ニューヨーク生活20年で経験してきた様々な実話集。 好きだから別れるしかなかった。そして別れてから始めて気づく事。新連載スタート。
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ICU体験記 Part.5 「もし死んだら」
2008年 04月 09日 (水) 09:13 | 編集


人前で泣く事なんて滅多にない私は、



「死ぬかもしれない」



と言われたドクターの前で泣いてからというもの、
一気に涙腺が緩んでしまって、
そのままメソメソモードに突入してしまいました。



もしこのまま死んでしまったらどうしよう。



まだ小さい子供たちはどうなるんだろう。



まだ何の親孝行もしていないのに、
親より先に死んでしまったらこれ以上にない最大の親不孝だなぁ。



アメリカ行きを大反対されて、
1年で戻るからって説得して結局戻らなかった私に、
ダンボールいっぱいの日本食材や、
絶対私が着そうにもない母親テイストの服をせっせと送ってくる両親の顔を思い出す。



もし今死んでしまったら、
一体自分の人生って何だったんだろう?



何もかもが中途半端。



離婚のストレスでいっぱいいっぱいだった時、
いっその事死んでしまえたら楽になれるのにと思ったけど、
子供の事や両親の事を考えると自殺はできないので、
病気か事故か何かで死ねたら楽なのになって思ってしまった事に対する罰なのか?



それにしても自分がこんなに生きたいと思ってるなんて知らなかった。



もう2度と死にたいなんて思わないので助けて下さい…





私の記憶はこの辺りからおかしくなっていて、
その後どういう展開があったのかよく覚えていませんが、
気がついたら寝ていたようで、



「Excuse me, Ms.」



という声で目が覚めました。



目を開けるとさっきまで居た所と場所が変わっていて、
まだほっぺたがピンク色の若い医学生達10人以上に囲まれていました。



呆然としていると引率をしている先生が、



「この子達は医学を勉強している生徒達なんですが、
 あなたの経験を彼らの将来の為にシェアしていただけませんか?」



と言われ、



ついさっき死ぬかもって言われたばかりの患者に、
こういう機会をもうけるなんてアメリカっぽいなぁ。



と思いながらも、
私でお役に立てればと快く承諾しました。



すると先生が簡単に私の病気の事を彼らに説明して、
質問があれば直接私に質問するように言うと、
一人の真面目そうな可愛らしい女の子がノートとペンをしっかり握りながら、




「一体いつ、どういう状況で、どういうふうにそうなったんですか?
 その時の状態を教えて貰えますか?」





と、いきなり痛いポイントを突かれ、




ええええー、 まさかエッチの最中だったなんて、

こんな可憐な感じの子に口が裂けてもほんとのこと、




絶対言えなーい。
 



と思い、その辺は適当に誤魔化して答えました。




その後、いろんな質問をされましたが、
彼らにとって一番インパクトが強かったのは、
私が現在の症状の一つとして見せてあげた黒目が上のほうにいっちゃってる左目でした。



両目を開けているとダブルビジョンでよく見えないので、
普段は左目は閉じたままで右目だけ開けて見ていたんですが、
破裂してからの症状で左目がこうなってるのよと、
左目を開けて見せてあげた時の彼らの表情が印象的でした。



インタビュー終了後、学生の子達が口々に、



「手術がうまくいくように祈っています」



と言って励ましてくれて、
さっきまでのどん底気分がちょっと楽になりました。






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Comment
この記事へのコメント
あ~~面白かった!!!!
2008/ 04/ 10 (木) 17: 48: 00 | URL | siryossy # 79D/WHSg[ 編集 ]
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