ニューヨーク生活20年で経験してきた様々な実話集。 好きだから別れるしかなかった。そして別れてから始めて気づく事。新連載スタート。
それでもやっぱりニューヨークが好き
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初めての浮気 Part. 2 「私とEX (元夫) 11 」
2009年 02月 01日 (日) 08:34 | 編集

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そのまま口紅の付いた吸殻をじっと見つめていると、
胸の奥がざわざわとざわめき始めました。



嫌な予感と共に乾かしてあった食器のほうに目線を移すと、
赤い口紅を付けた女がEXと二人で仲良く食事をしている風景が浮かんできました。



いても経ってもいられなくなり、
バスルームに戻ってみると、
外に出してあった私の歯ブラシやブラシなどが棚の奥に仕舞われていました。



もう一度キッチンに戻ってみると、
やはりそこでも私の存在がわかるような物はすべて隠されていました。




私の存在を消し去って、
彼は彼女とここで一体何をしていたのか…





一気にいろんな妄想が頭の中を巡り、
頭の中がカーッと熱くなってきました。



それでも現実を受け止めたくなかった私は、
ただここで食事をしただけに違いないと自分に言い聞かせながらベッドルームに行くと、
ベッドのサイドテーブルの上に、
明らかに私の物ではないイヤリングが一つ置いてありました。



そのイヤリングはまるで私に、




「私はここにいたのよ。」




と、自分の存在をアピールするかのごとく妖しく光っていました。



イヤリングを手に取ると苦しくなるほど胸がドキドキし始め、
すべての疑惑が確信に変わりました。




彼はここで誰かとセックスしていたんだ。




それまで信じきっていた彼の突然の裏切りに、
ガラスのコップが粉々に砕け散るように私の心は壊れてしまいました。



もう止まらなくなってしまった私は、勝手に流れてくる涙を拭うことも忘れ、
狂うように家中を物色し始めました。



するとベッドの下に脱いだストッキングが投げ込まれているのを見つけました。



こんな所にストッキングが偶然に入り込むことなんてあり得ないし、
女性が自分が履いてきたストッキングを忘れるはずもない。



それにイヤリングも両方忘れるならともかく、
一つだけ、それもベッドのすぐ横のサイドテーブルの上に忘れるはずがない。





これは彼女から私への挑戦状だ…





女がEXの目を盗んで自分が脱いだストッキングをベッドの下に投げ入れ、
イヤリングを一つ、そっとサイドテーブルに置いていく光景が私の脳裏に浮かびました。



心の準備もないまま、
いきなり突きつけられた挑戦状に吐き気を感じながらも、
止まらなくなっていた私は物色を続けました。



するとベッドの下の奥のほうにアタッシュケースがあるのを見つけました。



何でこんな所にアタッシュケースがあるんだろう…



もうこれ以上嫌な物は見たくないという気持ちと、
とことん見つけてやるという執念と、
二つの異なった感情が交差しながらアタッシュケースを開けました。



するとその中には書類と共に、
一本のビデオテープと何枚かの写真が混じっていました。



その写真を手にとって見てみると、
それはEXと私の知らない女とのセックスシーンの写真でした。




震える手で何度も何度もその写真を見ながら、
気づくと私は笑っていました。



自分が笑っていることに気づいた私は、
人間って追い込まれると本当に笑うんだと不思議な気分になりながら、
アタッシュケースに入っていたビデオテープを再生しました。





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初めての浮気 Part. 3 「私とEX (元夫) 12 」 へ行く 




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初めての浮気 Part. 3 「私とEX (元夫) 12 」 
2009年 02月 03日 (火) 01:34 | 編集

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ビデオの再生ボタンを押すと、
そこには魅惑的な笑みを浮かべてこちらをじっと見つめている女性がいました。



そしてその女性がいる場所は、まさに今自分がいる場所でした。



それを観たその瞬間、心臓がぎゅっと締め付けられ、
痛くなるほどバクバクと高鳴りました。



さっき見た写真では顔がわかりにくかったけど、
ビデオの彼女と写真の彼女は同一人物でした。



映像を撮っているのはEXらしく、二人の楽しげな声が聞こえてきます。



彼女はカメラ慣れしているのか、
時々セクシーなポーズをとりながら何気に電話の受話器を取ろうしました。
するとEXが、




「あ、その電話壊れているやつなので、電話線繋がってないよ」




と言いました。





電話線が繋がってない??!!

