ニューヨーク生活20年で経験してきた様々な実話集。 好きだから別れるしかなかった。そして別れてから始めて気づく事。新連載スタート。
それでもやっぱりニューヨークが好き
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選択 「私とEX (元夫) 37 」
2009年 04月 01日 (水) 15:52 | 編集

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「な、な、何してるのよ!!」




突然のEXの乱入に驚いた私が叫ぶと、
EXは私を無視してサトシに向かって行きました。




「何のつもりでここにいるんだ!! 
 彼女は俺のガールフレンドだぞ!!」





サトシも突然窓から乱入してきた男にそんな風に言われて切れたのか、




「お前こそ何だ??!! 
 彼女は俺のガールフレンドだぞ!!」





と怒鳴りながらEXに向かって行きました。




これはやばい! 殴り合いになる!!




と思った私は咄嗟にEXとサトシの間に入り込み、喧嘩を阻止しようとしました。



そんな緊迫した空気のさなか、
ふと足元を見るとEXが土足のままだという事に気づき、
こんな非常事態な時でもジャパニーズな私は、




「ちょ、ちょ、ちょっと!! 靴脱いでよね!! 靴!!!」




と言うと、




「あ、ごめん。」




と言ってEXは慌てて靴を脱ぎ、サトシに向かって再び怒鳴りだしました。




「ガールフレンド?? 笑わせるんじゃないよ!!
 君は一体彼女の何を知ってるっていうんだ???
 俺は彼女ともう4年も付き合ってるんだ。
 彼女の事なら何でも知ってるし、
 出会った頃からずっと彼女の事を愛している!」



「俺だって彼女の事を愛している!!」



「愛してるだと??? よく言うよ。
 彼女と知り合ってどれくらいなんだ?
 一週間か??? 一ヶ月か??? 
 たかがそれくらいの期間で愛なんて語って欲しくないね!!」



「期間なんて関係ない! 僕が彼女を思う気持ちは本物だ!!」




そう言い合いながら、どんどんお互いヒートアップして接近してくるので、
気づいたら私は二人の間でギュウギュウに挟まっていて、
まるでサンドイッチのようになっていました。



EXはここに来る前に大量のお酒を飲んだのか、とても酒臭いし、
私の背後にいるサトシも、私の背中に伝わってくる心臓の鼓動の音から、
かなり興奮状態にあるのがわかりました。



いくら二人を止めようとしても、言い合いはますますエスカレートしていき、
その怒鳴り声に怯えたルームメイトが、




「ukainou… 大丈夫???」




と部屋の外から心細げに声をかけてきました。




「あ、うん、ごめん、うるさかったよね。 私は大丈夫だから」




と言った後、




「とにかく喧嘩はやめてよ!! 冷静になってちゃんと話そうよ!!」




と言うと、ようやく私の声が耳に入ったのか、EXが、




「……わかった。」




と言った後、トーンダウンした声でサトシに向かって話し出しました。




「いくら僕と君と話しても解決にはならないし、
 やはりすべてはukainouの気持ち次第だ。
 彼女にどうしたいか決めて貰おう。
 それで良いかい?」



「あぁ、それで良いよ。」




そしてEXはこの日始めて私の目を見てゆっくり口を開きました。




「ukainou… 僕は最初に出会った時から今までずっと君の事を愛している。
 僕が至らなかった事でukainouを傷つけた事は本当に申し訳ない。
 でも僕が愛してるのは君だけだ。
 これからもずっと僕と一緒にいて欲しい。」



「……そんなこと今更言われたって、もう遅いよ。」



「遅くなんてないよ。 いつだってやり直せる。
 ukainouは僕を取るの? それとも彼を取るの?」



「……もうその話はこの間したやん。」



「気持ちは変わらないって事?」



「……うん。」



「僕じゃなくて彼を取るって事?」



「……そういう事やね。」



「……わかったよ。」




そう言うと、彼はいきなりポロポロと涙を流しました。



サトシを取ると言いながらも複雑な気持ちでいた私は、
彼の涙につられて自分も泣きたくなったけど、サトシの手前、ぐっと堪えました。



そしてEXは私を抱きしめ、




「じゃ、元気でね…」




と言った後、脱いだ靴を片手に持って、
入ってきた時と同じ窓から、再びスゴスゴと出て行きました。




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初めての夜 「私とEX (元夫) 38 」 
2009年 04月 03日 (金) 17:05 | 編集

