ニューヨーク生活20年で経験してきた様々な実話集。 好きだから別れるしかなかった。そして別れてから始めて気づく事。新連載スタート。
それでもやっぱりニューヨークが好き
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Tip に関するあれこれ
2008年 02月 15日 (金) 14:59 | 編集


日本にはない習慣なので、
アメリカに来てどうしても戸惑ってしまうのがTipの習慣です。


私自身、今思い出すと恥ずかしくて忘れてしまいたい出来事があります。



20年前、初めてニューヨークに観光として来た時、
資金ギリギリの旅行だったので、
食事はスーパーやデリで買ってくるか、
食べに行くとしてもいつもファーストフードばかりでした。



特に良く行ったのが当時流行っていたピザハット。
日本でピザを食べる機会があまりなかった私はこのピザハットのピザが大のお気に入りでした。



ニューヨークで一ヶ月間の滞在を終えた後、
西海岸に移動し、そこでもピザハットに行くことになりました。



でも中に入ると何故か席案内の係りの人がいます。



カリフォルニアってニューヨークと違うなと思いながら席につくと、
ウェイトレスらしき人が来て注文を聞かれました。



一緒に来ていた友人のミキと、



「カリフォルニアってサービス良いね」



と言いながらピザを食べていたけど、
何だか胸騒ぎがしてきて、



「もしかしてここってTip とか払わないといけないの?」



「でもピザハットってファーストフードだからいらないよね?」



とミキと二人で勝手な論理で不安を打ち消してしまって、
結局そのままTip を置かないで出て行ってしまいました。



店を出る瞬間、やはり気になったので振り返ってみたら、
サーブをしてくれたウェイトレスが不機嫌そうな顔で黙々と片付けている姿が見え、
やはりTipを置かなくてはいけなかったんだと思った私は、
罪悪感と恥ずかしさでいっぱいになりました。



今でもふとその風景を思い出すことがあって、
そのたびに穴があったら入りたい気分になってしまいます。



その後、住む為にニューヨークに戻ってきて、
自分自身がウェイトレスとして働くようになりなり、
Tipの大切さを身をもって知りました。



ウェイトレスというのは給料はほとんどなく(当時1時間約1ドル)、
そのわずかな給料もそこからTax を引かれて、
受けとるチェックの金額は毎回ほとんど0。



というのもTax はレストランの売り上げからTip として受け取るであろう金額を自動的に計算されて、
給料から引かれるシステムになっているからです。



という事は例のピザハットのウェイトレスは、
受け取ってもいないTip の分の税金も払わされたということになります。



本当に申し訳ないです、、、



自分もそうでしたが、
日本の人たちはTip の習慣に慣れていないので、
私がウェイトレスとして働いてる間にもいろいろ嫌な経験もしました。



当時はバブルだったということもあって、
大盤振る舞いで飲み食いしている日本人の駐在員たちが、
いざTipになると、
びっくりするくらいケチ臭いTip しか置いていかない事がよくありました。



それもそんな嘘みたいなTip しか置いてないのに、



「これ、あなたのTip だからね♪」



と恩着せがましく言う人たちもいました。



そういう人たちは影でウェイトレスの間で「ケチおやじ」と呼ばれていて、
再度来店しても気持ちが入らない分、
どうしてもサービスの質が落ちてしまいます。


Tipなんて高が知れいてるので、
追加オーダーしたビール一杯分をTip に回せば、
その後の対応も変わってくるのになぁっていつも思っていました。



それでもまだTip を置いてるだけましで、
日本人観光客となれば、昔の私同様、
まったくTip を置かずに帰ってしまうこともあり、
追いかけてTip を徴収することもありました。



そんなウェイトレスの裏事情を知ってしまうと、
自分がレストランで食事する時はどうしても通常以上のTip を置く癖がついてしまいました。



ちなみに今住んでるアパートでも、
クリスマスにはドアマンやハンディーマン、清掃者などなど、アパートに関係する人たち全員にTip をあげなくてはいけません。



これは毎年かなりの出費になるので結構きついです。



ニューヨークでは人の手がかかるとTip がかかります。
それでもまだはっきりとTip が必要だとわかる場合はいいんですが、
微妙な時は困ってしまいます。



どこまでが親切からの行為なのか、


どこからがTip 目的の行為なのか。



その昔、初めて42nd street のPort Authority から郊外に行こうとした時、
いろんな線があり迷っていると、



「May I help you ?」



と黒人男性に声をかけられました。



行き先を彼に伝えると、
彼はチケット売り場まで私を連れて行ってくれて、
チケットの買い方や、バスの乗り場まで教えてくれました。



何て親切な人なんだろうと嬉しく思いながら、
お礼の言葉を言って去ろうとしたら呼び止められ、



「Tip please」



と言われました。



その人はPort Authority の職員ではなかったので、
てっきり親切心で教えてくれているのだとばかり思っていた私は内心ショックでした。



そんな経験を何回かしていると、
まったくの赤の他人が普通以上の親切をしてくれる時は、
下心があるか、お金を払う必要があると思うようになりました。



そんなある日、
当時付き合っていた彼と車でマンハッタンに行こうとして、
ラッシュアワーで渋滞していたクイーンズボロブリッジのど真ん中で突然車がエンストしてしまい、
まったく動かなくなってしまいました。