電話線が抜いてあるってこと???!!!






その瞬間すべてを悟りました。



日本から電話しても繋がらなかった電話。
家に戻ってきた日、いきなり都合良く直った電話。



彼は彼女と会っている間、
私と彼女の両方にそのお互いの存在がばれないように、
電話線を抜いていたのでしょう。



ビデオに写っている日付を見てみると、
やはり私が日本に帰っていた時期でした。



それもその日は彼に電話した記憶がありました。



何度かけても家にいない彼の事を心配していましたが、
あの時彼はここでこんな事をしていたんだと思うと、
自分が惨めで可笑しくて、再び涙と共に笑いがこみ上げてきました。



リビングでのシーンが終わった後、
一旦画像が止まり、再び映った時は彼らはベッドルームに移動していました。



薄暗いベッドルームの中で、
彼女は音楽に合わせてまるでトップレスバーのダンサーのように、
セクシーなダンスを披露していました。



その後、また一旦画像が止まり、
再び映った時はベッドが見える位置にカメラが置かれていました。



その瞬間、思わず私はビデオのスイッチを消していました。



さすがにこのまま続けてこれから行われる行為を直視することができませんでした。



ビデオを消して静まり返った部屋の中で、
何も考えられなかった私はただ呆然としていました。



しばらくした後、また何だか可笑しくなってきて、
普段は飲まないお酒を一気に飲み、




さて、お二人さん、
これから一体どんなセックスするのか拝見してみましょうか。





と、自暴自棄な気持ちで再びビデオのスイッチを押しました。




EXと彼女はキスをしながらベッドに入り、
彼女が服を脱ごうをした時、




「あ、カメラで撮ってるでしょーーー!?」




とカメラに気づいた彼女が言いました。




「絶対誰にも見せないから撮らせてよ。 お願いだから。」



「カメラは駄目だってー。」




と言いながら彼女はカメラに向かってきて、
ビデオのスイッチを切りました。



何も映らなくなった画像を見つめながら、
それから行われたであろう行為が鮮明に私の頭の中で浮かび、
苦しくて再びお酒を飲みました。





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初めての浮気 Part. 4 「私とEX (元夫) 13 」 へ行く 




初めての浮気 Part. 4 「私とEX (元夫) 13 」 
2009年 02月 04日 (水) 05:34 | 編集

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ビデオを何度も何度も繰り返し観た後、
お酒でぼーっとした頭のまま、EXのバイト先に電話をかけました。



EXに電話を代わってもらった途端、
ろれつが回らない口調で、胸に溜まっていたどす黒い物を一気に吐き出しました。




「よく今まで裏切ってくれてたね。」



「え? ukainou? どうしたの??」



「裏切り者って言ってんの!!!」



「え?? 一体何の事?」



「よくいけしゃーしゃーとそんな事言えるもんやね!!」



「一体何を怒ってるの?? 意味がわからないよ。
 とにかく今、仕事中だから後でかけなおすよ。」



「かけなおさなくていい! もう二度とあなたと会うことはないから!!」



「ちょ、ちょ、ちょっと待ってよ! 
 本当に一体何の事なのかわからないんだよ。 一体何があったの?」



「……今日はとーーってもラブリーなランチタイムを過ごしたみたいやね。」



「……あ、今日うちに来た人の事言ってるの?
 それだったら誤解だよ!! 
 今日来たのは同じクラスの子なんだけど、
 今一緒にプロジェクトやってるのでその事でちょっとうちに来ただけだよ。
 来週が締め切りだからね。
 事前にukainouに言わなかったのは悪かったけど、
 ukainouが出かけてから電話があって急に来ることになったんだ。」



「へー。 プロジェクト?
 そのプロジェクトの課題ってセックス なの??(笑)」



「……ukainou、もしかしてお酒飲んでる?」



「飲んでるよ。 飲まなきゃやってらんないでしょ!!」



「何でお酒なんて飲んでるの?
 ukainouが心配してるようなことは何にもないから。」



「プロジェクトで来たのに何でベッドルームに入るの?」



「え?」




「何でベッドルームにその女のイヤリングがあるの??!!