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EXが出て行った後、サトシは部屋のすべての窓の鍵をしっかりと閉め、
ソファーにうな垂れるように腰を下ろしました。




「ごめんね、何か変な事に巻き込んで…」



「いやー、マジ、びっくりしたよ。 
 まさか窓から人が入ってくるとは思ってなかったからなぁ。」



「私もびっくりしたわ。 腰抜かしそうだったもん。
 アンビリーバボーだよね。」



「僕もついカッとなってしまったけど、
 泣いてる彼を見たら何だか可哀想な気になっちゃったよ…」



「でもまぁ、仕方ないよ…」




それからしばらく話をしていると、ふとサトシが時計を見て言いました。




「あ、もうこんな時間だ。 そろそろ帰るよ。」



「え? 帰るの?」



「え? あー、うん、もう遅いし…」



「……今夜はうちに泊まっていったらいいやん。」



「いいの?」



「うん。」




その時の私は、争いの後の高揚感と、
EXが見せた私への未練による満足感と、
そして胸の奥でかすかに感じる痛みとで気持ちが異常に高ぶっていました。




今夜は勝者であるサトシに抱かれたい。




まるで動物の本能のようにそう強く思った私は、
その気持ちの勢いに任せて、その日始めてサトシと一緒にベッドに入りました。



ベッドの中でサトシは何度も私に優しくキスをし、
始めてお互いの肌と肌が触れ合って、
気持ちも最高潮に盛り上がった時、





「そろそろ寝よっか。」





と言って、サトシは私のパジャマのボタンを留め直しました。



突然の終結に私の頭の中は真っ白になって、
何の言葉も出ないまま、なすがままにパジャマを整えられ、
いつの間にか腕枕をして寝る態勢になっていました。



後になって彼から聞いた話によると、
彼はその日は泊まるつもりで来てなかったので、例の物を持ってこなかったのと、
またいつEXが戻って来るかと思うと気が気じゃなかったからだったらしい。



でもそんな彼の事情をまったく知らなかった私は、
何で途中で止めたのか彼の真意がまったくわからなくて、
その夜、一人悶々としてなかなか寝つく事ができませんでした…





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サトシの決断 「私とEX (元夫) 39 」 へ行く





サトシの決断 「私とEX (元夫) 39 」
2009年 04月 05日 (日) 16:51 | 編集

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それからしばらくしてサトシと二人で映画を観に行った帰り、




「この後、うちに来ない?」




と初めてサトシのアパートに誘われました。



彼の部屋を見てみたい気もしましたが、
サトシは彼女と一緒に住んでいると聞いていたので、
いくら何でも彼女の帰国中に彼らの部屋に入るのは気が引けて、




「うーん、やっぱり彼女に悪いからやめとくわ。」




とサトシの誘いを断りました。
するとサトシは、





「実はね、彼女とは別れたんだ。」





と突然言い出しました。




「え??!! 何で???」



「僕はそんなに器用な人間じゃないんだ。
 彼女に黙ってこっそりukainouとも付き合うことなんて事できないんだ。」



「それはそうだけど… でも…」



「ukainouとも会っていながら、彼女とも普通に接するなんて事、僕にはできないよ。」



「そりゃそうだけど…」




「僕は君の元彼とは違うんだ。」




「ukainouがされて嫌だった事を僕もしたくはないんだ。」



「そっかぁ、そうだよね… で、何て言ったの?」



「彼女には僕の正直な気持ちを話して、ちゃんと納得してもらったよ。
 こっちにはもう戻って来ないってって言ってた。
 だから彼女の荷物の事ととか、まだやらなきゃいけないことはあるけど。」



