ニューヨーク生活20年で経験してきた様々な実話集。 好きだから別れるしかなかった。そして別れてから始めて気づく事。新連載スタート。
それでもやっぱりニューヨークが好き
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私と犬たち 「初代チキータ」編
2008年 09月 24日 (水) 02:53 | 編集


3代目「チキータ」がうちにやってくる前に、
実は一週間だけうちにいた犬がいます。



その「初代チキータ」は私がニューヨークに住み始めて数年経った頃、
ロングアイランドにあるNorth Shore Animal Leagueというアニマルシェルターから、
アダプト(養子縁組、養犬縁組って言ったほうが良いのかな?)してきた犬です。



犬を飼うならペットショップで売っている犬を買うのではなく、
私が飼う事によって一つでも命が助けられたらという思いもあり、
アニマルシェルターで保護されてる犬の中から見つけようと思っていました。



シェルターにはたくさんの犬や猫がいました。



それぞれのケージにはここに来てから何日経ったか示す張り紙がしてあり、
その日にちが長くなるほど奥の部屋に移動されているようでした。



奥の部屋を覗いてみると、
そこには大型犬や年老いた犬たちがたくさんいました。



まだ小さい子猫や子犬は比較的簡単に新しい飼い主が見つかるでしょうが、
奥のほうの部屋にいた大型犬や年老いた犬たちに、
新しい飼い主を見つけるのは難しそうで心が痛みました。



ペットを飼うということはその命の責任を最後まで持つという事なので、
安易に飼って無責任に捨ててしまうという事は絶対にしてはいけない行為だと思います。



もちろん、人生予期せぬ事も起きるものなので、
飼えなくなる事情が出てくることもあると思いますが、
その時は責任を持って自分の代わりに大切に育ててくれる人を探すべきだと思います。



と、えらっそうな事を書いてるくせに、
実はこの初代チキータに関しては大失敗をしてしまった私なんですが…



アニマルシェルターにいる犬を一匹ずつ見て回っていると、
その中の一匹に私の心がビビッと来ました。



その犬は何のミックスだったのかわかりませんが、
茶色い柔らかい毛をした推定年齢10ヶ月のメスの中型犬の雑種でした。



とても人懐こくて可愛い顔したその子に一目惚れし、
その子を引き取ることに決めました。



決めたといってもそのシェルターは誰にでも動物を手渡すわけではなく、
面接をしてその人物が飼い主として適切であるか判断された上で、
アダプトできるようになっていました。




どこに住んでいるか。

どんな家に住んでいるか。

その場所に住んで何年か。

何人で住んでいるのか。

子供がいるのか。

引っ越す予定があるのか。

職業はなにか。




などなど、たくさんの質問事項が書いてある申請書に記入し、
面接を受けなくてはいけません。



私が面接で引っかかったのは外国人だという事と、
学生であるという事でした。



それでも真摯に対応をすると、
何とか無事面接をパスすることができ、
シェルターを維持する為の寄付金を支払ってアダプト完了となりました。



チキータと一緒にうちに戻ってきて、
これからのニューヨークライフをチキータと一緒に楽しめる!
っと喜んだのも束の間、




あの事件が起きました…




初代チキータがやってきて1週間くらい経った頃、
散歩中に買わなくちゃいけない物を思い出して、
近所のスーパーに寄ってから帰る事にしました。



スーパーに着いて、スーパーの出入り口付近にあった鉄の棒に、
チキータの散歩紐を潜りつけて中に入りました。



大した買い物じゃなかったので、
10分もしないうちにスーパーから出てくると、
そこにいるはずのチキータが忽然と消えてました。



あまりにもびっくりしたので、
一瞬何が起こったのかよくわからず、




先に帰ったのかな?




と希望的観測で思いましたが、
紐は穴を通して潜りつけたので勝手に外れる事は絶対に無いし、
万が一首輪が抜けたんだとしても、
それなら首輪と散歩紐が残ってるはずなので、

そうなると…





連れ去られた???





心臓の鼓動がドキドキしていました。



慌ててチキータの名前を呼びながらあちこち探してみましたがどこにもいません。



スーパーの中にもう一度戻り、店員の人に事情を話すと、

やはり、




「誰か持ってったんじゃないのー?」




と信じたくなかった答えが返ってきました。



この頃まだ私はニューヨークのダークな部分をよくわかっていませんでした。



私の中では金目の物が盗まれるのはありとしても、
雑種の成犬が盗まれるなんて考えがまったくなくて、
想像すらしていませんでした。



でもまだ連れ去れて10分しか経ってないのでその辺にいるかもしれない。



それにもしかしたらどこかの子供がチキータを見て可愛くて、
つい連れ出しちゃってその辺を散歩しているだけなのかもしれない。



と思ってあちこち捜し歩きましたが、結局見つける事はできませんでした。



これだけ探していないという事は子供の仕業じゃないとわかり、




何で大の大人が人の犬を盗むんだーーーー???!!!


そんなに犬が欲しいなら、

自分でアダプトしてきたらいいやーーーん!!!




と怒りで震えてきました。



それにそんな非常識な人間に連れ去れたチキータの事を思うと
心配でなりませんでした。



でもそんな非常識な人間だからこそ、
また飽きたらその辺に捨てるかもしれないと思いました。



実はチキータにはアダプトした時に貰った首輪に、
シェルターの連絡先が付いてたので、
もしそうなったら誰かがチキータに付いてるタグを見て、
シェルターに連絡をしてくれるかもしれないと思い、
すぐにシェルターに電話をかけました。



シェルターの人に事情を話すと、
同情してくれると思いきや、




「自分の目の届かない所に犬を放置したの????