「何でストッキングがベッドの下にあるの??!!」




「………そんなのがあったの? でもこれでわかったよ。」




「これは罠だったんだ!!」




「……罠?」



「以前から彼女は僕の事が好きだったみたいなんだ。
 でも僕はukainouがいるからって言ってちゃんと断ったんだよ。
 それからはクラスメートとしてしか付き合ってなかったけど、
 今日突然うちに来たのはそれが目的だったんだ!
 僕が目を離した隙にベッドルームに入って、
 君が気づくようにわざとイヤリングとストッキングを置いていったんだ!!」
 


「‥‥‥‥あのさ、私、見たのよ。」



「見たって何を??」



「何って…」




「あんたが彼女とセックスしてる写真とビデオだよ!!!」




「何度も何度も反吐が出そうになるくらい見たよ!!!」




「それなのに、よくもいけしゃーしゃーと
 そんな嘘並べたてられるよね!!!」






「もう嘘はいいから本当の事言って!!!」






「‥‥‥‥」




「マネージャーがさっきから僕の事睨んでて、
 ここでこれ以上話せないから、すぐに帰してもらえるように頼んでみるよ。
 家に帰ってからちゃんと話そう。
 だから心配だからukainouもそれ以上お酒を飲まないで。」




電話を切った後、
一気に吐き出して残ったのは空虚感だけでした。



ただただすべてが虚しく、
ぽっかり空いた胸の穴にすべてのエネルギーが抜けて行くようで、
何もできないまま、
彼と彼女が過ごしたであろう時間の妄想に苦しめられていました。




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初めての浮気 Part. 5 「私とEX (元夫) 14 」 へ行く 




初めての浮気 Part. 5 「私とEX (元夫) 14 」 
2009年 02月 05日 (木) 00:31 | 編集

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それからしばらくして戻ってきた彼に、
再びどす黒く渦巻いていた胸のうちをすべて吐き出しました。



彼が言うには彼女は彼のクラスメートで、
同じプロジェクトチームになったのがきっかけで親しくなり、
私が日本に帰ってから二人で会うようになったらしい。



私がニューヨークに戻ってきてからはまったく会ってなかったけど、
今日いきなり連絡があってうちに来たとの事。



恐らく彼女も私の存在のせいで避けられている事に気づいて、
罠を仕掛けに来たに違いないとの事でした。



電話の件も、私からかかってきたらまずいと思って抜いていたと白状しました。



彼は写真を細かく引きちぎり、ビデオテープも壊して破棄した後、
必死に謝りながら、




彼女はukainouが泣く必要も無いような女なんだ。

彼女は金持ちの年上のパトロンがいるビッチなんだ。

だから彼女も遊びと割り切って僕と会っていたんだ。

僕は彼女が好きだから会っていたんじゃなくて、
ただ単に興味があっただけなんだ。

僕は彼女の事なんて何とも思っていない!

彼女にはちゃんとはっきり言う!!

僕が愛しているのはukainouだけなんだ!!

本当にすまない事をしたと思ってる。




もう二度とこんな事はしないから、
お願いだから許して欲しい!!!





と泣きながら何度も繰り返し言いました。



彼が言うように、もし彼女も遊びと割り切っていたなら、
あんな小細工はしないでしょう。



何が真実で何が嘘なのかわからなくて、
私の中で渦巻いている怒りと不信感は収まらず、




「でも… やっぱり無理… 私、出て行くわ」




と言うと、彼は泣きながら、




「ukainouがいなくなったら僕は生きていけない!!」



「お願いだから行かないで!!!」




と言いながら私を抱きしめ、
そのままベッドに押し倒されました。





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初めての浮気 Part. 6 「私とEX (元夫) 15 」 へ行く 




初めての浮気 Part. 6 「私とEX (元夫) 15 」 
2009年 02月 06日 (金) 02:55 | 編集

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翌朝、目が覚めて横で寝ている彼の寝顔を見ていると、
再び空虚感が押し寄せて来ました。





一体あなた誰なの?