「え??? 戻って来ないの?」



「元々彼女は日本に引き上げようかどうか悩んでたんだよ。」



「でも前は戻ってくるって言ってたやん。」



「うん、でもこれを機会にこのまま日本にいるって。」



「そうなんだ… 私の事も話したの?」



「好きな人ができたって言ったら、誰だって聞かれたので言ったよ。」



「そっかぁ… 彼女、ショックやったやろうなぁ…」



「…それは僕が対処すればいい事だし、
 彼女もちゃん納得してくれてたから、ukainouは心配しなくていいよ。」



「……うん。」




サトシは心のつっかえが取れたせいか、
そう言いながら私に優しく微笑みかけましたが、
私はサトシの話を聞いて複雑な思いでいっぱいでした。



サトシの事は好きだけど、
それが男として好きなのかどうかわからなくて、
ナオキの事で多少慎重になっていた私は、
サトシと本気で付き合っていく覚悟がまだできていませんでした。



サトシに彼女がいる以上、
もし駄目だったとしても彼も私も遊びだったと割り切ればいい事で、
ナオキの時のようにサトシを傷つけることもないし、
彼女にさえバレなければ、誰も傷つく人はいないと思っていました。‘



でも現実はそんなに単純ではありませんでした。




傷つけられる立場だった私が、
いつの間にか人を傷つけている。





その事実は重く私の心に圧し掛かってきました。



そんな私の心中を知らないサトシは、




「もうukainouは誰に気兼ねする必要も無いから、今夜はうちにおいでよ。」




と言って私の手を取りました。



中途半端な私の気持ちとは裏腹に、
急速に動き出した流れに戸惑いながらも、
あの頃の私はまるで波を漂う電気クラゲのように、
近づく人を傷つけながら、出口のない流れに身を任せていました。





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サトシのアパートにて 「私とEX (元夫) 40 」 へ行く




サトシのアパートにて 「私とEX (元夫) 40 」
2009年 04月 07日 (火) 16:14 | 編集

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緊張と罪悪感を感じながらサトシのアパートに入ると、
彼は私が来る前に部屋を整理したのか、
そこには私が危惧していたような彼女を連想させる物はありませんでした。



それでも二人がここで一緒に暮らしていたという事実に息苦しさを感じ、
どうしても彼女の事が気になって、なかなかテンションが上がらずにいました。



サトシに彼女がいた事は最初から知っていたのに、
バレなければ大丈夫と、
つい気軽な気持ちで初めてしまった事から人を傷つけてしまった。



サトシは私に誠意を見せてくれようとしたんだろうけど、
彼女の気持ちを思うと素直に喜べない。



好きな人に裏切られる辛さは痛いほどわかる。



そう思うと、サトシに対して理不尽な怒りすら感じていました。



結局、あの頃の私はサトシを通してEXを見て、 
行き場の無い憤りを感じていたのでしょう。




そんなこんなで甘いムードとは程遠かったけど、
ここまで来たらもう引き戻せないと覚悟を決めました。



サトシはその夜、ベッドの中で優しく愛してくれたけど、
私の心の隙間はやはり埋まらず、
これは時間が解決してくれるのを待つしかないと思いながら、
サトシの腕の中で眠りにつきました。





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ナオキとの再会 「私とEX (元夫) 41 」 へ行く




ナオキとの再会 「私とEX (元夫) 41 」 
2009年 04月 08日 (水) 17:35 | 編集

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私とサトシが付き合っている事は、
いつの間にかカフェテリア仲間の間で周知の事実となっていました。



反応が怖かったサトシの彼女の友達たちは、
その事実を仕方が無い事として受け止めてくれているようで、
あえて仲良くする事はないけど、挨拶はする程度の距離を保っていました。



そんなある日の放課後、サトシと一緒に帰っている途中、
電車の中で偶然、男友達と二人でいるナオキと会いました。



何となく気まずかったけど、避けるのも変なので、




「あ、ナオキ、久しぶり! 元気?」




と声をかけました。




「ukainouさん、久しぶりだね。 相変わらず元気そうだね。」




と、ナオキは以前と変わらない、いつもの笑顔で言いました。



その笑顔にホッとしながらも、
4人で取り留めの無い会話をしている最中に、
ナオキの私に対する何気ない視線や仕草から、
彼がまだ私に気持ちがある事に気づいてしまいました。