携帯電話がない時代だったので、
公衆電話がない橋の真ん中で緊急の電話も入れられず、
かといって車を置いて行くわけにもいかなくて、
二進も三進もいかない状態で渋滞の中立ち往生してしまいました。



背後から複数の車にけたたましくクラクションを鳴らされましたが、
サイドに寄るスペースもなく、
どうしようかと思っていると、
突然後ろから来たイエローキャブのおっちゃんが、



「後ろから押して行ってあげるよ」



と言ってくれました。



私たちにとっては天使の声です。



彼の車で後ろからグイグイ押されながら、
ハンドルだけ切って何とか橋を降りることができました。



橋を降りた所で車から出ようとしたら、



「近くに修理屋があるからそこまで押して行ってあげるよ」



とにこやかな笑顔で言ってくれ、
その言葉に甘えて修理屋まで連れて行ってもらうことにしました。



車の中で彼と、



「一体いくらくらい渡したらいいかな? 
 相手はタクシーだからその料金分も上乗せしたほうがいいよね」



と言いながら財布からお金を出して渡す準備をしていました。



そしてようやく修理屋が見えてきて、
おっちゃんの最後のプッシュで無事中に入る事ができ、
お礼とお金を渡す為に車から降りようとすると、



プップー



とおっちゃんはクラクションを2回だけならして、
開けた窓から手を振って爽やかな笑顔でそのまま走り去ってしまいました。



そのおっちゃんの笑顔はまるでほんとの天使のようで、
名前も名乗らず去っていく彼の車を見送りながら、
気持ちがあったかくなってくるのを感じました。



人の手を借りるとお金がかかるのが当たり前のニューヨークで、
てっきりこのおっちゃんもTip目的で助けてくれているんだとばかり思っていましたが、
こういう事があるとニューヨークもまだ捨てたもんじゃないなぁと思いました。





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Comment
この記事へのコメント
うんうん、チップは海外に行くと困りますよね!分かります!!
私も海外旅行が好きでよく海外に行くのですが、払うべきかどうか分からない時って
本当に困ります!
日本の文化にはないですからね・・・・。
でも、私思うんですよ。チップをもらう側からしたら、チップってとても大事で、
チップを払わない人をケチだと思うのは分かるんですが、
どうしても私はそのお店の経営者が悪いと思ってしまうんですよね~(^^;
自分が雇ってるんだから給料を払え!と・・・。
でもそれもアメリカの文化・・・。変えようったって難しいのが現実ですよね~。
経営者が被雇用者に対して給料を払って客は自分がオーダーした分の料金を
払うっていうシステムが一番いいと思うんですけどね、日本人の私としては(^^)
2008/ 02/ 18 (月) 21: 02: 00 | URL | harihari # 79D/WHSg[ 編集 ]
初コメントありがとうございます!!
コメントってなかなか来ないもんだなって思ってたところなので、
とっても嬉しいです!
チップに関してですが、私自身ケチって思われるのも嫌だけど、かといってお金持ちじゃないので、本音は妥当な金額を置きたいって思ってるので、いっその事、サービス料金込みにして欲しいって思います。最近そういうお店、結構増えてきてるんですよ。

送信しようとしたらコメントが長すぎるって出てしまって遅れなかったので、とりあえず続く。
2008/ 02/ 19 (火) 01: 48: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
続き。(いやー、コメントって文字数少ないんですねー。次回から気をつけよう)
昔はホテルの中に入ってるレストランやエンターテイメントレストランのように観光客が多いレストランだけだったんですが、昨日行ったチャイナタウンのラーメン屋もサービス料金込みでした。
ちなみに今回のブログで書いた日本食レストランの前にホテルの中に入ってるアメリカンレストラン(ダイナー)で働いてたんですが、そこで教えられたのは「話してみて英語がネイティブじゃなかったらチェックにサービスチャージを入れるように」って教えられました。
昨日行ったラーメン屋のウェイターはチェックを渡す際に「チェックにはサービスチャージが入ってますので」ってめずらしく言ってくれましたが、普通はそういうことは言わないことがウェイターたちの間のルールになってるようで、私がダイナーでも「チェックを渡すとき、いちいちサービスチャージが含まれてるからって言わなくていいから」って言われてました。
そんなわけでチップが含まれてるって気がつかない人たちはダブルチップを置いていってしまうわけです。

