ニューヨーク生活20年で経験してきた様々な実話集。 好きだから別れるしかなかった。そして別れてから始めて気づく事。新連載スタート。
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ボランティアとは?Part.3 「善意と疑惑」
2008年 05月 21日 (水) 08:43 | 編集


患者であるおじいさんはともかく、
おばあさんは一体どこに泊まって、どこで食事をしているんだろう?



と思っていたら、
この状況を見兼ねた病院側が、常識ではありえない特別処置として、
おばあさん用にベッドを用意してくれたそうです。



出産でも一泊しかさせてもらえないアメリカの病院で、
無料で寝泊りさせてもらってるだけでもびっくりしたのに、
その上、外に一人で食事に行けないおばあさんの為に、
病院食を1日3食出してくれているそうです。



普段のアメリカの病院は日本人としては面食らってしまうほど、




「金! かね!! カネ!!!」




という態度があからさまなのに、
「保険が無い=金にならない」患者の、それも付き添い人に対しての、
この病院側の至れり尽くせりの対処には、関係のない私まで感動してしまいました。



その後、おばあさんといろんな話をしました。



このご夫婦は昔ブラジルに住んでいたことがあって、
今は帰国して日本に住んでいるけど、
娘さんはそのままブラジルで結婚してご主人と子供たちと一緒に残っているらしく、
今回は久しぶりにブラジルにいるご家族に会いに行く途中だったらしいです。



今回の件でおばあさんがブラジルにいる娘さんに連絡を入れたところ、
4日後に娘さんがこっちにやって来てくれることになったらしいので、
それを聞いて私もホッとしました。



娘さんが来るまでは出来るだけお手伝いしようと思い、
それから毎日病院を訪れましたが、
一向におじいさんの意識が戻る気配がありませんでした。



ドクターによると(A先生はすでに日本に帰国したので、他のドクター)、
特にお年寄りの方は抵抗力が極度に弱まると、
普段誰しも少なからず体内に持っているバクテリア(ウィルスだったかな?よく思い出せない…)が増殖して、
いろんな合併症が出てくるらしい。



これを治すには何のバクテリア(?)が原因になっているのか調べないといけないんですが、世の中には数え切れないほどの種類があって特定するのが難しい。



特にこのおじいさんの場合、
ブラジルと日本に住んでいたことがあるので、
その対象となるバクテリアの種類も膨大になるそうで、
判定するにはかなりの時間がかかるらしい。



ドクターに会うたびに検査結果が出たか聞いてみましたが、毎回、



「まだ時間がかかる」



と言われるだけで、一向に検査結果は出ません。



おばあさんも日々憔悴してきて、ある日、




「ukainouさん、おじいさん、寝てるように見えるでしょ?
 でも寝てるんじゃないの。
 あの喉に通してる呼吸器ね、
 あれ、意識があると苦しいから薬で無理やり眠らされているの。
 でもね。
 実はもうおじいさん、駄目なんじゃないかって思い出してるの。
 もし、もう駄目なんだったらそうはっきり言って欲しい。
 何だかあんなふうに薬漬けで眠らされている姿を見てると可哀想になるの。
 せめて最後くらい薬を止めて意識を戻してあげて欲しい。」



と寂しげに言われ、
実はその時までおじいさんが死ぬかもとまで考えていなかった私は、
事の重大さに慌ててすぐにドクターと話をしに行きました。



そして検査結果はどうなったのか、
一体これからどういった治療を行っていくのか、
意識を戻してあげることはできるのか?



その他いろいろ聞いてみましたが、返ってくる言葉はすべて、




「検査結果が出るまでは何もしようがない」




と繰り返すだけでした。




この時私の脳裏に浮かんだのは、




保険(= お金)




でした。




ほんとにちゃんと検査をやっているのか?



もしかして保険がないせいでいろんな治療に制限がかかってしまって、
検査中って言いながらもほんとは何もしてないんじゃないか?



このまま何もしないで薬で眠らされて、
ただ亡くなるのを待っているだけなんじゃないか???



もしこれがクリントン(当事の大統領)だったり、ビルゲイツだったり、
そこまでの人物じゃないにしろ、ある程度のお金持ちだったとしたら、
あっという間に何の病原菌か判明するんじゃないのか?




と、だんだんと不信感が広がり始めました。



かと言って、私には信じる以外に何もする力は無く、
ただ一刻も早く検査結果が出て、
治療が始められることを祈るばかりでした。





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Comment
この記事へのコメント
ほんと、アメリカの病院は こういった疑惑を持たずにはいられないと思いました。家の場合は、保険に入っているからと、適当に高い処置でも、やってみて失敗したけど まあいいかって感じでした。患者をみて、治療を決めているなどと 到底思えませんでした。。おじいさんは、どうなったのでしょう?とっても、心配になりました。。
2008/ 05/ 21 (水) 23: 49: 00 | URL | 月 # 79D/WHSg[ 編集 ]
月さん、コメントありがとうございます。
月さんも同じように感じてらっしゃるんですね。またブログに書くつもりですが、実はその後、この疑惑が確信に近づいた話をこっちの病院でインターンをしていた知り合いから聞いたんです。そういう話を聞くと、ほんとアメリカって医療から食べ物から教育など何に関してもお金の有無と質は正比例するんだなぁって思います。
2008/ 05/ 22 (木) 00: 34: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
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