その気持ちに気づいた私は自分がナオキにした事を思い出し、
何とも言えない気持ちになりました。




私はナオキにあんなにひどい態度を取ったのに、
どうしてナオキは以前と変わらない優しい目で私を見るのだろう。

私は自分がした事を反省するどころか、すっかり忘れていたというのに…




そう思うと私の中で罪悪感が沸々と湧き出し、
この時初めてナオキに対して申し訳ないと思いました。



そして私とサトシが降りる駅に着き、




「じゃ、またね。」




と言った時に、ナオキがふと見せた寂しそうな顔に、
胸の奥が締め付けられるように痛くなりました。



電車を降りると、何も知らないサトシが、




「やっぱ俺は絶対ナオキさんはukainouに気があると思う!」




と言っていましたが、




「そうかなぁ…」




と答えただけで、私の胸の内をサトシに話せずにいました。





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ナオキの決心 「私とEX (元夫) 42 」 へ行く




ナオキの決心 「私とEX (元夫) 42 」
2009年 04月 09日 (木) 16:15 | 編集

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それから数日経っても、別れ際に見せたナオキの表情が気になって、
彼に対する後ろめたさから、久しぶりに彼に電話をしました。




「もしもし、私。」



「あ、ukainouさん?」



「うん、特に用事がある訳じゃないんだけど、最近どうしてるのかなって思って。」



「うーーん、特にこれといった事無いよ。」



「そうなんだ。 大学院の準備は進んでる?」



「え? あー、実はさ、マスター取るのやめたんだ。」



「え? そうなん?? 何で??」



「やっぱり今年中に日本に帰る事にしたんだ。」



「えええ!!?? な、何で?」



「うちの親も早く帰って来いってうるさいしね。」



「そっかぁ… そうなんだ…」




もしかして彼がそう決めたのは私のせいもあるのかもしれないと思った私は、
ナオキに対して冷たい態度を取ってしまった事にさらに後悔しました。



その後悔からその後もちょくちょくナオキと連絡を取るようになり、
一緒に食事に行ったりするようにもなりました。



でもそれは結局、自分の罪悪感を減らす為の行為であって、
そんな中途半端な優しさは却って相手を傷つけるだけだという事に、
あの頃の私は気づいていませんでした。




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誕生日の計画 「私とEX (元夫) 43 」 へ行く




誕生日の計画 「私とEX (元夫) 43 」
2009年 04月 10日 (金) 18:20 | 編集

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サトシとは一線を越えて以来、
彼の家に頻繁に泊まりに行くようになっていましたが、
それはサトシに会いたかったからというより、
一人で夜を過ごすのが嫌だったからでした。



実はその頃、別れた後も毎日のようにかかってくるEXからの電話を、
きっぱりと拒絶できない自分にもがいていました。



自分の為にもサトシの為にも早くEXの事を吹っ切らなきゃと思いながらも、
まるで麻薬中毒者のように、
EXと話している間は心が落ち着き、
連絡がない日が続くと、その禁断症状から苦しんでいました。