私はあなたなんか知らない。



私の知っている彼はもうここにはいない。





隣で寝ている彼が遠い他人のように感じ、
私が知っている彼に無性に会いたくなりました。



しばらくして目を覚ました彼が、
私が起きているのに気づいて私を抱き寄せようとしましたが、
突然体が拒絶反応を起こし、無意識に彼の腕を払いのけていました。



彼は悲しそうな顔をしながらも、



「あ、もうこんな時間だ。 仕事に行かなきゃ。」



と言って私の頬にキスをして起き上がろうとしました。



その瞬間、訳のわからない不安が押し寄せてきて、





「行かないで!!」





と叫んでいました。



驚いた彼は、




「ukainouをこのまま一人にしておくのは心配なんだけど、
 昨日、途中で帰ってきたから今日行かない訳にいかないんだ。
 なるべく早く終わらせて帰ってくるから待っててね。」




と私の顔を覗き込みながら言いましたが、
自分でもどうしたいのかわからなくなるほどの不安感でいっぱいになり、




「一人になりたくない。 行かないで。」




と懇願していました。



困った彼は私の横に座ってしばらく一緒にいてくれましたが、
私が少しずつ落ち着いてきたのを見計らって仕事に向かいました。



アパートでひとり残された私は
今まで経験した事のない不安感と空虚感で今にも押しつぶされそうでした。



一人でいるとまた勝手にいろんな妄想が頭の中で広がっていき、
まだ他に隠しているものがあるかもしれないと、
再び部屋中を捜索し始めました。



時間も忘れて必死で探していると、ふと、




何だかすごく疲れた…

このままじゃ、私、駄目になる…




と我に返り、それ以上彼の物を調べるのを止め、
自分の荷物をまとめてそのまま当ても無く家を出て行きました。




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家出 「私とEX (元夫) 16 」 へ行く 




家出 Part. 1 「私とEX (元夫) 16 」 
2009年 02月 07日 (土) 01:43 | 編集

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当ても無く家を出た私はニューススタンドで新聞を買い、
そこに載っていた数箇所の安宿に電話をしました。



その中でも値段が安く、
まだ部屋が空いてたタイムズスクウェア近くの安宿に向かいました。



住所を走り書きした紙を見ながら宿に着くと、
そこはお世辞にも綺麗とは言えない建物でした。



取り合えず受付を済ませ、
そこのスタッフのおじさんに部屋を案内してもらうと、
そこには広いスペースにたくさんのベッドが置いてありました。



さすがにこの精神状態で相部屋は無理だと思ったので、
そのおじさんに個室にし欲しいと頼むと、
後、30分くらいで部屋が空くので受付で待つよう言われました。



仕方がないので受付に置いてある椅子に座って待っていると、
ふと値段表に目が行き、そのまま目が離せなくなってしまいました。




一泊  ○○ドル。
2時間 ○○ドル。
4時間 ○○ドル。




え??!! ここってラブホテルなの??!!




そういう事情がよくわからなかった私は、
ここに来て良かったのか不安になりだしました。



厳密に言うとアメリカにラブホテルは無いので、
その安宿は通常のホテルとしても貸しているし、
その目的でも貸していたのでしょう。



キャンセルしようかとも思いましたが、
高いホテルに泊まる余裕も無いし、
またこれからあちこちホテル探しをする気力も無かったので、
そのまま順番が回ってくるのを待っていました。



しばらくすると若い男女が階段を下りてきて、
チェックアウトしていきました。



その様子からあきらかに事が終わったばかりという感じがして、
その直後の部屋に泊まるのはさすがに良い気持ちはしませんでした。



それから少しして部屋が片付いたようで、
さっきのおじさんに呼ばれて部屋に向かいました。



部屋はとても狭く、清潔感も無く、
窓も小さくて太陽の光がほとんど入らない状態でした。



でも寝る場所さえあればいいと思っていた私は、
ただぼんやりとおじさんの説明を聞いていました。



おじさんがベッドの横にあったエアコンの説明を終え、
私にもやってみるようにと言われたので、
前かがみになりながらエアコンの装置を触っていると、
いきなりそのおじさんは私の に手を回してきました 。