またもや、続く…
2008/ 02/ 19 (火) 01: 49: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
続きの最後。

ちなみにサービス料金込みといっても、飲み食いした料金の合計金額に後からウェイターが自らチップを書き込むってかたちなので、料理の値段に含まれてるわけじゃないですが。

ただアメリカ人の気質を考えると、どんだけ働いてももらえる給料が同じってなっちゃうと、ちゃんと働かない人が多すぎるんですよねーーーー。(もちろんそうじゃない人たちもいますが)
だからチップ制度がなくなっちゃうと、残念ながちゃんとしたサービスが得られなくなる可能性高いんですよ…
2008/ 02/ 19 (火) 05: 17: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
まいど~
コメント遅くなってごめん!

チップねー、私も昔ウエイトレスやってたから、つい多めに置いちゃうわ。 どんなに楽しいデートでも相手がチップケチってるとこ見たりすると、それだけでがっかりするし。 やっぱりチップは気前良く置いてほしいわー。

日本はチップ制度が無いからとっても楽だけど、あまりにもサービスが良いから逆にチップあげたくなるよね!




2008/ 02/ 19 (火) 09: 30: 00 | URL | まー # 79D/WHSg[ 編集 ]
日本ってほんとサービスが良いよね。
別にコミッション制じゃなくても真面目に働いてる人多いし。
でもアメリカだと仕事を一生懸命やってもやらなくても給料が変わらない場合サボる人多すぎ。
そういう意味じゃ、チップ制はアメリカの風土にあってるのかな?

2008/ 02/ 19 (火) 12: 31: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
そうそう、サービス最高!ってことないところもあるよ。
このサービスでこの料金請求してくるの?ってのが。
海外で特にUSでチップ多めに払ってにっこりThanks!なんて
言ってる人みたら、いやぁこんなになりたい!って思うよね。
2008/ 02/ 21 (木) 20: 21: 00 | URL | ぴこ # 79D/WHSg[ 編集 ]
多めのチップで思い出しましたが、そういえばブログの中で書いてるアメリカのダイナーで働いてた時、私と同じ関西出身のおじさん数名のお客さんが来て、彼らはこんなところで同じ出身地の私と会えて嬉しそうで、私も久し振りに故郷の人と話せて嬉しいなって思っていろいろ話したんですが、帰り際にいきなり「これで何かおいしいものでも食べてね」って100ドル札を私に渡そうとするんです。食べた料金を考えても異常に多い金額だったので、「100ドルは多すぎるのでいいです」って言ったのに、無理やり握らせて帰って行ったんですが、その様子をみてると何だかうちの両親を思い出して涙が出そうになるほどその気持ちが嬉しかったです。あの頃は貧乏苦学生だったしなぁ、、、、
2008/ 02/ 23 (土) 06: 01: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
初めまして☆過去ブログへのコメントですみません><;
私はTip制度が煩わしいと思ってきた側でしたので、この記事を読んで本当に目からウロコでした!アメリカのバイトは賃金が低いことは前から聞かされてきましたが、時給1ドルって…あまりにも理不尽;;つまり、Tipは頑張った分のプラス@どころか、Tip=実収入だったんですね!私もこれからは多めに払うようにします~!!
2009/ 01/ 16 (金) 08: 55: 00 | URL | MANA☆ # 79D/WHSg[ 編集 ]
MAMAさん、初コメントありがとうございます。

そうなんですよ。
Tipは頑張った分のプラスアルファではなく、彼らの給料そのものです。 だから例えひどいサービスであったとしても、何かしら自分のために動いた相手なので、アメリカ人の人なら最低限の金額のTipは置いていきます (大体10~14%くらいかな)。 もちろん良いサービスでしたら通常以上のTipを置いていきます。

ということは通常のTip(ニューヨークなら食べた金額の20%)が彼らの基本的な給料で、もしサービスが通常よりずっと良いと感じたらそれ以上を置くという感じでしょうか。

ただ最近の日本食レストランは時給制にしている所多いですね。
あれはまずいと思ってます。

そういえばマンハッタンにある某高級日本食レストランがウェイター&ウェイトレスたちに訴えられたケースはその後どうなったんでしょうね?

2009/ 01/ 16 (金) 10: 32: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
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