別の誰かと付き合ったらEXの事を忘れられると思っていたけど、
結局、ナオキもサトシも私の心の隙間を埋める事はできませんでした。



そんな私の気持ちにサトシは次第に気づき、




「ukainouと一緒にいても、愛されている気がしない。」




と言い出すようになりました。



そして彼はその言葉を否定できない私に対して、
さらに不満を募らせているようでした。




そんな中、私の誕生日が近づいてきました。



生憎その日はバイトが入っていたけど、
仕事が終わった後、サトシの家に行って二人でお祝いする事になっていました。



その日は思いっきりロマンティックな夜にして、
此処のところギクシャクしていた関係が良くなればいいなって思っていると、
ナオキから電話がありました。




「ukainouさん、もうすぐ誕生日だよね? その日ってもう予定入ってる?」



「その日はバイトなのよー。」



「そっかぁ、それじゃ、いつでもいいので誕生日までに会える?」



「えーっと、○日だったらOKだよ。 でもそんな気を使ってくれなくていいよ。」



「気を使ってるわけじゃないよ。
 じゃ、○日に誕生日のお祝いに何かおいしい物でも食べに行こう。」




ナオキに私の誕生日のお祝いをしてもらうのは何となく気が引けたけど、
結局、誕生日の数日前に会うことになりました。



するとしばらくしてEXからも電話がありました。




「ukainouの誕生日の日、お祝いしたいから会えないかな?」



「その日は予定が入ってるし、どっちにしろ会うのはさすがに無理だよ。」



「別に会ったからって何もしないよ。
 ただukainouの誕生日を祝いたいだけなんだ。」



「その気持ちだけでいいよ。」



「お願い! 誕生日のお祝いくらいさせてくれたっていいじゃない。」



「うーーん、でもなぁ…」



「食事だけしてすぐ帰っていいから。」



「うーーーーん。」



「1時間だけでいいから時間ちょうだい!」



「どうしようかなぁ… 
 それじゃ、カフェでコーヒー飲むだけなら…
 でも誕生日の日は予定が入ってるので、○日だったらOKだよ。」



「OK!! それじゃ、○日の○時頃に迎えに行くね!!」




結局、3人それぞれと誕生日のお祝いをすることになり、
そんな無謀な計画から、私は窮地に立たされることになるのでした…





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ナオキからのサプライズ 「私とEX (元夫) 44 」 へ行く




ナオキからのサプライズ 「私とEX (元夫) 44 」
2009年 04月 13日 (月) 14:29 | 編集

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ナオキは元カノがヨーロッパ人だったからか、
それとも元々素直な性格だからなのか、
いつも恥ずかしげなく、レディーファーストをしてくれる人でした。



その日も彼のエスコートで楽しく食事を終えた後、
コーヒーを飲みながらいろんな話をしていると、
ナオキはおもむろにジャケットのポケットから小さな水色の箱を取り出し、
私の目の前に差し出しました。




「誕生日おめでとう。 これ、僕からのプレゼント。」



「え? プレゼント? ありがとー! 嬉しいなー。」




そう言いながらその箱を手にとってみると、それはティファニーの箱でした。




「これってティファニーじゃないの?」



「うん、そうだよ。 ukainouさんに似合いそうだなって思って。」



「えー、でも何だか高そうやん…」



「いいから開けてみて。」




箱を開けて見ると中にはゴールドのネックレスが入っていました。




「うわっ むっちゃ可愛やん。 でもやっぱ高そうだし、何か悪いなぁ…」



「変な下心ある訳じゃないから気にしないで。(笑)」



「本当に貰って良いの?」



「もちろん!」



「それじゃ、ちょっと付けてみようかな。」



「うん、付けてみて。」




箱から取り出したネックレスを付けてみると、



「よく似合ってるよ。」




とナオキは言って微笑んでくれました。




「本当の事言うとさ、何が良いのかまったくわからなくて、
 店員の人に選んで貰ったんだー。 
 でも良かったぁ、すごく似合ってて。」




内心、こういう高価な物をナオキから貰って良いのかどうかわからなくて、
後ろめたい気持ちでいましたが、
ナオキの屈託の無い笑顔を見ていると私も嬉しくなっていました。




「実はもう一つukainouさんに渡したい物があるんだ。」



「え? 何なの?」



「ここに持ってこようかとも思ったんだけど、
 ちょっと大きかったから家に置いてきたんだ。
 だからこれから一緒にうちに来てくれる?」




ナオキにそう言われて、
私たちはレストランを出た後、ナオキの家に向かいました。



久しぶりにナオキの部屋に入ると、
そんなに月日は経ってないのに、何だか懐かしい気持ちになりました。



ソファーに座って寛いでいると、




「これなんだけど、貰ってくれる?」




と言いながら、ナオキは包装紙で包んだ長方形でフラットな物を私に渡しました。




「え? 何だろう。 開けてみて良い?」




包装紙をゆっくり開けて見ると、
中には額縁が入っていて、
その額縁の中にナオキがパリで撮った写真が入れられていました。



その写真はナオキが撮った写真の中でも私が一番気に入っていた物で、
モンマルトルのサクレ・クール寺院と、
そのふもとの広場にあるメリーゴーランドが写っているモノトーンの写真でした。