びっくりして振り返ろうとすると、なんと、




そのまま後ろから抱きつかれてしまいました。




突然の出来事にびっくりして、




「な、な、何するんですか!!!」




と大声を上げると、 彼はすぐに手を離し、




「ごめん、そんなつもりじゃなかったんだ。 ごめん、ごめん。」




と何度も言いながら部屋から出て行きました。



彼が部屋を出てすぐ鍵をロックしましたが、
予想もしていなかった突然の出来事に、
体の震えが収まりませんでした。




あの男は何をしようとしていたのか?
抱きしめたら私が喜んでセックスするとでも思ったのか?
あの男はいつもここでそんな事をやっているのか?
それとも私がそういう女に見られたって事か?

っていうか…




今の私って…
他人からそういうふうに見えるの???





薄暗い部屋の中でそんな事を考えていると、
どんどん惨めな気持ちでいっぱいになって、
自分が情けなく、悔し涙が止まりませんした。





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家出 Part. 2 「私とEX (元夫) 17 」 へ行く




家出 Part. 2 「私とEX (元夫) 17 」 
2009年 02月 10日 (火) 07:26 | 編集

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次の日の朝早く、誰かがドアをノックする音で目が覚めました。



こんなに朝早くから誰だろうと思っていると、




「おはようございます。 朝食をお届けにまいりました。」




という声が…



朝食が付いてるなんて聞いてなかったし、
第一部屋まで朝食を持ってきてくれる安宿なんで存在しないので、
音を立てないようにそーっとドアの覗き穴から見てみると、
そこに立っていたのは昨日私に抱きついてきたおじさんでした。




何でアイツが私の朝食持ってくんのよ!




と思いながらそのまま居留守を使っていると、




「ここに置いて行くので食べてね」




と言って去っていきました。




彼が去ったのを確認してからそーっとドアを開けてみると、
そこにはダンキンドーナツとコーヒーが置いてありました。




毒でも入ってんじゃないのー?




と思いながらも、
暖かいコーヒーと甘いドーナツの誘惑に勝てなかった私は恐る恐る口にしてみました。



結局プライドより食い気に負けた私はすべておいしく完食してしまいました。



それからも居留守を使い続けたので、
おじさんと顔を合わすことはありませんでしたが、
私がホテルを出る日まで毎日そのおじさんは私に朝食を届け続けました。



結局この朝食は彼にとって私への罪滅ぼしのつもりだったのかもしれません。



ホテルは最初に抱きつかれた事以外何も問題は起きませんでしたが、
問題が発生したのはEXのほうでした。





私が家を出た事はEXにとってとてもショックが大きかったようで、
私がいなくなった日以来、
あちこちに電話をして私を必死で探していると友達から聞きました。



そして私が家を出て数日後、
バイト先で一緒に働いている同僚から驚く事聞かされました。



その日の前日はバイトの日じゃなかったので行っていませんでしたが、
その同僚が深夜仕事を終えて、
迎えに来た彼女のご主人と一緒に店を出た瞬間、
いきなり男が現れて彼女のご主人の胸倉を掴んたとの事。



突然の事で彼女も彼女のご主人もびっくりして呆然としていると、
背後で別の男性が、




「彼女はukainouじゃないって!! 
 違うって!! 人違いだって!!」





と叫びながらその男とご主人を引き離したらしい。



我に返った男は謝って去って行ったらしいですが、
もしかしてあれは私のボーイフレンドではないかと聞かれました。



いつも温厚なEXが知らない男性の胸倉に掴みかかるなんて想像できませんでしたが(それも彼女のご主人は体格の良い黒人男性だったし)、
彼女が言うには彼は泥酔しているようだったし、
無精ひげだらけで目が血走ってて、
とにかくボロボロだったらしい。



