ニューヨーク生活20年で経験してきた様々な実話集。 好きだから別れるしかなかった。そして別れてから始めて気づく事。新連載スタート。
それでもやっぱりニューヨークが好き
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人生のターニングポイント 37 (最終話)
2008年 09月 13日 (土) 04:28 | 編集



その後、落胆から私の心の中は、




私はお父さんに利用されていただけなのか?

それともボケたのか?

とにかく時間の無駄だった。




と、ネガティブな感情に支配され、
しばらくの間、物事を冷静に判断する余裕がありませんでした。



しかし、時とともにその感情が落ち着いてくると、
段々と自分の事が見え始めました。




お父さんがボケたのであろうがなかろうが、
途中で投げ出したのは紛れも無く自分であって他の誰でもない。


お父さんがあの時、
私と一緒にビジネスをしたいと言った言葉は、
紛れも無い彼の本心だったと今では思う。


結局ビジネスを始める事が出来なかったのも、
お父さんだけの責任ではなく、
お父さんを突き動かせるだけの力が私に無かったからでもある。


それに何よりも、
一度信じて付いて行こうと決めた人の事を、
最後まで信じる事ができなかった自分の器の小ささに気づきました。





お父さんからはお金には代えられない大切な物をいろいろ貰いました。



あの時、お父さんが私に言ってくれた言葉…




「僕はね、投資家として今までたくさんの人達と接してきたから、
 人を見る目に関しては自信があるんだ。

 その僕が言うから信じて欲しいんだけど、
 ukainouさんにだったら1億投資する!」




という言葉は、
自分に自信が無くなっていたあの頃の私にとって一番必要だった言葉で、
その言葉は私の乾ききっていた心に染み込んでいきました。



そして再び夢を見る楽しさ、

それを実現していく楽しさを思い出させてくれました。




お父さんはただ生きているだけで精一杯だった私に、
自信と希望をくれました。




自信と希望を取り戻した自分には、
自分でも驚くほどの力がある事に気づかせてくれました。




それなのにいつからか、
まだ前に進むことができないでいたお父さんを置き去りにしたまま、
突っ走りすぎた私…




人には前に進みたくても進めない時があるという事を、
身をもって知っていたはずなのに、
自分の事で精一杯で何も見えなくなっていた私…




一度信じて付いていこうと決めたのなら、
最後まで付いて行くべきだった。



人間誰しもいつも正しい事をしている訳じゃない。



時には理不尽な事をしたり、
自分でも駄目だと感じる時もあるだろう。



それらも含めて信じるべきだったと今では思う。



その結果が「成功」じゃなくても、それはそれで良い。



途中で投げ出して残る後悔より、
きっと何か得るものがあるはずだから。




先日、家の整理をしている時に、
お父さんからの古い手紙を見つけました。





「何しろ、ukainouさんを頼りにしておりますので、助けてください」





そう書かれてあるのを見て切ない気持ちになりました。



結局は私は彼の助けになったんだろうか?



途中で投げ出してしまった事に対して後悔が残る。




後悔はしているけど、時間が経った今、
はっきりとそれでもお父さん達に出会えて良かったと思っています。



そして感謝しています。



お父さんがくれた自信と希望は、
今でも大切に心の引き出しにしまっていて、
落ち込みそうな時や自信を無くすような事が起きた時に取り出して、
元気を貰ってます。



いつかどこかで再び会う事があるならば、
私にとって一番苦しかった時期を乗り越える事ができたのは、
お父さんのおかげだったと感謝の気持ちを伝えたいです。





「人生のターニングポイント」 終わり。





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私と犬たち 「ジョン」編
2008年 09月 17日 (水) 00:45 | 編集


私は過去にトータルすると、
4匹の犬を飼っていたことがあります。



最初に飼ったのが小学生の頃で、
子供の頃から動物や虫が大好きだった私は、
生まれて初めて念願の犬が我が家の一員になった時は
嬉しくて仕方ありませんでした。



最初に飼った犬の名前はジョン。



犬種は柴犬。



ブリーダーから買ったんですが、
5,6匹生まれた子犬の中で、



一番目立って「ブサイク」だった子犬です。




ジョンの毛並みは他の子犬より赤っぽく、
目も黒じゃなくて茶色。



ついでに鼻も黒じゃなくて肌色で、
ちょっと間抜けな顔をした子犬でした。



でも他のどの子犬より私に懐いてきて、
可愛く思った私がその子を抱っこしていると、

うちの母が、



「この子だけ他の子犬に比べてぶちゃいくやなー。」




と言って、




「こっちのほうがええ顔してるやん。」




と、他の子犬も見るように言いました。




するとブリーダーの人が、




「そうなんですよねぇ。 
 この子だけ目と鼻が黒じゃないし全体的に赤茶色だし、

 器量が悪いから2万円でいいですよ。 2万円!




と言うと、さっきまでぶちゃいく呼ばわりしていた母の態度が急に変わり、




「他の子達は器量が良いからすぐに貰い手が決まるやろうけど、
 この子は下手したら見つからないかもしれないねぇ。
 もし見つからなかったら可哀想やからこの子にしよっか?」




と言いました。



子供心にも現金やなぁって思ったけど、
私に甘えてくるその子犬が一番気に入っていたので、
私も母もハッピー気分で、
晴れてジョンは私たちの家族の一員となりました。



念願の犬を手に入れて嬉しくして仕方なかった私は、
毎日ジョンと探検気分であちこち散歩に行きました。



一応名目上、私はジョンの飼い主であり、自分も飼い主気分満々でしたが、
今となって思い起こすと、ジョンの中では私は飼い主どころか、
確実に彼の格付けでは私の位置はジョンより下でした。



