいました。



携帯電話がない時代だったので、
公衆電話がない橋の真ん中で緊急の電話も入れられず、
かといって車を置いて行くわけにもいかなくて、
二進も三進もいかない状態で渋滞の中立ち往生してしまいました。



背後から複数の車にけたたましくクラクションを鳴らされましたが、
サイドに寄るスペースもなく、
どうしようかと思っていると、
突然後ろから来たイエローキャブのおっちゃんが、



「後ろから押して行ってあげるよ」



と言ってくれました。



私たちにとっては天使の声です。



彼の車で後ろからグイグイ押されながら、
ハンドルだけ切って何とか橋を降りることができました。



橋を降りた所で車から出ようとしたら、



「近くに修理屋があるからそこまで押して行ってあげるよ」



とにこやかな笑顔で言ってくれ、
その言葉に甘えて修理屋まで連れて行ってもらうことにしました。



車の中で彼と、



「一体いくらくらい渡したらいいかな? 
 相手はタクシーだからその料金分も上乗せしたほうがいいよね」



と言いながら財布からお金を出して渡す準備をしていました。



そしてようやく修理屋が見えてきて、
おっちゃんの最後のプッシュで無事中に入る事ができ、
お礼とお金を渡す為に車から降りようとすると、



プップー



とおっちゃんはクラクションを2回だけならして、
開けた窓から手を振って爽やかな笑顔でそのまま走り去ってしまいました。



そのおっちゃんの笑顔はまるでほんとの天使のようで、
名前も名乗らず去っていく彼の車を見送りながら、
気持ちがあったかくなってくるのを感じました。



人の手を借りるとお金がかかるのが当たり前のニューヨークで、
てっきりこのおっちゃんもTip目的で助けてくれているんだとばかり思っていましたが、
こういう事があるとニューヨークもまだ捨てたもんじゃないなぁと思いました。





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ニューヨークでサバイバルする為に必要な事
2008年 02月 23日 (土) 09:25 | 編集


ニューヨークで生活する為に必要なスキルのうちの一つに「自己主張」があります。



私はニューヨーク以外の州に住んだことがないので他の州の事はわかりませんが、
世界各国から多様な人種が集まって、
いろんな文化がごっちゃまぜになってるニューヨークでは、
特に自己主張をすることが必要になってきます。



例えば学校では常に自分の意見を言うことが必要とされていて、
授業中に発言をしなければ自分の意見がない(頭が悪い)、
又は真剣に授業に取り組んでないとみなされ、
直接成績に関わってきます。



その為、こちらの教育では幼稚園の頃から「Show & Tell 」と言って、
子供達が自宅から何かお気に入りの物を学校に持参して、
皆の前でその物について話すというスピーチの学習があります。



そうやって小さな頃からスピーチの練習をさせられてるので、
大概のアメリカ人は皆の前で発言することにあまり抵抗がありません。



私がアメリカの大学にいた頃、
最初のうちは何かにつけて発言しまくるアメリカ人をみて、
皆が皆、頭が良さそうに見えて劣等感に苛まれましたが、
英語がわかってくるにつれ、



「え?それってさっき先生が説明したでしょ?」


「え?それってさっき他の生徒が質問してたでしょ?」


「え?それって教科書にデカデカと書いてあるよ」



というふうに、彼らの発言していることの大半は意味の無いものが多いって気づきました。



とにかく発言してなんぼっていう感じです。



彼らの自己主張で面食らった習慣で、
成績に関しても不服がある場合は先生に直談判に行きます。



先生達も慣れたもんで、その生徒の主張が正しければ成績を変更します。



私が大学に入る時、ほんとはTOEFLで点数を取って入学しようと思っていたんですが、
点数が7点足りなかったので申請するのを諦め、
大学付属の語学学校を最終レベルまで終えて入ったんですが、
後から他の生徒から聞いた所によると、
7点くらいだったらアピール(直談判)すれば入れたらしいです。



