ニューヨーク生活20年で経験してきた様々な実話集。 好きだから別れるしかなかった。そして別れてから始めて気づく事。新連載スタート。
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ボランティアとは?Part.4 「心の隙間風」
2008年 05月 23日 (金) 08:58 | 編集


結局何の進展もないまま数日が過ぎ、
ようやくブラジルから娘さんであるA子さんが到着されました。



娘さんとは言っても私の母くらいの年齢の方で、
謙虚なおばあさんから抱いていた私のイメージとは正反対の、
どっちかというとぶっきらぼうな話し方をするタイプの人でした。



病院で初めて彼女と会って、
簡単な自己紹介と一応これまでの経緯を彼女に話すと、

一言、



「あーそうですか」



と言い、



「あ、それじゃ、この件とこの件についてドクターに通訳してもらえますか?」



とさっそく用事を言われました。



違和感を感じながらも、状況が状況なので、
今はおじいさんの事で頭がいっぱいなんだろうと気を取り直して通訳をしました。



その後、A子さんと少し話をして、
彼女がニューヨークに来たのは初めてだという事と、
こっちに着いてすぐにミッドタウンにあるウィークリーマンションを借りて、
昨日からおばあさんとそこに泊まってると聞きました。

 


「初めての土地で、ここまで地下鉄で来るの大変だったでしょ?
 迷いませんでしたか?」



「大丈夫でしたよ。 
 というのも、ここの病院のスタッフの女性が毎朝迎えに来てくれることになって、
 今朝も彼女と一緒に来たんです。」



 「それってボランティアでってことですか???」



「多分そうなんじゃないですか? 
 あ、でも "どっちにしろ" 彼女の通勤の途中ですから。」




とあっけらかんと言いました。




通勤の途中とは言っても、朝の忙しい時にわざわざ地下鉄で一度降りて、
彼女たちのアパートまで迎えに行くのは大変なのに、
それなのにそんな言い方はないよなぁ…



と内心思いながらも、



 「それは良かったですね。 
 それを聞いて私も安心しました。
 それにしても今までおばあさんのベッドの用意をしてもらえたり、
 食事まで出してもらえて、その上、朝のお迎えまで来てもらえるなんて、
  ほんとラッキーですよね!」



と言うと、おばあさんが一言、



「でもあの簡易ベッドじゃ寝た気がしなかったんですよ。        
 それに落ち着かないし、お風呂も入れなかったし…
 ほんと疲れました。」



とため息と共に言いました。



お、お、おばあさんまで…
そりゃー、簡易ベッドじゃ落ち着かないやろうけど、
贅沢言ってられる場合じゃないでしょ?
不満があったんならとっととホテルに行けば良かったやん。
病院のスタッフも見兼ねて用意してくたのであって、普通そこまでやってくれないよ。
いくら今、自分に余裕がないからって…




二人とも感謝すべき所はちゃんと感謝しなきゃ。




と心の中で呟いていました…




でもその後、A子さんによって、こんなのは非じゃない極めつけの暴言が…




てきぱきと用事を片付けていたA子さんが、
ふと思い出したかのように私を呼んだので、彼女のほうに行くと、




「ところで母からちらっと聞いたんですが、病院代って、
 
 ただなんでしょ? ただ





と、何も悪びれる事なく、平然と言いのけました。



もちろん今回のケースは無料になるとは言ったけど、
それをあたかも当然の権利として受け取って良いわけ???




その瞬間、
あんなに親身になっていた日本人ドクターのAさんや、
おじいさんを診ているドクターや看護士たちや、
おばあさんの為に毎食食事を運んでくれたり、
朝迎えに来てくれている病院のスタッフの姿が走馬灯のように頭をよぎり、




ヒュルルル~~~




と心に隙間風が吹いてきました。





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Comment
この記事へのコメント
読んでても、ほんと、ひゃ~としました。。。すごいですねー。お国の違いなんでしょうか?
2008/ 05/ 23 (金) 20: 47: 00 | URL | 月 # 79D/WHSg[ 編集 ]
与えられるのが当然、ボランティアしてもらうのが、あたりまえだと思う人って最低!!!感謝の心が、まったく、この親子からは見られないね。さて、はて、どう展開するのやら。それにしても、ムカついてきた~。でもさ、人間は、魂の成長段階にあるから、そのときは気がつかなくても、生きていく長い過程の中で、この非常式な親子も、
ukainouさんや、病院の方々に感謝する日がくるかもね。
そう願いつつ・・・

2008/ 05/ 23 (金) 23: 33: 00 | URL | CHIE # 79D/WHSg[ 編集 ]
月さん、国の違いっていうより、性格じゃないかなって思いました。でも多少は影響あるのかな?
ブラジルの人達がどうなのかよくわからないので何とも言えないですが、ただやはり感謝の気持ちは共通だって思いたいです。

Chieさん、Chieさんが書いてる「生きてる過程で気づく」っていう事って私もたくさんありましたよ。
今思い出したら恥ずかしくて何であんなことやっちゃったんだろうなぁって後悔すること結構あります。
でもまぁその恥をばねにして成長していけたらいいですね。 
でもまだまだ煩悩にとらわれまくってる私の魂は現在一体どれくらいのレベルなのかなぁ?
2008/ 05/ 25 (日) 17: 23: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
日本だとお客様は神様みたいに扱われて、サービスしてもらって当然
っていうのがあるからこういう感謝ができないのかなぁ?
それともよっぽどのお金持ちで普段から身の回りの世話は何でもしてもらってるから??
どちらにしても、読んでてこちらが恥ずかしくなるような態度ですね…(^^;
そうそう、今日気づきましたが、プロフィールのところの太陽の光がビルの間から
差し込んでいる写真、とてもきれいですねぇ。
なんだか癒されました♪
2008/ 05/ 26 (月) 09: 41: 00 | URL | harihari # 79D/WHSg[ 編集 ]
harihariさん、あの写真は私が撮ったものじゃないんですが、私も気に入ってるんですよー。ここでどんなに嫌な事があっても、あーいうマンハッタンの風景をふと見た時に、心が洗われるような感じがして、また頑張ろうっていう気になるんです。太陽が昇る時と沈む時のマンハッタンってほんと綺麗ですよー。

2008/ 05/ 26 (月) 12: 12: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
ハラハラ、ドキドキ!A子にどんなお仕置きが・・・・
2008/ 05/ 26 (月) 15: 12: 00 | URL | siryossy # 79D/WHSg[ 編集 ]
siyossyさん、お仕置きですかー。(笑)
お仕置きは無かったですが、またさらにえ?って思うような事もあったりして、結局ボランティアって一体何なんだろう?って考えさせられることになりました。
2008/ 05/ 27 (火) 05: 15: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
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