そんな訳でジョンが私の言う事を聞くはずも無く、
散歩の途中で散歩紐を外してやると、
彼が満足するまでどんなに呼んでも無視されていました。



そんなある日、
いつもよりずっと遠い人気も住宅も何もない、
田んぼと荒地しかない所まで散歩に出掛けた時、
そろそろ帰ろうと思い、
いつもの如く散歩紐を外したまま呼んでも戻ってこないジョンに悪戦苦闘していると、
いつの間にか野犬5,6匹に囲まれてしまっていました。



牙をむき出して威嚇してくる野犬たちに、
一瞬どうしよう…と立ちすくんでいると、
突然ジョンが走って来て私の前に立ちはだかり、
野犬達に向かって牙を剥き出しました。



その姿はまるで私の事を守ってくれてるようで、





「ジョン! かっこいい!!!」





と、感激しました。
そして私も負けてられへんっと闘争心が沸き、




「お前らなんかに負けへんでーー!!! アホー!!」




と大声で怒鳴りながら、
その辺にあった石ころをガンガン投げつけました。



すると野犬達は、




「覚えてろー!!!」




と言いたげに、尻尾を巻いて逃げ出しました。



野犬達が去るとホッとした私はジョンに、




「守ってくれてありがとうね!」




と言うと、
いつもは散歩紐が外れてる時は寄って来ないジョンが私に寄り添ってきて、
その日は二人仲良く家路につきました。



その出来事を通して、
私とジョンの絆は以前より深まったと思っていたのですが、
ジョンの中では相変わらず格付けの順位は代わっていなかったようで、
その後も散歩紐を外すと呼んでも無視して逃げ回るジョンでした…



それでもジョンは私にとってとても大事な存在で、
母親に怒られて家を飛び出すと、
いつもジョンの所に行き、寝ているジョンの小屋に忍び込んで、
ジョンを抱きしめながら慰めて貰っていました。



そんな時のジョンは何だかちょっと嬉しそうだったのを覚えています。




そんなある日、
ジョンは病気にかかり、
お医者さんにそんなにもう長くはないと言われました。



ショックだったけど、
まだ実感が湧かなかった私はいつもと変わらずジョンと接していました。



そしてそれからしばらく経った時、
学校から戻って来ていつものようにジョンの側に座って話しかけると、
いつもはクールなジョンがペタッと体を私にもたれかけてきました。



普段私にはそういう行動をしなかったジョンなので、
寄り添ってもたれてくるジョンにちょっと嬉しかった私は、
そのままじーっと動かないで長い時間そのまま過ごしました。



その日の夜は何だか妙に不安を感じ、
朝起きてすぐにジョンの小屋に行きました。



いつもは外にいるジョンがいない事にさらに不安になりながら、




「ジョン、おはよー」




と言って小屋の中を覗き込むと、
ジョンは横たわったままぴくりともしませんでした。



その生気の無い顔から子供心でも異変を感じ、





「ジョン!」





と言いながらジョンの体を触ってみると、
いつもは暖かくて柔らかいジョンの体が冷たく硬くなっていました。





死んじゃったんだ…

私が寝てる間に一人で死んじゃったんだ…





と思うと、涙が溢れてきて止まりませんでした。




そして昨日のジョンの事を思い出し、




ジョンは自分が死ぬってこと知ってたのかもしれない。

そして何か私に言いたい事があったのかもしれない。

もっとずっと一緒にいてあげればよかった…





と後悔し、どうしようもなく悲しくて悲しくて、
こんなに悲しいのは生まれて初めての経験で、
どうしたらいいのかわかりませんでした。



それまでもハムスターや鳥など、
いろんな生物を飼っていて死については知っていましたが、
それまでの死とジョンの死はまったく別物で、
ジョンの死によって生まれて初めて本当の意味での死を知りました。




ジョンもうはこの世に存在しない。

もう二度ととジョンには会えない。




その喪失感は大きなものでした。



その後、両親と一緒に庭の片隅に穴を掘り、
ジョンが好きだった物と一緒にジョンを埋葬しました。



その後もあまりに悲しむ私に母が、




「また新しい犬を飼おうね」




と言いましたが、何だかジョンに悪い気もしたし、
それにこんな悲しい思いは二度としたくないと思い、




「もう犬はいらない」




と、母に言いました。




そこまで落ち込んだ私だったけど、
子供の心の回復力は早く、
ジョンの事を忘れたわけではないけど、
だんだんとまたジョンのような友達が欲しくなり、
ジョンの死から数ヵ月後、
再び新しい家族の一員を迎えることとなりました。





私と犬たち 「ジョン」編

終わり。





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私と犬たち 「クッキー」編
2008年 09月 18日 (木) 00:32 | 編集


うちの2代目、名前はクッキー。



性別 女
犬種 母 : 柴犬
    父 : 不明



所謂、雑種です。



いつの間にか飼い主が知らぬ間に、
行きずりの男に孕まされたようです。



1代目ジョンが亡くなった時、あまりの悲しさに、




「もう犬はいらない」




と母親に宣言したものの、
ジョンとの楽しかった日々を思い出す度、
だんだんとまた犬を飼いたくなり、母親に、




「やっぱりまた犬飼いたいな…」




と言うと、ちょうど母親の知り合いの柴犬に子犬が生まれたらしく、
里親を探していると聞いて、
離乳が完了した時点で貰いに行く事になりました。



今の時代、去勢されてる犬も多いし、
第一犬たちが自由に歩き回ることもないので、
いつの間にか妊娠してるということはほとんどないでしょうが、
当時の犬達はよく孕まし、孕まされていました。



そう言えば話は脱線してしまいますが、
ジョンも近所の顔見知りの柴犬を孕ましたことがあります。



ジョンは人間の美的感覚からは不細工でしたが、
そのクールで男らしい性格から、
メス犬達には人気がありました。



ある日、自分の部屋で寛いでいると、外から、




「キャン!キャン!キューン」




といういつもとは違う犬の鳴き声が聞こえてきて、
ジョンの声ではないし、何だろう?
と思った私は外に出てみました。




するとそこにはジョンと近所の柴犬が合体している姿が!!