暗かったのもあったけど、
あまりの彼の風貌の違いにはっきり誰なのかわからなかったとの事。



その話を聞いてその男は彼だと確信しました。



その同僚は以前から私と雰囲気が似てると言われてる人だったので、
泥酔していた彼は私と見間違えたのでしょう。



同僚には実は今、自分が家出中だということを説明して謝りました。



彼女は普通の時のEXも見たことがあったので、
あまりの彼のボロボロさ加減に、別れるにしろ別れないにしろ、
一度きちんと連絡を入れたほうがいいと言われ、そうする事に決めました。





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家出 Part. 3 「私とEX (元夫) 18 」 へ行く




家出 Part. 3 「私とEX (元夫) 18 」
2009年 02月 14日 (土) 00:58 | 編集

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家に電話をかけると、EXはかすれた声で電話を取りました。




「…ハロー」



「あ、私…」



「ukainou?? 今、一体どこにいるの?? ずっと探してたんだよ!」



「うん… 聞いたよ。 おとつい店に来たんだって?」



「あ、うん… ukainouが突然いなくなってしまって本当に心配してたんだよ。」



「だからと言って○○さんのご主人に殴りかかろうとしたなんて信じられない。」



「それは本当に申し訳ない事したと思ってる。
 でもukainouがいなくなってからというもの、
 ぜんぜん眠れないし、食べれないし、
 お酒も飲んでたから見間違えてしまったんだ…」



「ukainouがいなくなってからずっとずっと探してて、
 あの日はバイトの日だと思ってたのでずっと外で待ってたんだ。
 そしたら君が知らない男と一緒に出てきて、
 それもその男が君の腰に手を回したのを見て、
 カッときて彼の胸倉を掴んでしまってたんだ。」



「私はあなたがしてきたような事は一切していませんから。」



「そうだよね。 ほんと、ごめん!!」



「でもトニーがいてくれてほんと良かった。
 僕が探しに行くって言ったら、
 心配で一人で行かせられないって言ってついて来てくれたんだ。
 もし彼がいなかったら殴ってしまうところだった…」



「そうなんだ… 彼女とご主人には私からも謝っておいたから。」



「そっかぁ… 迷惑かけてごめんね。」



「ところで今一体どこにいるの?」



「マンハッタンのホテルだよ。 だから心配しなくていいから。」



「マンハッタンのどのホテル? 今から行くよ。」



「それは教えられないよ。」



「何で? お願いだから早く帰ってきてよ。」



「…もうそこに帰るつもりはないから。」



「何で??? このまま別れるつもりなの??」



「だってもう無理やん。」



「無理なんてことないよ!!
 彼女とはちゃんと話して完全に別れたよ!
 もう2度とあんな事は絶対しないって約束するからお願いだから帰ってきて!!」



「でももう何も信用できないもん。」



「時間はかかるかもしれないけど、必ず信用は取り戻して見せるから!」



「でも無理…」



「どうしても別れるっていうの?」



「…うん。」



「もし帰ってきてくれないなら僕はもう生きていけない。
 こんな苦しい思いをするくらいなら僕はもう死ぬよ…」



「そんな馬鹿な事言わないで。」



「本気だよ。 嘘だと思うなら見にきたらいいよ。」




そう言って彼は電話を切りました。




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家出 Part. 4 「私とEX (元夫) 19 」 へ行く




家出 Part. 4 「私とEX (元夫) 19 」 
2009年 02月 15日 (日) 20:09 | 編集

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本気で彼が死ぬとは思ってなかったけど、
電話を切った後、やはり気になった私はそのまま家に向かいました。



家に着いて、そーっと鍵を差込み家の中に入ると、
荒れ放題のリビングに彼の姿はありませんでした。



ベッドルームを覗くと、
そこには別人のようにやつれた彼がベッドに横たわっていました。




物音で私に気づいた彼が、




「ukainou… 帰ってきてくれたんだね。」




と言って立ち上がり、私を抱きしめました。



その手をゆっくり振り解き、




「帰って来た訳じゃないよ。 一応心配だったから見に来ただけ。」




と言うと、彼は悲しそうな顔をしました。




「また出て行くっていうの?」



「うん。」



「どうしても?」



「うん。」



「自分がした事は本当に反省しているし、
 もう絶対あんな事しないからお願いだから許して欲しい。」



「…この部屋にいるだけで思い出して気分が悪くなるの。
 だからここに戻ってくることは絶対ない。」



「それだったら引越ししよう。」



「そういう問題じゃないよ…」



「どうしたら許してくれるの?」



「そんなの私だってわからないよ。
 とにかく今日はあなたが死ぬとかどうとか言い出すから
 一応気になって見に来ただけだからもう帰るね。
 残りの荷物はまた別の日に取りにくるから。」




