ニューヨーク生活20年で経験してきた様々な実話集。 好きだから別れるしかなかった。そして別れてから始めて気づく事。新連載スタート。
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ボランティアとは?Part.2 「またもやICU」
2008年 05月 16日 (金) 22:04 | 編集


その老夫婦をお世話するにあたって、
彼らにとって何が今一番必要なのか考えてみましたが、
旅の途中だったら数日は過ごせる分の生活必需品は持っていると判断して、
やはり日本の食べ物を持って行くのが一番良いんじゃないかと考えました。



そして初めて老夫婦に会いに行く日の朝、
病院に行く前に日本のスーパーに寄って、
おじいさんとおばあさんの分の食べ物と飲み物を買って行きました。



特におばあさんは土地勘もない、言葉も通じないニューヨークで、
どうやって一人で過ごしてるのか、ちゃんとご飯は食べているのか心配でした。



病院に着いて一般病棟に行くと、
病室におじいさんの名前はあるものの、
おじいさんらしき人もおばあさんらしき人もその辺りにいませんでした。



検査を受けに行っているのかと思って、その辺にいた看護婦に聞いてみると、
突然おじいさんの容態が急変したので、今はICUにいるとの事。




ICU? 


エコノミー症候群でICUに入らなきゃいけない状態になるわけ?





エコノミー症候群とは長時間同じ姿勢で座っていることによってなる病気だというくらいの知識しかなかったので、何故ICUに移動になったのか、状況がいまいちよく掴めませんでした。



それにしてもついこの間、ICUのスタッフと感動の再会をしたばかりなのに、
またもや舞い戻る事になるとは…
と思いながらICUに向かいました。



ICUに入ると、顔見知りの看護婦に声をかけられたので、
彼女におじいさんの事を尋ねました。




「○○さんが昨日からこっちに移ったって聞いたんですが」



「ええ、いるわよ。 ○○さんの知り合いなの?」



「いえ、知り合いじゃないんですが、
 A先生を通して今日から彼と彼の奥さんのお世話をすることになったんです」



「それは素晴らしいことだけど、あなた、ほんとに体大丈夫なの?」



「おかげ様であれから何の問題もなくて、元気ですよー」



「それはほんと良かったね。 あなたが来てくれたら彼らも安心すると思うわ」




そう言っておじいさんの所に案内されると、
なんと、そのおじいさんが寝ていたベッドは、
私がここに入院していた時に使っていたベッドと同じベッドでした。



それを見た瞬間、そのおじいさんが私自身に見えて、
第三者として自分を見ている気分になりました。



おじいさんは呼吸器を付けられて眠っていて、
素人目でも重症なのがわかりました。



その側にいたおばあさんに、



「始めまして。 日本人ドクターのA先生から伺って、
 何か○○さんのお役に立てればと思って今日からお手伝いに来ました。
 何か困った事とかあれば何でも言って下さいね」



「それはとても助かります。
 何せ英語ができないので、何もわからないし、何も伝えられなし…」



「私は英語は話せますが、1つ問題があって、
 医療の専門用語になるとぜんぜん駄目なんですよ」



「医療の専門用語なんて、
 日本語で聞いてもよくわからないことだからぜんぜん構いませんよ。
 それ以外の基本的な事も伝えられなくて困っていました」



「それでご主人の具合はどうなんですか?」



「ここに入院してから一度は回復して、病院食も食べていたんですよ。
 それなのに昨夜から急に容態が変わっちゃって…」
      

   

おばあさんと話し初めてすぐ、
今日が仕事納めのA先生がやって来ました。



一旦、おばあさんから離れてA先生と二人で話したところ、
おじいさんはエコノミー症候群で体の抵抗力が弱まってしまって、
他の病気が併発してると聞きました。



実は病気の他にも、もう一つ問題があって、
この老夫婦は今回の旅行の際に、何の保険も入って来てなかったらしいです。



若くて健康な人ならともかく、
かなりの高齢なのに海外旅行保険にも入ってこなかったというのには私もびっくりでした。



アメリカの医療費は世界でも有名なほど高額で、
私がくも膜下出血でかかった費用も約200,000ドル(約2千万円)近くしました。



ここまで高額になると、私の保険会社も半分はすぐに支払ってくれたものの、
残りの半分はかなり払い渋られて、
結局弁護士を通してようやく何とかなったって感じでした。



今回のおじいさんもICUで治療しているし、
入院も長引きそうなので、
保険無しだととんでもない金額になってしまいます。



ただアメリカでは今回のように突然の病気で救急病院に搬送された場合、
保険の無い人達はその旨を伝えれば、
病院が加入している保険会社が費用を負担する事になっています。



その事をおばあさんに説明することになり、
保険に詳しいアメリカ人のドクターとA先生と私とおばあさんの4人で話をしました。



おばあさんは話を聞きながら、



「はぁ、そうですか。 そうですか。 それではよろしくお願いします…」



と、俯きながら何度も頷いていました。





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この記事へのコメント
パート1
SFにいる日本人で、当時は、不法滞在(のちに、グリーンカード所持の人と結婚したので、本人もグリーンカードもっている)、癌になり、手術、入退院を繰り返し、しかも、保険など入ってもいなく、やはり数千万円の費用がかかったそう、でも、病院で、手続きして、アメリカの医療費が払えない人たちをヘルプするフィランソロピストたちから費用をだしてもらえ無料ですんだと言っていたよ。


2008/ 05/ 17 (土) 12: 34: 00 | URL | CHIE # 79D/WHSg[ 編集 ]
パート2
一方、三重県の市の病院で、アフリカ人の不法滞在者が手術した際、語学の面で、病院側とコミュニケーションできず、私がボランティアで、間にはいることになったの。もちろん保険も入っていないから、どうなることかと思ったら、この人物、医療費、踏み倒していった。後で病院に聞いたら、こういう人たちも中にはいるらしい、そして、病院には税金から払われるとかなんとか言っていたよ。ほんと、まともに保険とか医療費とか税金を払っている市民の身にもなってよ・・・と、ムカついてしまった。SFの日本人も、結局は、目に見えない形で、人さまに
迷惑をかけているじゃん。自分で保険に入っておけばいいのに。まあ、当時、不法滞在だったとはいえど、人間としてどうかなと疑問に思います。だってさあ、よくあるじゃん、日本から難病のために、アメリカで子供が手術するから、募金活動とか。ほんと、まともに、医療費を払う人たちの身にもなってよ・・・というかんじ!
ukainouさんは、弁護士を通して、うまくいったみたいで、よかった、よかった。さ~て、この、保険なし、おじいさんは、どうなるのやら。UPDATE楽しみにしているね。
2008/ 05/ 17 (土) 12: 34: 00 | URL | CHIE # 79D/WHSg[ 編集 ]
CHIEさん、今のアメリカって中流家庭が一番損なんだよねぇ。金持ちには税金とかでいろんな優遇措置があるし、低所得者にはいろんな保護があるのに、中流家庭は何にもないからね。苦しい家計の中から高額な医療保険代払ってる割りにCo-paymentは高いわ、あれはカバーしない、これはカバーしないって言われるわ、ニューヨークのレントはびっくりするくらい高いし、ほんまどっちつかずの中流家庭は損だよー。ちなみに日本のように母子家庭の保護もなーーーんにもないからねぇ。
それにしても日本では踏み倒された医療費は税金から支払われるんやね。真面目に税金払って保険払ってる人間からしたら良い気持ちしないねぇ。 病院側も大変やなー。今回のおじいさんの件でもつくづくそう思ったよ。
2008/ 05/ 19 (月) 22: 12: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
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