まだ小学生だった私もそれが交尾だとはわかり、
咄嗟にやばい!と思って2匹を離そうとしましたが、
どうしてもくっついたまま離れないし、
その日はたまたま家に誰もいなかったので、
あきらめて自分の部屋に戻りました。



それから数ヵ月後、
うちの母がキッチンで近所のおばちゃん達とおしゃべりをしていて、



「○○さんの所の犬に赤ちゃんが生まれたんやってー。
 いつの間にか妊娠しちゃってたみたいで、困ってはったわ。
 雑種はなかなか貰い手見つからへんし、大変やなぁ。」



という母の話し声が聞こえてきました。



それまで私はすっかりジョンの交尾の事を忘れていたので、
ジョンの子供が生まれたと知って、つい嬉しくなった私は、





「あ、その赤ちゃんってジョンの子供だよ!!

 だから雑種じゃなくてちゃんとした柴犬だよ!!」





と、言ってしまいました。



すると、さっきまで世間話で盛り上がっていた場がシーンと凍り付いてしまい、
母が低い声で、





「何でそんな事知ってんの…?」





と言いました。


その雰囲気から何かまずかったみたいやなぁと思いながら、
ボソボソと、




「だって、ジョンがそこの家の犬とやってるところ見たんやもん…」





「あら! まぁ!! ほんまにもー!」





と母も気まずかったのかわけのわからない返答をし、
私も母の焦った顔から母の置かれた立場を理解して、





「あ、でもジョンはちゃんと繋いであったよ。

 あっちの犬が勝手にうちに入ってきてやってたんやで!」





と言いました。

すると母は、




「もういいからあっちに行きなさい。
 でもこの事は誰にも言ったらあかんで。
 いろいろややこしいからなぁ。」




と言われてスゴスゴとジョンの所に行きました。



でもその後もどうしてもジョンの子供の事が気になって、
何度かその孕ました柴犬の家の周りをウロウロして、
こっそり子犬たちの顔を見行ってました。



どこからどうみても柴犬の子犬たちで、
この子達の父親はジョンだと確信を持ち、
とても愛しい気持ちになりました。




でもその家のおばちゃんに、




「可愛いでしょ?
 でも急に赤ちゃんが生まれて困ってるのよー。
 だれかお友達に子犬貰ってくれる人知らないかな?」




と言われ、何となく気まずい思いをしていましたが…



その後、無事にその子犬たちはそれぞれ貰い手も決まり、
ジョンの孕まし騒動も一件落着しました。



と、思いっきりジョンの話に脱線してしまいました!



クッキーの話は次回改めて書きますね!





私と犬達 「クッキー」編 前編

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私と犬たち クッキー編 後編」へ行く




私と犬達 「クッキー」後編
2008年 09月 19日 (金) 08:12 | 編集


前回は2代目クッキーの話を書くつもりが、
その前の日に書いたジョンへの感傷気分から、
(感傷に耽ってるような内容じゃないって?)
思いっきりジョンの話に脱線してしまいました(汗)。



それではそクッキー編の続きです。





子犬の貰い先が決まった私は引渡しの日が来るのをワクワクしながら待ちました。



数週間経ったある日、学校から戻ってきた私に母が、




「今日これから子犬貰いに行くよ」




と言いました。



待ちに待った子犬とのご対面の日です。



嬉しくて逸る気持ちを抑えながら、
そのまますぐ母と一緒に家を出ました。

すると母が、



「○○さんの家に行く前に肉屋さんに寄って行くからね。」



と言うので、



「何で肉屋さんに行くの? 後でいいやん。」




と、早く子犬に会いたかった私が言うと、




「手ぶらで行けへんやろ?
 子犬を貰う時は仔犬と同じくらいの重さのお肉を持って行くもんやねん。
 そういう仕来りがあるねん。」




と言いました。



そんな仕来りが本当にあるのか、
うちの近所だけの仕来りだったのか、
はたまたうちの母だけの仕来りだったのかわかりませんが、

何で肉なん?
と思いながらも一緒に肉屋に行きました。




肉屋ですき焼き用の肉をたんまり買ってそれを手に持った時、
お肉と子犬の物々交換だなんて、
何となーくなまなましいなぁって思った事が今でも強く印象に残っています。



そのお肉を手土産に○○さんの家に到着すると、
そこにはとっても可愛い子犬たちが4匹いました。




うわー、可愛いなぁ。 

どの子にしようかなぁ。




と思いながら一匹ずつ見てみると、
さすが父親が誰だかわからないだけあって、
一匹一匹模様も違えば毛並みも違って、
兄弟とは思えないルックスでした。



すると○○さん家のおばちゃんが、




「この2匹はすでに行き先決まってるから、
 こっちとこっちのどっちかで選んでね。」




と言って、白と黒のブチのオスの子犬と、
ふあふあで茶色い長い毛並みのメスの子犬とを指差しました。



私は一目でその茶色のふあふあの毛並みの子犬が気に入りましたが、

うちの母が、




「メスは赤ちゃんできたら困るからなー。
 かと言って手術させるのも可哀想やし、
 やっぱりオスのほうがええと思うで。」




と言うので、実際ジョンの孕まし事件もあったし、
私もどっちも可愛いからいいやと思い、
白と黒のブチの子犬を貰う事にしました。



でも決めた矢先から後ろ髪が引かれ始め、
家に着いてその子と遊んでいてもさっきの茶色の子犬の事を思い出し、
やっぱりあの子しかいない!と思った私は母にその事を告げて、
その日のうちに茶色の子犬と替えて貰いました。