 そんなことしたら連れ去れちゃうの当たり前じゃない!!!

 それはあなたの過失よ!!!」




とかなりきつく怒られました。



私も彼女の言葉で自分の甘さを認識し、
自分がやってしまった過ちを後悔して、
チキータが今どうしてるのか心配でなりませんでした。



チキータがどこかに捨てられて保護された場合、
すぐに私の所に連絡が来るようにして貰えたので、
最悪保健所で処分されてしまうという事は避けられてホッとしました。



後はチキータがどこかで保護されるのを祈るしかありませんでした。



でも結局その後、チキータが見つかることはありませんでした。



初代チキータには本当に申し訳ない事をしてしまいましたが、
チキータのおかげで連れ去れる悲しみと怖さを認識し、
この失敗を二度と繰り返さないように心に誓いました。



それはその後飼った犬たちにも、
自分の子供を持った時にも、
改めて初代チキータのような目にあわせてはいけないと、
その教訓は私の中で生かされています。



チキータがいなくなってからしばらく経ったある日、
何度も連絡を入れる私にスタッフの人が、




「他の犬を改めてアダプトしませんか?」




と提案して下さり、再びシェルターに向かうことになりました。





私と犬たち 「初代チキータ」編 終わり。





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Comment
この記事へのコメント
一週間ってそおゆうことだったのね~恐るべしNY(笑)ってゆうか、日本も最近なんだかこわいんですけど・・・
2008/ 09/ 24 (水) 07: 56: 00 | URL | Eri # 79D/WHSg[ 編集 ]
そうなんですよ。
それまでに財布やその他諸々金目の物を盗まれた経験はあったんですが、まさか雑種の犬までも盗まれるとは思ってもいませんでした。
普通なら連れて帰りたくなるほど可愛いと思える心があるなら、連れて行かれてしまったほうの悲しみもわかるもんでしょうが、そういうふうに正常に機能してない心の持ち主なんでしょう。
正常に機能していない心の持ち主の物の考え方を理解することはできないないので、災難を避けるためには自分の想定以上の防御をするしかないってことです。

思い起こすとこの20年の間にいろんな物を盗まれたなぁ…

あ、そうだ!この犬シリーズの後は私の盗まれ体験記を書きますわ!!(毎度のごとく、気が変わったらごめんなさい)
2008/ 09/ 24 (水) 21: 43: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
ukainoさんの気持ちもわかります。
日本だったら、まさか成犬が盗まれるなんて思わないですもの。

僕も昔、ホームステイしていた時期が少しあったのですが
日本の感覚で、近所だからいいかと夜ガソリンスタンドに夜食を買いに行って、帰ってきたらママにものすごい怒られた記憶があります。
暗くなったら夜ひとりで出歩くのは危険だということだったんですよね。
あのママの怒り具合から、やっぱり外国は危険なんだなと実感した記憶があります。

今思えば当たり前の事ですが、カルチャーショックでしたね。
2008/ 09/ 26 (金) 06: 32: 00 | URL | 斉藤オルタナティブ # 79D/WHSg[ 編集 ]
そうでしょー?私もまさか雑種の成犬が真昼間のスーパーのまん前から連れ去れるとは想定外でした。
それにしても20年のNY生活でいろんな物盗まれましたよー。
また追々そのこともブログで書こうと思ってます。

それから斉藤さんってホームステイされてたんですね。
高校生くらいの時なんでしょうか?
夜の外出に関しては州にもよるんでしょうね。
田舎だと夜遅いと何も開いてないでしょうし、人気もなくて危ないんでしょうね。
NYだと高校生くらいになってると、夜遅くてもちょっと買い物に出るくらいならまったく問題ないですよ。
もちろん遊びまわるのは駄目でしょうが。^^
2008/ 09/ 26 (金) 09: 56: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
お返事こちらに書いちゃいます。

ホームステイは大学の時です。
CAのオーシャンサイドってところでした。知ってます?
そうですね~ここはCAでも結構田舎だったと思います。
夜になると基本、移動はタクシーか車でしたね。

僕も一度だけNYには行った事があるのですが
変な横道にさえ入らなければ、夜でも人が多いしネオンで明るいし
危険な感じはしませんでした。

もう、何年も前ですが。。。

そういえば、吉野家に行きました!(笑)
2008/ 09/ 26 (金) 23: 04: 00 | URL | 斉藤オルタナティブ # 79D/WHSg[ 編集 ]
斉藤さん、大学生の時だったんですね。
大学生相手にしてはちょっと過保護かもしれないけど、
ホストマザーとしては、預かったお子さんに何かあったら大変ですから、責任感のある方だったんだと思います。

考えてみたら、その昔10代だった頃にロスに行ったことがあるんですが、NYと同じ感覚で深夜遅くに市内に行くと、店は閉まってるし、明らかに怪しい感じの人以外歩いてないしで怖かった記憶があります。 
あの時は慌ててホテルに帰りましたよー。

NYは地下鉄もバスも24時間動いてるし、いつでも人はいるしで、感覚が鈍っちゃうんですよねぇ。

吉野家は私も何度か行ったことあります!
実は日本で吉野家の牛丼って食べたことがなかったので、NYで初めて牛丼を食べました。
結構おいしいですよね!
また食べたくなってきたー。
2008/ 09/ 27 (土) 22: 27: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
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