その写真の色合いと雰囲気から、
行った事もない土地なのに何故か郷愁を感じて、
いつかここに行ってみたいとナオキと話していた事がありました。




「うわー、この写真大好きなのよー。 すっごく嬉しい。 大事にするね。」




そう言うとナオキはとても嬉しそうで、
そんなナオキを見ていると、
いつの間にかナオキに対する後ろめたさは無くなっていて、
その日は夜遅くまでナオキと楽しく語り明かしました。





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サトシからのサプライズ 「私とEX (元夫) 45 」 へ行く




サトシからのサプライズ 「私とEX (元夫) 45 」
2009年 04月 14日 (火) 16:49 | 編集

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誕生日当日はサトシと過ごす予定だったので、
バイトが終わった後、そのままサトシの家に直行しました。



部屋に入ると、あちこちにキャンドルライトが灯されていて、
いつもは殺風景な部屋が、
とても幻想的でロマンティックな雰囲気になっていました。



そのサトシの心遣いに嬉しくなって、
最近ぎくしゃくしていた事も忘れて、
楽しく会話をしながら、シャンパンで乾杯してお祝いしました。



しばらくするとサトシが、




「ちょっと目を瞑ってて。」




と笑顔で言いました。




「え? 何?何?」



「いいからちょっと目を瞑ってて。 僕がいいって言うまで絶対開けたら駄目だよ」




一体何のサプライズがあるんだろう?
とワクワクしながら、言われるままに目を瞑っていると、




「開けていいよ。」




と言われたので、ゆっくり目を開けてみました。



そして私は自分の目の前にある物を見て、我が目を疑いました。



そこには何故か、つい最近目にしたばかりのあの水色の箱が…





そう、それは…






ティファニーの水色の箱だったのです!!






それも形も大きさもナオキから貰った物とまったく同じ物。





何でここにナオキから貰った物があるの???





と一瞬、頭の中が真っ白になってしまいました。





まさか、これってドッキリ???





と訳のわからない想像も浮かびましたが、
ナオキとサトシがグルになって私を騙すはずがないので、
ただの偶然だと我に返っても、
あまりの驚きに言葉を失ってしまいました。



するとサトシは少し不思議無そうな顔をして、




「どうしたの? これ、ukainouへのプレゼント。」




と言ってその箱を私に手渡しました。




「あ、う、うん、ありがとう。 
 びっくりしちゃった。 ティファニーなんて高かったでしょ?」



「うん、奮発しちゃった! 当分飯抜きだーーー。(笑)」



「えええー、そんな無理しなくていいのに…」



「いやいや、冗談だよ。 開けてみてよ。」




内心、ナオキから貰った物とまったく同じだったらどうしようと思いながら、
恐る恐る蓋を開けてみると、中に入っていたのはシルバーのネックレスでした。



取り合えずデザインが違ってホッとしたけど、
誕生日にはティファニーのネックレスと、
どこかのマニュアル本にでも載っていたのかと思うくらいの偶然に、
なかなか動揺が収まりませんでした。



でもサトシの手前、できるだけ冷静を装って、




「すっごく可愛いね! ありがとう!」




と言いながら、そのネックレスを付けてみました。



サトシは私が付けたネックレスをしばらく無言で眺めた後、




「来年もまた一緒にお祝いできるのかなぁ。
 っていうかその前に僕の誕生日はukainouと一緒に祝えるのかな…」




と突然寂しげに言い出しました。




「何でそんな事言うの?」



「うーーーん、何だかその頃にはukainouはいなくなってるような気がしてるんだ。」



「……」



「もしそのネックレス、いらなくなったらその辺の木の根元にでも埋めといてね。」



「もーー、何でそんな事言うの…」



「んー、何となくね。」



「…そんな事言わないで。」




サトシにそう言われると何だか私も寂しい気持ちになってきて、
それ以上深く考えるのを阻止するように、
私はサトシを強く抱きしめ、そのまま朝まで愛し合いました。




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これぞほんとのサプライズ 「私とEX (元夫) 46 」 へ行く