こうして茶色のふわふあのクッキーは我が家の一員となりました。



クッキーは女の子らしく、
甘え上手で行動も性格も柔らかい感じの子でした。



クッキーの特技は「笑顔」



嬉しい時はフガフガ言いながら、
人間のようにニコッと歯を見せて笑います。



その笑顔がとっても可愛くて、友達たちにその話をしても、
実際見たことのない友人は、




「犬が笑うはずないやん。」




と半信半疑だったので、
証拠写真を撮って見せようと思い、
クッキーの満面の笑顔を激写してその友人に見せました。

すると、




「えー、これ笑ってんの? 
 唸ってるようにしか見えなーい」




と言われてしまいました。




確かに冷静な目でその写真を見ると、
牙を見せて唸ってるようにも見えます…



クッキーの笑顔は実物を見ない限りわかりにくいようでした。



実際は笑顔と共に体全身でも喜びを表してるんですが、
それでももしかしてら犬嫌いの人がクッキーの笑顔を見たら、
怒ってるとしか思えないのかもしれませんが…



クッキーは外で飼っている犬にしてはかなり長生きしたほうでした。



でも私はその後、アメリカに行ってしまったので、
彼女の大半の人生とは別々になってしまいました。



それでも毎年日本に戻って来る度に喜んでくれるクッキーの事が大好きでした。



でも会えない時間が長すぎたせいで、
私はクッキーの中で徐々に「知り合い」程度のレベルに格下げされていきました。



それもその「知り合い」のレベルも、
年を重ねるごとに毎年低くなっていってるようでした。



少なくとも忘れられなかっただけ良かったですが。



そんなある時、
日本に帰国後、久しぶりに会ったクッキーと一緒に散歩に出かけました。



散歩の途中、近所のスーパーに寄り、
久々の日本のスーパーに興奮した私は30分くらい中にいたでしょうか。



買い物を終え、



「クッキーお待たせ~」



と言いながらクッキーのところまで行くと、
クッキーは「たまたま知り合いに会った」程度の喜びを見せました。



そして散歩紐を取って家に戻ろうとすると、
クッキーがその場から梃子でも動こうとしません。




え? 何で動かないの???




と思ったら、
クッキーはやたらとスーパーの出入り口付近を気にしてをじっと見ています。


その様子から、




あー!わかった!!

外で待ってるうちに私と一緒に来た事を忘れてしまって、
うちの母を待ってるんだー。

いつもうちの母とここに来てるから…




と状況を理解しましたが、
クッキーが待ちわびてる母がスーパーから出てくるはずもないので、
仕方なく紐を無理やり引っ張って連れて帰ろうとしました。



それでも意地でも動こうとしないクッキー…



旗から見ると、まるで私は犬を盗もうとしているかのように見えてるはずです。



通行人の痛い視線を感じて、
焦って重たいクッキーを抱っこしてその場から逃げ去りました。



100メートルくらいその場から離れると、
クッキーも諦めがついたようで自ら歩き出しましたが…



家に戻ってからその大変だった様子を母に話すと、
母はフフフッっと低く笑いながら、




「可愛いなぁ…」




とニタニタしながら呟きました。



その勝ち誇った母の顔を見ながら、
考えてみたらジョンもクッキーも本当の飼い主は母だったんだなぁと思い、
私がいなくてもクッキーは母と仲良くやってるようで良かったと心からホッとしました。



その後も毎年クッキーに会うのが楽しみでしたが、
私がアメリカに戻ってる間にクッキーは老衰で亡くなってしまいました。



最後はちゃんとお別れがしたいと思っていたけど、
簡単には帰れないのが遠い海外に住んでいるという事実。



父方のおばあちゃんが亡くなった時もお葬式に出れませんでした。



わかっていても悲しい現実ですね。



クッキーは現在、実家の庭でジョンと隣りあわせで静かに眠っています。



お互い面識のない者同士だけど、仲良くやってるかな?





私と犬達 「クッキー」編

終わり。





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またやっちゃったー!
2008年 09月 23日 (火) 05:38 | 編集


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またやっちゃいました!!



今日久しぶりに記事をアップしようと思って半分以上書いたのに、

目を離した隙に子供に消されてしまいました!!

ガガーーーン!!(涙)





以前、自らの過ちで、

書き終わったばかりの長文の記事を全削除してしまったことがあるんですが、

その時にこのブログを読んで下さってる方々から助言をいただいて、

それからはワードで書くようにはしていたんですが、

今回は記事を半分書いた後、

ちょっと目を離した隙にPCを消されてしまっていました。





慌ててPCを立ち上げなおしたけど、

まだセーブしていなかったので跡形も無く全部消えちゃってました…

自動セーブってされないのかな?





焦ってこれまたその時に教えてもらったUNDOも何度もやってみましたがぜんぜん復活せず…





悲しい~~~。





そんなわけで「チキータ」編はまたやる気がでたらNY時間の今夜、

でなかったらまた明日というとで…





ちなみに今回の犬編の最初に、

私が今までに飼った犬の数は4匹と書きましたが、

実は3匹目のチキータは2匹いるので、

厳密にいうと5匹になるのかな?





何故そんなにあやふやなのかというと、

初代チキータとはたった一週間の関係だったんです。

それもこれも私がニューヨークを甘く見すぎていたせいなんですが。





何故たった一週間の関係だったのかは次回に!






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私と犬たち 「初代チキータ」編
2008年 09月 24日 (水) 02:53 | 編集


3代目「チキータ」がうちにやってくる前に、
実は一週間だけうちにいた犬がいます。



その「初代チキータ」は私がニューヨークに住み始めて数年経った頃、
ロングアイランドにあるNorth Shore Animal Leagueというアニマルシェルターから、
アダプト(養子縁組、養犬縁組って言ったほうが良いのかな?)してきた犬です。



犬を飼うならペットショップで売っている犬を買うのではなく、
私が飼う事によって一つでも命が助けられたらという思いもあり、
アニマルシェルターで保護されてる犬の中から見つけようと思っていました。



シェルターにはたくさんの犬や猫がいました。



それぞれのケージにはここに来てから何日経ったか示す張り紙がしてあり、
その日にちが長くなるほど奥の部屋に移動されているようでした。



奥の部屋を覗いてみると、
そこには大型犬や年老いた犬たちがたくさんいました。



まだ小さい子猫や子犬は比較的簡単に新しい飼い主が見つかるでしょうが、
奥のほうの部屋にいた大型犬や年老いた犬たちに、
新しい飼い主を見つけるのは難しそうで心が痛みました。