実際2,30点足りなかった人たちもアピールして入っていました。



こっちの小学校では担任の先生が嫌とか、
○○ちゃんと同じクラスになりたいって理由だけでも、
校長先生に頼めばクラスも変えてもらえます。



小学校や中学校の受験で落ちたとしても、
アピールすれば入れる事が多いです。



アメリカに住んでいると理不尽だと思われることに多々遭遇しますが、
とりあえず何でも自己主張してみたら、
案外自分の主張が通る事が多いです。



日本ではルールはルールで守るべきものとして例外はなかなか認めませんが、
アメリカではルールは一応の判断基準でしかないので、
押せば物事は変わることが多いです。



黙ってルールを守ってる人間からしてみれば不公平だと感じますが、
何も主張しなければ現状に満足していると受け取られ、
結局損をすることが多いです。



でもまぁどっちが良い悪いは無しとして、
主張をすることによって物事が変わると、
困難な事に遭遇した時にすぐに諦めずに頑張ろうという気にはなります。



「ルールはルールです」ってことで例外が認められない習慣だと、
何もする前に諦めてしまいがちなので。



ニューヨーク生活の中で自己主張の大切さが最も身に沁みた経験は、
私が突然くも膜下出血になった時です。



ホームドクターからまわされた脳の専門医で診察後、
すぐに手術ができるEmergencyに行く必要があると言われ、
そこのスタッフと一緒にEmergencyに行きました。



スタッフが病院の受付で私の病状は説明してくれていたので、
ちゃんと話は伝わっていると思い、
私は支払い方法などの手続きなど済ませて、
スタッフが去った後もそのEmergencyの待合室でその他の患者達と待っていました。



他の患者達はその当時インフルエンザが流行っていたせいか、
あっちこっちで吐いてるわ、皆今にも死にそうなくらいのリアクションでした。



こういう時、変に日本人な私は自分の弱味をそう簡単には見せられないので、
自分の順番が回ってくるのをずっと大人しく待っていました。



でも2時間経っても3時間経っても一向に呼ばれる気配がありませんでした。



さすがにこれはおかしいと思い始めた頃、
私よりずっと後に来て吐きまくっていた患者が呼ばれ、
(それまでは病気のせいで目が見にくいというのもって、あまり回りを見ていなかった)
それはないでしょ!とムカついた私は受付に行き、



「今呼ばれた人は明らかに私より後に来た人です!
 私はもう3時間も待ってるんですけど!!」



と怒ったら、
その受付の人は下を向いたまま、



「症状が悪い人を優先して診てるのよ」



と言って私の顔を見上げた瞬間、



「You are the next one」



と言いました。



取りあえずホッとしてトイレに行って(いつ呼ばれるかわからなかったのでトイレにも行けなかった)、
手を洗った時にふと鏡を見たら、
なんと私の片方の目の黒目が上のほうに行っちゃってる事に気づきました。



その前からずっと視界がダブルビジョンではあったんですが、
Emergencyに来る前は両目ともちゃんと正面を向いてたので、
待合室で待ってる間に病状が悪化しちゃってたって訳です。



だからさっきの受付の人が私の顔を見た瞬間に次は私の番だと言ったんだと妙に納得しました。



その後、診てくれたドクターから、



「あなたはもう少しで2回目の破裂寸前でしたよ。
 2回目の破裂があると1回目よりさらに生存率低くなっちゃうのよ。 
 ほんと危なかったねー」



と言われ、
もしあの時自己主張せずにただずっと大人しく自分の順番が来るのを待っていたら、
あのまま待合室の片隅で冷たくなってたかもと思い、



アメリカという国はちゃんと自己主張しないと死んでしまうこともあるのかぁ…



と何とも言えない気分になりました。



ちなみに手術後無事に黒目も元に戻り、後遺症もなく退院できました。
病院でも良い事悪いこと、いろいろ貴重な体験をしたので次回書きたいと思います。




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まとめ
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