ニューヨーク生活20年で経験してきた様々な実話集。 好きだから別れるしかなかった。そして別れてから始めて気づく事。新連載スタート。
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ボランティアとは?「追記」
2008年 06月 01日 (日) 17:19 | 編集


「ボランティアとは?」の中で書いた病院の治療に対しての疑惑に関してですが、

(参照→ボランティアとは?Part.3 「善意と疑惑」

結局のところ、おじいさんは保険が無かった事で、
治療に制限がかけられてしまったのかどうかは私にはわかりません。



ただその後、日本からニューヨークの病院に研修生としてやってきた知り合いが経験した話を聞いて、
もしかしたらその可能性もゼロじゃないなぁと思いました。




その知り合いの研修生が働いてた病院に、
ある日、足の病気で男の人が入院してきたそうです。



本来ならある治療方法を使えば足を切断しなくても直る病気だったらしいですが、
その治療方法は特殊な為、
彼が加入している保険ではカバーされなかったそうです。



するとドクターは何の躊躇もなく、足を切断することに決めて、
その男性は足を失ったそうです…



そういうアメリカの医療現場の実情を見た彼女はとてもショックを受け、
自分はアメリカの病院では働きたくないと言っていました。




アメリカではあきらかにお金がある人間とお金がない人間とでは寿命まで違います。



それは生活習慣からだけではなく、
医療にかけるお金の額の違いが大きいからだそうです。



日本の国民保険のような公的な医療保険制度がないアメリカでは、
会社又は個人で民間の保険会社と契約しないといけないんですが、
その医療保険プランも様々で、
保険の種類によってカバーできる治療が違います。



その為、保険にお金をかけるほどカバー率が良く、より良い治療が受けられ、
安い保険に加入していると自己負担率が高く、
それによって治療にも制限がかけられてしまいます。



そう考えると保険の無かったおじいさんの治療にも、
何らかの制限があったんじゃないか?と思ってしまいます。



だからと言って病院側が悪い訳じゃなく、
ましてや現場で働いてるドクターが悪い訳でもなく、
彼らは彼らでできる限りの事をおじいさんの為にやっていたと思います。



現在、4700万人のアメリカ人が無保険者だそうで、
保険問題はアメリカが抱える大きな社会問題です。



2005年の資料ですが、
一世帯の年間保険料は平均約120万円で、
このうち企業が74%を支払い、残りの26%が自己負担なんですが、
正社員じゃなかったり、勤めてる会社が保険完備じゃなかったり、
自営業だった場合、月10万円は保険料がかかるということです。



そんなわけで会社を辞めたくても個人で保険が払えないので辞められないとか、
急にリストラにあって、家族もろとも無保険になって病院に行けないとか、
入ってる保険じゃカバーしない病気になってしまって自己破産するとか、
頭が痛くなる問題が山積みです。



65歳以上を対象にしたメディケア(20%自己負担)や、
低所得者を対象としたメディケイドというシステムはありますが、
全米で最も制限がゆるいとされているニューヨーク州でも、
メディケイドの対象になるのは夫婦の世帯で保有資産が5150ドル以下、
月の収入が859ドル以下じゃないと支給されないそうです。



この家賃の高いニューヨークで、
夫婦合わせた収入が859ドル以下でどうやって生活するのよーー!!??
って思います。



その上、受診できる医療機関が限定されているし、
入院が1年に30日以内、救急外来受診が1年に6回、
外来処方薬が月7品目までとなっていて、
その枠を超えたら自己負担だそうです。



それでもまだメディケイドが支給されればいいですが、
収入はそれよりあるけど、
高い保険料を払う余裕がない無保険者たちは、
ただ病気にならない、
怪我をしないことを祈るしかない現状です…




最後に一つ、今回おじいさんの事を通じて疑問に思ったことがあるんですが、
おじいさんのようにまったく保険に加入していない人は緊急外来の場合のみ、
病院が加入している保険会社が代わりに治療費を払ってくれるとのことでしたが(病院によるらしい)、
その場合と、低額の保険しか加入していない人の緊急外来の場合とは、
どっちのほうがより治療に制限があるのでしょうか?