ペットを飼うということはその命の責任を最後まで持つという事なので、
安易に飼って無責任に捨ててしまうという事は絶対にしてはいけない行為だと思います。



もちろん、人生予期せぬ事も起きるものなので、
飼えなくなる事情が出てくることもあると思いますが、
その時は責任を持って自分の代わりに大切に育ててくれる人を探すべきだと思います。



と、えらっそうな事を書いてるくせに、
実はこの初代チキータに関しては大失敗をしてしまった私なんですが…



アニマルシェルターにいる犬を一匹ずつ見て回っていると、
その中の一匹に私の心がビビッと来ました。



その犬は何のミックスだったのかわかりませんが、
茶色い柔らかい毛をした推定年齢10ヶ月のメスの中型犬の雑種でした。



とても人懐こくて可愛い顔したその子に一目惚れし、
その子を引き取ることに決めました。



決めたといってもそのシェルターは誰にでも動物を手渡すわけではなく、
面接をしてその人物が飼い主として適切であるか判断された上で、
アダプトできるようになっていました。




どこに住んでいるか。

どんな家に住んでいるか。

その場所に住んで何年か。

何人で住んでいるのか。

子供がいるのか。

引っ越す予定があるのか。

職業はなにか。




などなど、たくさんの質問事項が書いてある申請書に記入し、
面接を受けなくてはいけません。



私が面接で引っかかったのは外国人だという事と、
学生であるという事でした。



それでも真摯に対応をすると、
何とか無事面接をパスすることができ、
シェルターを維持する為の寄付金を支払ってアダプト完了となりました。



チキータと一緒にうちに戻ってきて、
これからのニューヨークライフをチキータと一緒に楽しめる!
っと喜んだのも束の間、




あの事件が起きました…




初代チキータがやってきて1週間くらい経った頃、
散歩中に買わなくちゃいけない物を思い出して、
近所のスーパーに寄ってから帰る事にしました。



スーパーに着いて、スーパーの出入り口付近にあった鉄の棒に、
チキータの散歩紐を潜りつけて中に入りました。



大した買い物じゃなかったので、
10分もしないうちにスーパーから出てくると、
そこにいるはずのチキータが忽然と消えてました。



あまりにもびっくりしたので、
一瞬何が起こったのかよくわからず、




先に帰ったのかな?




と希望的観測で思いましたが、
紐は穴を通して潜りつけたので勝手に外れる事は絶対に無いし、
万が一首輪が抜けたんだとしても、
それなら首輪と散歩紐が残ってるはずなので、

そうなると…





連れ去られた???





心臓の鼓動がドキドキしていました。



慌ててチキータの名前を呼びながらあちこち探してみましたがどこにもいません。



スーパーの中にもう一度戻り、店員の人に事情を話すと、

やはり、




「誰か持ってったんじゃないのー?」




と信じたくなかった答えが返ってきました。



この頃まだ私はニューヨークのダークな部分をよくわかっていませんでした。



私の中では金目の物が盗まれるのはありとしても、
雑種の成犬が盗まれるなんて考えがまったくなくて、
想像すらしていませんでした。



でもまだ連れ去れて10分しか経ってないのでその辺にいるかもしれない。



それにもしかしたらどこかの子供がチキータを見て可愛くて、
つい連れ出しちゃってその辺を散歩しているだけなのかもしれない。



と思ってあちこち捜し歩きましたが、結局見つける事はできませんでした。



これだけ探していないという事は子供の仕業じゃないとわかり、




何で大の大人が人の犬を盗むんだーーーー???!!!


そんなに犬が欲しいなら、

自分でアダプトしてきたらいいやーーーん!!!




と怒りで震えてきました。



それにそんな非常識な人間に連れ去れたチキータの事を思うと
心配でなりませんでした。



でもそんな非常識な人間だからこそ、
また飽きたらその辺に捨てるかもしれないと思いました。



実はチキータにはアダプトした時に貰った首輪に、
シェルターの連絡先が付いてたので、
もしそうなったら誰かがチキータに付いてるタグを見て、
シェルターに連絡をしてくれるかもしれないと思い、
すぐにシェルターに電話をかけました。



シェルターの人に事情を話すと、
同情してくれると思いきや、




「自分の目の届かない所に犬を放置したの????

 そんなことしたら連れ去れちゃうの当たり前じゃない!!!

 それはあなたの過失よ!!!」




とかなりきつく怒られました。



私も彼女の言葉で自分の甘さを認識し、
自分がやってしまった過ちを後悔して、
チキータが今どうしてるのか心配でなりませんでした。



チキータがどこかに捨てられて保護された場合、
すぐに私の所に連絡が来るようにして貰えたので、
最悪保健所で処分されてしまうという事は避けられてホッとしました。



後はチキータがどこかで保護されるのを祈るしかありませんでした。



でも結局その後、チキータが見つかることはありませんでした。



初代チキータには本当に申し訳ない事をしてしまいましたが、
チキータのおかげで連れ去れる悲しみと怖さを認識し、
この失敗を二度と繰り返さないように心に誓いました。



それはその後飼った犬たちにも、
自分の子供を持った時にも、
改めて初代チキータのような目にあわせてはいけないと、
その教訓は私の中で生かされています。



チキータがいなくなってからしばらく経ったある日、
何度も連絡を入れる私にスタッフの人が、




「他の犬を改めてアダプトしませんか?」




と提案して下さり、再びシェルターに向かうことになりました。





私と犬たち 「初代チキータ」編 終わり。





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私と犬たち 「チキータ」編
2008年 09月 27日 (土) 07:17 | 編集