そう言って部屋から出て行こうといた私の腕を彼は掴み、




「お願いだから行かないで!!
 そばにいて欲しい!!」





と涙を流しながら叫びました。



そして嗚咽と共にウッと唸ったかと思うと、
彼は自分の口を押さえながら、






ゲボッ!!!!






とゲロをぶちまけました…



あまりの出来事に一瞬訳がわからなくなって、
呆然と立ち尽くしてしまいました。




「き、気持ちが悪い… 
 さっきこれで死ねるかなぁと思いながら、
 家にあった薬を全部飲んだんだ…」



「え!!?? まじ??」



辺りを見渡すと殻になった薬箱が床に散乱していました。



彼はそのまま床にしゃがみ込み、再びゲロを吐きました。



吐いたものを見てみると、確かに錠剤が何粒か混じっていましたが、
まだ解けていなかったので、全部吐いちゃえば大丈夫だろうと考えていると、
吐いた事で余計に感情が高ぶってきたのか、




「お願いだから行かないでくれー。」



「お願いだから許してくれー。」



「もう二度とこんな事はしないからー。」




と繰り返し言いながら吐き続けました。



自分が吐いたゲロの上で、涙ながらにのた打ち回っている姿はあまりにも壮絶で、
返って冷静になってしまった私は、




これって演技???

それともまじなの???





と思いながらも、
ゲロの上でのた打ち回るほど後悔しているなら、
もう同じ過ちはしないんじゃないかと、
彼の言葉をもう一度信じてみようと思い始めていました。





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嘘 「私とEX (元夫) 20 」 へ行く




嘘 「私とEX (元夫) 20 」 
2009年 02月 17日 (火) 18:54 | 編集

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別れると自分で言っておきながらも、
私自身、彼と別れる事は身を引きちぎられるくらい辛い事だったので、
余計に彼の言葉を信じたかったのでしょう。



ただ、それまでも気にはなっていた彼の嘘をつく癖が
今回の件で私の中で大きな問題となっていました。



「○○○(彼の名前)ってよく嘘つくやん。」



「…嘘?」



「うん。 人間誰だって嘘をつく事はあるけど、
 ○○○って、嘘をつく必要が無い時だって嘘ついたりするやん。
 それもその嘘にストーリー性を持たせたり…」



「…うん」



「あれって何で?」



「…僕もよくわからないんだ。」



「前から気にはなってたのよ。
 でもそれが今回の件で大きな問題だったって気づいた。」



「何が本当で何が嘘だったのか今となっては何もわからない。」



「何の疑惑も持たなかった嘘ほど余計に混乱するの。」



「あれもこれもそれも全部嘘だったような気になってくる。」



「僕もどうして嘘をついてしまうのかわからないんだ。
 ついその場の流れで嘘をついてしまって、
 その後は引くに引けなくなって雪だるま式に嘘を重ねてしまうんだ。」



「自分でも苦しんだよ… いつ本当の事がばれるかと不安だし…」



「嘘をつかないでいられるならそうなりたい。」



「でもどうしたらいいのかわからなくて苦しいんだ。」



「どうしたら意味の無い嘘をつかないようになれるの?」





「ukainou、お願い! 僕を助けて!!」





「どうしたらいいのかなんてわからないけど、
 ○○○が本気で変わりたいと思っているのなら、
 私も協力するからこの問題を解決していきましょう。」



「ukainou、ありがとう…」




そう言うと彼は再び目に涙を溜めて私に向かって微笑みかけました。



この時の私は心底変わりたいと願っていても変われない人間がいることや、
許したと思っていても本当は許していなかった自分や、
信じようと思っていても本当は信じていなかった自分がいる事に、
気づいていませんでした。





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