ニューヨーク生活20年で経験してきた様々な実話集。 好きだから別れるしかなかった。そして別れてから始めて気づく事。新連載スタート。
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サトシの決断 「私とEX (元夫) 39 」
2009年 04月 05日 (日) 16:51 | 編集

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それからしばらくしてサトシと二人で映画を観に行った帰り、




「この後、うちに来ない?」




と初めてサトシのアパートに誘われました。



彼の部屋を見てみたい気もしましたが、
サトシは彼女と一緒に住んでいると聞いていたので、
いくら何でも彼女の帰国中に彼らの部屋に入るのは気が引けて、




「うーん、やっぱり彼女に悪いからやめとくわ。」




とサトシの誘いを断りました。
するとサトシは、





「実はね、彼女とは別れたんだ。」





と突然言い出しました。




「え??!! 何で???」



「僕はそんなに器用な人間じゃないんだ。
 彼女に黙ってこっそりukainouとも付き合うことなんて事できないんだ。」



「それはそうだけど… でも…」



「ukainouとも会っていながら、彼女とも普通に接するなんて事、僕にはできないよ。」



「そりゃそうだけど…」




「僕は君の元彼とは違うんだ。」




「ukainouがされて嫌だった事を僕もしたくはないんだ。」



「そっかぁ、そうだよね… で、何て言ったの?」



「彼女には僕の正直な気持ちを話して、ちゃんと納得してもらったよ。
 こっちにはもう戻って来ないってって言ってた。
 だから彼女の荷物の事ととか、まだやらなきゃいけないことはあるけど。」



「え??? 戻って来ないの?」



「元々彼女は日本に引き上げようかどうか悩んでたんだよ。」



「でも前は戻ってくるって言ってたやん。」



「うん、でもこれを機会にこのまま日本にいるって。」



「そうなんだ… 私の事も話したの?」



「好きな人ができたって言ったら、誰だって聞かれたので言ったよ。」



「そっかぁ… 彼女、ショックやったやろうなぁ…」



「…それは僕が対処すればいい事だし、
 彼女もちゃん納得してくれてたから、ukainouは心配しなくていいよ。」



「……うん。」




サトシは心のつっかえが取れたせいか、
そう言いながら私に優しく微笑みかけましたが、
私はサトシの話を聞いて複雑な思いでいっぱいでした。



サトシの事は好きだけど、
それが男として好きなのかどうかわからなくて、
ナオキの事で多少慎重になっていた私は、
サトシと本気で付き合っていく覚悟がまだできていませんでした。



サトシに彼女がいる以上、
もし駄目だったとしても彼も私も遊びだったと割り切ればいい事で、
ナオキの時のようにサトシを傷つけることもないし、
彼女にさえバレなければ、誰も傷つく人はいないと思っていました。‘



でも現実はそんなに単純ではありませんでした。




傷つけられる立場だった私が、
いつの間にか人を傷つけている。





その事実は重く私の心に圧し掛かってきました。



そんな私の心中を知らないサトシは、




「もうukainouは誰に気兼ねする必要も無いから、今夜はうちにおいでよ。」




と言って私の手を取りました。



中途半端な私の気持ちとは裏腹に、
急速に動き出した流れに戸惑いながらも、
あの頃の私はまるで波を漂う電気クラゲのように、
近づく人を傷つけながら、出口のない流れに身を任せていました。





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Comment
この記事へのコメント
最後の言い回しが憎いね~
電気クラゲさん♪
いつの間にか、いっぱしの小説家って感じで、ほんと弾丸トークもいいけど、ブログもいいわ~
2009/ 04/ 05 (日) 21: 26: 00 | URL | Eri # 79D/WHSg[ 編集 ]
Eriさん、同感!
最後の言い回しがいいですよね~。
そうそう、お誉めいただきまして(笑)ukainouさんマニア(?!)なもので(爆)。

ukainouさんの揺れる気持ち、「遊び」と逃げたいちょっとズルい気持ち、すごーくわかります。
サトシが彼女と別れちゃったら、逃げ道がなくなっちゃった!どうしよう!本気にならな、アカンやん、どうしよう!って感じじゃないでしょうか?
私は、そんな感じでした(笑)。
2009/ 04/ 05 (日) 22: 14: 00 | URL | エール # 79D/WHSg[ 編集 ]
うわー絶体絶命ですね(笑)
サトシさんは「え!?なんで???」とか「そりゃそうだけど」とかって言われて「なんだか乗り気じゃないみたい」って引かなかったのかなあ。
ワタシならそんな感じで雲行き怪しかったら、問いただすかなあ。

結局サトシさんはリハビリ用男子だった!?

でもExさんの目の前でサトシさんを選ばれてるから、それがサトシさんの自信につながってたんでしょうね。
2009/ 04/ 05 (日) 22: 24: 00 | URL | natsumin # 79D/WHSg[ 編集 ]
はい、電気クラゲのukainouです。^^

最後の言い回しOKだった?
せっかく渋めに書いてるのに、「電気クラゲ」であれれ~?ってなっちゃうかなぁって思ったけど、ま、いいかって思ってそのままUPしました。

もっとこれっていう対象物があったら良かったんだけど、ぜんぜん思いつかなくって~。

まぁ、ケセラセラ的な私にクラゲっていうのはぴったりかも。 ^_^;

でも今では心身共に丸くなってきたし、透明感もないから、今の私は電気クラゲというよりマンボーに近いか?

2009/ 04/ 06 (月) 08: 11: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
エールさん、そうなんですよー。
っていうかエールさんも同じ体験あり??

ナオキに彼女がいる以上、あかんかったらいつでも逃げれるわって思ってたのに、どうしよーって思いました。

ナオキの時はあれだけ真剣に付き合ってみようって思ってたのに、たった一回のエッチで終わってしまったので、サトシの時はもっと冷静でした。

それに狭い大学の日本人コミュニティーでの自分の立場を考えると頭が痛かったし…

それに本当にサトシの彼女の気持ちを思ったら辛かったんですよ。
理不尽だけど、彼女にそんな辛い目に合わせたサトシに対して良い感情も出ませんでした。
2009/ 04/ 06 (月) 08: 18: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
natsuminさん、あの時のサトシはぜんぜん引いてませんでしたよ。
男の人ってこういう事に関して女性よりもっとポジティブな人が多いので、「好きになった女の為、きちんと過去を清算した俺」って感じで自分に酔ってたところあるんじゃないかな?

それから最初っからそう思ってた訳じゃないけど、結局はナオキもサトシも私にとってリハビリ用男子だったんですよねぇ…

っていうか結局EXと復活したんだから、ぜんぜんリハビリになってないって???^^
2009/ 04/ 06 (月) 08: 25: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
遅ればせながら、私も
>波を漂う電気クラゲ
がうまいなー、と思ってコメ残しに来ました。ukainouさんらしい言葉だと思います。
私もサトシ君みたいな経験ありました。友達なのに、こっちがまだ迷っているのに、まだ何もしてないのに、本心では別の人なのに、勝手に彼女と別れちゃった人が!(笑)
ukainouさんのブログ読んでいるといろいろ反省させられます。。。

2009/ 04/ 06 (月) 15: 08: 00 | URL | べべ # 79D/WHSg[ 編集 ]
べべさん、電気クラゲ、OKでしたか。 良かったー。ホッ。

それにしてもべべさんも同じ経験があるんですね。
その迷った人とは結局どうなったんですか???
興味津々です!!
2009/ 04/ 07 (火) 13: 13: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
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