うちの3代目、名前は「初代チキータ」と同じく「チキータ」。



性別 女
犬種 母 : ハスキー
    父 : ジャーマニーシェパード



当時の私はニューヨークに来てから付き合い始めた元夫のEXと、
高校の時からの親友のミキ(仮名)と3人でアパートを借りて住んでいました。



「初代チキータ」をアダプトした時は、
EXと二人でアニマルシェルターに行ったんですが、
今回はミキも一緒に行くことになり、
3人でシェルターに向かいました。



中に入って一番最初に目に留まったのは、
ハスキーとジャーマニーシェパードのミックスの子犬でした。



シェパードの血が入っているとは言っても、
見た目はかなりハスキーっぽくて、
以前からハスキーに興味があった私はその子を引き取ることに決めました。



その子犬の名前は悩んだ末、
連れ去られてしまった「初代チキータ」から名前を貰うことにし、
同じ「チキータ」と名づけました。



こうしてチキータは私たちの仲間に加わり、
私、EX、ミキ、チキータという3人&1匹の新たな生活が始まりました。



私が過去に飼っていた犬は2匹とも外犬だったので、
家の中で飼うのは始めての経験でした。



EXとミキに至っては犬を飼った経験もありませんでした。



そんな訳でチキータが子犬の頃は戸惑うこともたくさんありました。



家の中で子犬と生活するという事は、
人間で言えば1歳児くらいの子供と一緒に暮らすようなもんで、
お漏らしはするわ、
手に届くものは何でもかんでも破壊するわ、
ゴミ箱のゴミはその辺に撒き散らすわで大変な時期もあったけど、
そんな事もぶっ飛んでしまうほどの可愛いチキータに、
私たち3人はメロメロでした。



そんなある日、
まだ小さかったチキータと散歩に行こうとして外に出た時、
玄関先で隣の猫と遭遇しました。



猫を見て喜んだチキータがその猫に近づくと、




フゥーーーーーー!!!




と毛を逆立てて威嚇されましたが、
まだこの世の仕来りがわかってないチキータはさらにその猫に近づいてしまい、
思いっきり鼻を引っかかれてしまいました。



その事にチキータはかなり心にショックを受けたようで、
成長してその猫よりはるかに大きな体になっても、
玄関先でその猫がいると怖くて外に出れませんでした。



そんなチッキータもあっという間にいたずら期を過ぎ、
りっぱな成犬になりました。



チキータは私が飼っていた4匹の犬の中でも飛びぬけて頭が良く、
人の感情に対してもとても敏感な犬でした。



人間の言葉も教えてなくてもいつの間にか吸収していて、
かなりの数の言葉を理解していました。



私たちの表情や話し方から、
今どういう精神状態にあるのかわかるようで、
悲しい事や嫌な事があって落ち込んでいると、
心配そうな顔をして黙って寄り添って癒してくれたりしました。



それから年月が流れ、
私はEXと結婚し、子供ができると、
チキータは敏感に自分がどうすべきか察して、
息子の良き遊び相手になってくれていました。



遊び相手とは言っても、チキータにとっては我慢だけで、
ちっとも楽しくなかったと思いますが…



本来動物と言うものは、
突然何をしでかすか予測のつかない小さな子供が嫌いなもんなんですが、
私がしかったり怒ったりした訳でもないのに、
チキータは息子に引っ張られたり、馬乗りにされたり、手荒な事をされても、
穏やかな表情のまま息子の相手をしてくれていました。



もちろんそれはチキータの中の格付けで、
息子がチキータより上にあるからではなく、
確実に自分より下だけど、
自分より格上の私が大切にしているものだから我慢しているのですが。



息子とチキータが二人っきりの時に、こっそり二人の様子を見ていると、
チキータの態度は私がいる時とは明らかに違っていて、
息子が近づいてくると面倒臭そうにさっと逃げてたりしていました。



その姿を見ていると、




犬は犬なりに気を使ってるんだなぁ。

いつも気を使わせちゃって悪いなぁ。

疲れが溜まってないかなぁ。




と、時々心配になるほどでした。



そんなチキータの気苦労を知らない息子は、
優しいチキータの事が大好きで、彼にとって一番の親友でした。



あまりにも大好きなもんで、時々自分は犬だと勘違いしているのか、
それとも人間だとわかっているけど犬になりたいのか、
チキータの真似ばかりしようとします。



家の中だけでやってるぶんには良いんですが、
チキータの散歩に出る時、
自分にもハーネスに似た子供用迷子紐を付けて私にその紐を持たせ、
四つんばいになってチキータと並んで散歩していました。



道行く人達に見られて、虐待してると思われたらどーしよーと思いながら、
皆の視線がとても恥ずかしかったです…



それからしばらくして、ミキが日本に永住帰国することになり、
私もEXとブルックリンに家を買ったので引越しすることになり、
ミキと私は別々の人生を歩む事になりました。



誰も知ってる人がいない場所で、新しい環境に慣れるのに必死な頃、
二人目を妊娠、出産しました。



慌しく暮らしている中、
チキータはどんどん歳を取っていき、糖尿病にかかってしまいました。



糖尿のせいで目が次第に悪くなり、ふらつくことが多くなりました。



そんなチキータのお世話をちゃんとしてあげないといけないと思いながらも、
当時、EXはそれまで勤めていた会社を辞め、
独立して自分の事業を始めたばかりで毎日とても忙しく、
私は私で3歳の息子と生まれたばかりの娘の世話でいっぱいいっぱいで、
自分に余裕がまったくありませんでした。



そんな時、ミキから電話がありました。



ミキはその前に私が送ったビデオテープに、
チキータが私の息子を押しのけてビデオカメラにクンクンと鼻を鳴らしてるのを観て、
無性にチキータに会いたくなり、
会社を辞めて数週間ニューヨークに来ると言いました。