どなたかご存知ですか?





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Comment
この記事へのコメント
今回のお話も、少しヒヤッとしました。。うちは、全部自己負担で保険に入っていますが、息子の開頭手術の先生は保険外でした。結果的には、先生サイドと保険会社の交渉で値段を決めて保険会社からのチェックで支払いましたが、すごく少ない金額でした。息子の傷口は大きくて、目立つものとなってます。費用が少なかったから、適当にされた可能性もあると思ったりもしています。術後の担当外科医からの説明もありませんでした、リクエストしても来るのは助手ばかりで。不信感は、つのるばかりで、もうアメリカでは、暮らしていけないとも思ってしまうことも。。。
2008/ 06/ 01 (日) 21: 31: 00 | URL | 月 # 79D/WHSg[ 編集 ]
月さん、息子さんの手術大変でしたね。それにしてもリクエストしても担当医と話せなかったなんてひどいですね。私も結構手術の傷跡があるんですが、実は私が手術した後、私の父も同じ手術を日本でしたんですが(私の父は私が病気になる前から脳の血管に動脈瘤があったんですが、発見時まだとても小さかったので、このまま様子をみて行きましょうってことになってたんですが、私が破裂して大変な思いをしたので、破裂する前に手術したほうがいいって言って急遽同じ手術をしたんです)、私と違って頭の毛が薄い父があの手術をしたら傷口が目立って可哀想だなって思ってたら、術後見てみたらかなり凝視しないとまーーーったくわからないほどの傷跡だったんですよ。

また文字数オーバーって出ちゃったので分けて送信します。
2008/ 06/ 02 (月) 01: 12: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
私の場合、切った所だけじゃなくて、頭蓋骨が何箇所か陥没してる為、その辺りがでこぼこしてるんですが、それもまったくないです。父曰く、切った頭蓋骨を元に戻す際、きちんと元の形に修正してから戻したのでまったくでこぼこがないらしいです。その術後の見た目の違いに、日本では治療だけじゃなく、見た目も重視してくれるんだなって思ったら、やっぱり日本の医療っていいなぁって思ってしまいました。実はうちも自己負担で保険に入ってるので、歯の保健には高すぎて入れなくて、ただ虫歯にならないことを祈るだけの状態なんです。 でも思っててもどうしても子供たちが虫歯になってしまうので自費で高い治療費払ってて厳しいです…
2008/ 06/ 02 (月) 01: 25: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
テンプレート変えられたんですね~!かわいらしい♪
それにしても、保険に入っているかいないかでそんな治療差別
される可能性があるなんて…。
ぞっとしますね(>_<) アメリカには住みたくなくなります…。
日本も法律が新たにできたりして、高齢者の負担が大きくなる
などありますが、それでもアメリカに比べたらマシなんですね(^^;

2008/ 06/ 03 (火) 18: 53: 00 | URL | harihari # 79D/WHSg[ 編集 ]
harihariさん、そうなんですよー。前のテンプレートは初めは気に入ってたんですが、自分が書いたやつを読み返して見てる時に、暗くて見にくくて目がチカチカするなぁって思ったので変えたんです。あの状態で長文を読むのは辛すぎかもって思いまして。これだとすっきりしてて読みやすいと思うので、文章が多少長くなってもOKかなー?って思ってます。 
それにしても知り合いの研修生の話には私も心底ぞっとしました。そんな話を聞くと私の頭の手術も結局カテーテルを使った手術じゃなくて、開頭手術になったのは保健のせい?とか思っちゃいます。疑いだしたらキリがないので考えないようにしてますが。
2008/ 06/ 03 (火) 21: 47: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
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