これぞほんとのサプライズ 「私とEX (元夫) 46 」
2009年 04月 17日 (金) 18:39 | 編集

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サトシと誕生日を過ごした数日後、
EXと約束していた日になり、
車で迎えに来たEXとクイーンズにあるカフェに向かいました。



久しぶりに会うEXにどうリアクションしたらいいのかわからなくて、
最初は何となく気まずかったけど、
カフェで話をしているうちにあっという間に私たちはいつもの調子に戻って、
お互い時間も忘れていろんな話をしました。



ただその会話の中で、EXは決してサトシやナオキの事に触れませんでした。



そのせいで私たちの間にはまるでその事は無かったかのように、
以前と変わらず楽しく過ごしました。



そしてカフェを出て、駐車場に向かう途中、




「これ、誕生日プレゼント。」




と言って、EXはラッピングされた小さな箱をくれました。
その大きさから、



まさか、またティファニーのネックレスだったらどうしよう???



と一瞬戸惑ったけど、
中に入っていたのはティファニーではないゴールドのピアスでした。




「あ、可愛い! ちょうどピアス無くしたばかりだったから欲しかったんだ!」



「ukainouはいっつも無くすからなー。(笑)」



「これは無くさないように気を付けなきゃね。(笑)」



「いいよ。 無くしたらまた買ってあげるから。」



「ほんとに? その言葉、忘れないよー。」




そう笑いながら貰ったピアスを付けようとすると、




「僕が付けてあげるよ。」




と言ってEXはピアスを手に取り、私に顔を近づけ、一つずつ付けてくれました。



そしてそのまま突然、私にキスをしました。



不意打ちのキスに戸惑いながらも照れていると、




「じゃ、行こっか! ほらっ。」




と言って、EXは腕を組む体勢になって、私に目で催促しました。




「えええーー。」



「腕組むくらいいいじゃない。 ほらっ 行くよ。」




と言いながら、まるでいたずらっ子のような顔をするEXを見ていると、
何だか拒絶する気持ちも無くなってしまって、




「もー、仕方ないなぁ。」




と言いながら彼と腕を組みました。



するとEXは嬉しそうにはしゃぎ出し、
その様子が可愛くて、私は笑いながら彼の肩に頭をもたれさせました。



その瞬間、どこからか視線を感じてふと顔を上げました。



すると私の前方には、
私のほうをじーーーっと睨むように見ている5,6人のグループがいました。





え??? ま、まさか…





心臓がバクバクしながら、そのグループをよく見てみると、
それはやはり、





サトシの元カノの友達グループでした!!!





えええ???!!! 

何でこんな所にいるの???





訳がわからないまま、焦った私はEXと組んでいた腕を振り払いました。



そして顔を見られないようにうつむきましたが、



時すでに遅し



彼女たちはすれ違う瞬間もずっと無言で私のほうを見ていました。




マンハッタンならともかく、
何で彼女たちは皆でこんな所にいるの???
クイーンズで鉢合わせするなんて有り得ない…
(当時、日本人留学生はクイーンズにあまり住んでなかった)



絶対絶命だ!



あの人数に見られたら、あっという間に噂は広まるだろう。
彼女たちの友達である元カノからサトシを奪った挙句、
他の男とイチャついてるなんて、
いくらなんでもこの状況はひどいよね。




自業自得とはいえ…




ど、ど、どうしよう???




あまりの偶然を呪いながらも、
一体これからどうしたらいいものか、
考えれば考えるほど、明日から学校に行くのが憂鬱になりました…





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告白 「私とEX (元夫) 47 」 へ行く




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