「今となってはあれは虫の知らせだったに違いない。」




と、ミキは言ってました。



ミキにとってもチキータはとても大事な存在で、
一緒に住んでいた頃、ミキは私以上にチキータを可愛がり、
チキータは彼女の心の支えにもなっていました。



数年ぶりにミキに会ったチキータは、
尻尾がちぎれんばかりの大喜びでした。



ミキがうちにいる間、二人は毎日一緒に散歩に出かけ、
チキータはとても幸せそうでした。



ミキがいる間にもチキータの症状は悪化していき、
散歩中にその辺にぶつかることも多くなり始めていました。



ミキが帰った後もその症状はどんどん悪化していき、
目だけじゃなくて、下半身のほうも悪くなっていき、
頻繁に粗相をするようになりました。



糖尿病のせいなのか、チキータは水をいつもたくさん飲んでいたので、
おしっこの回数も半端ではありませんでした。



粗相を避ける為に時間ごとに庭に連れ出すようにしていましたが、
だんだんとチキータの足腰まで弱ってきて、
自力で階段の上り下りができなくなってしまいました。



そうなるとトイレの度、
重たいチキータを抱き上げて階段の上り下りをしないといけなくて、
私も体力の限界になっていました。



それでもちょっと目を離すともらしてしまうチキータに、
だんだんと私の中でストレスが溜まっていきました。



ただでさえ小さな子供二人の子育てで疲れていて、
自分の時間も作れずイライラが溜まっていた私は、
病気だから仕方ないという理性がだんだんと吹っ飛んで行き、
いつからか粗相をするチキータに声を荒げて怒ってしまうようになっていました。



ある日、子供たちをようやく寝かしつけて、
散らかっていた部屋を片付け、
ほっと一息つこうとしたら、
チキータがまたあちこちに粗相した跡が目に入りました。



その瞬間、私の中から湧き出てくる怒りの感情をどうしても抑えることができず、





「もー! 何でもらすのよ!!」





と怒り声を上げながら、
この時初めてチキータに向かって手を上げ、
チキータのお尻を思いっきり叩いてしまいました。





そして無理やり庭に連れて行き、





「ここでやるのよ! ここで! 反省するまで家にいれないから!!」





と、病気のチキータに言っても仕方がないことを言い、
雪が降ってる寒空だったというのに、
そのまま怒りにまかせて自分では家に戻れないチキータを外に放置しました。



チキータが汚した床を片付けながら、
徐々に冷静さを取り戻し、





一体私… 何やってんだろう?





と泣きそうになりながら外を見ると、
見えない目でこっちのほうを見ながら、
ただ悲しげにたたずんでいるチキータの姿が見えました。



その瞬間、罪悪感と後悔でいっぱいになって、
外に飛び出し、小刻みに震えるチキータを抱きしめました。




あんなに賢かったチキータがこうなってしまったのは、
病気のせいであってチキータのせいじゃない。

それなのに自分のストレスをチキータに発散してどうするの??

そう言えば最後にチキータに微笑みかけたのっていつだったっけ…

チキータ、ごめんね…

ほんとにごめんね…




と、自分を責め、チキータに謝りました。




家の中に入って落ち着いた後、
もう2度とチキータにストレスを発散させない為にどうしたら良いか考え、
とにかく粗相のせいでストレスがかかるんだから、
まずそれを解決しようと思い、
翌日、人間の大人用のオムツを買ってきました。



オムツに尻尾を通す穴をあけてチキータにはめてみたらぴったりで、
何でもっと早くこういう対策を取らなかったんだろうと後悔しました。



オムツの効果は覿面で、
チキータも寒い中、一日に何度も外に行かなくてすむし、
私も一日中チキータの粗相の後始末に追われなくなって楽になりました。




その日の夜、ベッドの中で、

チキータが子犬だった頃や、

チキータとあちこち行った事や、

チキータとの楽しかった事、

悲しくてチキータを抱きしめながら泣いた事など思い出しながら、




チキータは私にいっぱい愛情をくれたのに、

私はチキータに本当に可哀想なことをしてしまった。



私は自分でも知らず知らずの間にどうかしちゃってたんだ。



病気のチキータにあんなひどい態度を取ってしまって、


チキータは悲しかったやろうなぁ…


寂しかったやろうなぁ…


傷ついてるやろうなぁ…


チキータはこんな私の事、許してくれるかなぁ…




明日から私は変わる!




チキータには私の所に来て良かったって心から思ってもらえるように、

私がどれだけチキータの事が好きで大切に思っているかを、

言葉と態度できちんと表して、




最期の最期まで思いっきり可愛がろう!




と、これから長く続くであろう、
チキータとの闘病生活に向けて決意しました。





そして次の日の朝、





「チキータ~。 おはよ~~~♪」





と言いながらチキータがいる一階に降りると、
いつもはパタパタと尻尾を振って喜んでる音が聞こえるのに、
シーンと静まり返ってます。




まだ寝てるのかな?




と思って、チキータのいる場所まで行くと、
チキータは横たわったまま動きませんでした。





私と犬たち 「チキータ」編 前編

ほんとは一回で書ききるつもりだったんですが、
チキータの死は私にとってあまりにも辛かった出来事なので、
書いてるうちにだんだんと感情が高ぶってきて、
ここまで書くので精一杯でした。
また気持ちが落ち着いたら改めて続きを書きます。





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私と犬たち 「チキータ」後編
2008年 09月 30日 (火) 06:06 | 編集


横たわったまま動かないチキータに、




「え? 嘘でしょ?」




と思いながらも、心臓がバクバクし始め、
何かの間違いであって欲しいと思いながら、




「チキータ?」




と、もう一度声をかけながらチキータに駆け寄りました。




私が側に来てもピクリとも動かないチキータに、




「嘘…嘘やんな…? 今日は体調が悪くて寝入ってるだけやんなぁ…」




と、そう思いたかった私は、
何度もチキータの名前を呼びながら、
チキータの体を揺り動かしました。



どんなに揺り動かしても何の反応もないチキータ。



でもチキータの体はまだ温かくて、
死んでしまったとは信じられませんでした。



反応のないチキータを抱き起こし、
チキータの鼻に指をあてると、
息をしていませんでした…





何で?

何で死んでるの?

いつ?

一体いつ死んじゃったの?

昨日は普通に歩いてたやん。

チキータの大好きな「ほねっこ」もおいそうに食べてたやん。

もっと欲しがったけど、

ご飯が食べれなくなるからと一本しかあげなかったけど、

こんなことなら好きなだけ食べさせてあげれば良かった。





それにこんなにたくさん買った紙おむつ、

チキータが使わないで誰が使うの?

私はさすがにまだいらないよ。

チキータが使ってよ。

これからは一緒に頑張っていこうって思ったのに…





まだまだ闘病生活は続くと思ってたのに、

こんなにあっけなく死んじゃったのは、

私のせい?

私に迷惑かけてるって思って死んじゃったの?

寂しくて死んじゃったの?





もしそう思わせちゃったんならごめんね。

私の態度、ほんとひどかったよね。

でもチキータが私にとってどんだけ大事な存在だったかようやく気づいて、

いっぱいいっぱい反省したの。

そして今日からはチキータと楽しく過ごそうって思ってたのよ。





それなのに何で一人で死んじゃってるの???

そんなの無しやん…

私にやり直すチャンスはくれないの??

チキータに私の気持ち、まだちゃんと伝えてなかったのに…





だらんとしたチキータの体を抱きしめながら、
涙がどんどん溢れてきて、
チキータの顔を濡らしました。



チキータを抱きしめたままただ呆然としていると、
息子が起きてきました。



息子は私たちの様子を見て、




「チキータ?」




と不安そうに聞きました。




子供の前ではしっかりしなきゃって思った私は、
涙を拭ってチキータを見つめながら、




「チキータ、死んじゃったみたいなの。

 可哀想やね…

 昨日もっとほねっこあげたらよかったね

 まだまだいっぱいあるのにね。」




と言うと、




「死んじゃった? チキータ死んじゃった?」




と言いながらも、
「死」というものに対して、まだよくわかっていないようでした。



それでも私の様子から、
子供なりにも私をそっとしておいたほうがいいと思ったのか、
いつもは朝からうるさい息子なのに、
その日はそのまま大人しくしてくれていました。



しばらくして娘が起きて泣いてる声がしてきたので、
重い腰を上げ2階に向かいました。



重い気分のまま用事を片付け、再びチキータの所に戻ってくると、
チキータの口の中には、
「ほねっこ」が無理やり押し込まれていました。



息子の仕業です。



息子はチキータの大好きな「ほねっこ」をあげたら、
またチキータは起きてくれると思ったのでしょうか。



大好きなほねっこを貰っても、ピクリともしないチキータの顔を見て、
また涙が溢れてしまいました。





チキータの死に対する悲しみは、
月日とともに癒えるどころか、
日を追うごとに深まっていきました。





何でもっと優しくしてあげれなかったんだろう。

あの時、何であんな事してしまったんだろう。

何で、何で、何で…





チキータのあの悲しげな顔が脳裏から離れなくて、
後悔と罪悪感は増すばかりでした。




もし最期の最期まで愛情を持って接し、
自分の腕の中からチキータを送り出すことができたのなら、
チキータが亡くなった後も、

あんな事あったなぁ、

こんな事あったなぁ、

と、チキータとの楽しかった事を時々思い出して、楽しく話せた事でしょう。





後悔が残る別れは逝くほうはもちろんのこと、
残されるほうにとってもとても辛く、
そしてその辛さは深く長く続くということを知りました。




チキータは私にとても大切な事を教えてくれました。




私はアメリカに永住する事を決めた時、
親の死に目に会えないかもしれないと覚悟しましたが、
チキータの死をもって考え方が変わりました。




自分の人生において二度と同じ後悔はしたくないので、
もし親に何かあって介護が必要になれば、
私はどんなに無理をしてでも、側にいて支えるつもりです。




結局はそれは親の為だけではなく、

自分の為になるから…




自分が納得できるところまでやった後に迎える死なら、
多分素直にその死を迎えることができるだろうと思っています。




それは親だけではなく、
自分にとって大切な人達に対しても、
後悔がないように行動していきたいと思っています。





チキータ…

怒ったり、ぶったりして、ほんとにごめんね。

私はとても未熟でした。

チキータのおかげで少しは大人になれたかな?

私に大切な事を気づかせてくれてどうもありがとう。




そして、言いそびれてしまっていたけど、





私は心からチキータの事が大好きでした。

うちに来てくれて本当にありがとう。





私と犬たち 「チキータ」編 

終わり。





チキータの死から10年近く経った今でも、
思い出すたびに涙が出てしまいます。

実は病気のチキータに手を上げてしまった事は、
今まで誰にも話す事ができませんでした。

ミキにチキータが亡くなった事を知らせた時、
最期まで面倒見てくれてありがとう
と言って一緒に泣いてくれました。
そんなミキに私がチキータにしてしまった過ちを告白したら、
軽蔑されてしまうんじゃないかと思って言えずにいました。

ミキはこのブログを読んでるので、
迷いもありましたが、
懺悔の意味も込めて告白することに決めました。

彼女は前回の話を読んだ後、
涙が止まらなくなって、
次の日目が腫れてしまって別人のようになってしまったらしいです。

でも実は彼女は前回の話を読むずっと前から、
私の様子から多分そういうことがあったんじゃないかって気づいてたらしいです。
そしてそれは仕方のない事だし、
チキータは頭の良い子だったから、
チキータはわかってくれてる
と言って励ましてくれました。

チキータに対して懺悔の気持ちもあっての告白となりましたが、
正直に書いたおかげで私も少し気持ちが楽になりました。

長文読んで下さってありがとうございます。

次回は「私と犬たち」の最終話で、
EXの国から密輸入してきてた、
波乱万丈の人生を送ったルーシーの話です。


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まとめ
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