ニューヨーク生活20年で経験してきた様々な実話集。 好きだから別れるしかなかった。そして別れてから始めて気づく事。新連載スタート。
それでもやっぱりニューヨークが好き
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ICU体験記 Part.3 「喉が乾いたー!」
2008年 03月 29日 (土) 21:46 | 編集


近所のスケベドクターからの紹介でやってきたアッパーイーストの脳外科は、
場所柄もあるのか落ち着いた良い感じのドクターオフィスでした。



スケベドクターから、



「シリアスな状態かもしれない」



とは言われていたけど、
まさか自分が生死に関わる病気だとは夢にも思っていなかった私は、
子供を近所のママ友達に預けたままだったので、



「今日の晩御飯は何にしようかなぁ。 帰り道に買い物して帰らなきゃ」



と、診察が終わった後の段取りばかり考えてました。



そして私の順番が回ってきて脳外科医のドクターに診察してもらうと、
だんだんと雲行きが怪しくなっていきました。



そのドクター曰く、



「今の段階ではまだはっきりわからりませんが、最悪手術になる可能性もあります。
 でも今の医学は発達していて、
 頭を開けなくてもカテーテルで治せる可能性が高いので、
 今らか心配する必要はないですからね」



と言われました。



手術なんてこれっぽっちも頭になかったのでびっくりしましたが、続けて先生が、



「とりあえず大きな病院できちんと調べてからじゃないと手術が必要か必要じゃないかわからないので」


と言ったので、
先生は念の為に最悪のケースを話してるだけだろうってまだ高を括ってました。





その後、そのドクターオフィスから歩いてすぐのLenox Hill Hospital にオフィスのスタッフと共に向かいました。



その時の話は私の過去の記事の終わりのほうに書いてありますので、
もし良かったら読んでみて下さい。



ニューヨークでサバイバルする為に必要な事



その記事の中にも書きましたが、
こっちのEmergencyというのは驚くほど待ち時間が長く、
朝からホームドクター、その後、脳外科、それからEmergencyと立て続けに病院めぐりをして、
ようやく診察の順番が回ってきた時には夜になっていました。



サバイバルなEmergencyの待合室から脱出できてホッとすると、
急にお腹がすいてきました。



そういえば朝から何も食べてないし、喉もすごく渇いていて苦しい…



待合室から脱出してもすぐに診察してもらえる訳ではなく、
通路にベッドが何台か置いてあって、
そこで寝ながらドクターの診察が回ってくるのを待っていると、
隣のベッドからぷ~んとハンバーガーとフレンチフライの香りがしてきました。
(こういう状態の時でもアメリカ人はハンバーガーを食べるのね)



ダブルビジョンがひどくなって、
見えにくい目で匂いがするほうを見てみると、
隣のベッドで寝ていた女性患者の付き添い人であろう彼氏が、
差し入れを買ってきたようで二人で食べていました。



ただでさえお腹がすいて喉が渇いて死にそうだったのに、
その横で仲良さそうにハンバーガー食べるなんて、あまりにも…





羨ましすぎる~~!!





特に冷たく冷えたコークを見ていると、奪ってでも一気に喉に流し込みたくなって、





私にも買ってきてくれー!! (お金はちゃんと払うからさー)





って叫びだしそうになるのを必死な思いで堪えていました…





その後しばらくしてようやく順番が回ってきたようで、
ベッドごと病室に移動されました。



ドクターに診て貰うとやはり私はかなりシリアスな状態らしく、
手術になる可能性が高いとのこと。



とりあえずCTスキャンとMRIで詳しく調べてからと言われ、
私だけその病室の一番奥にあるガラス張りになった部屋に移動されました。



その時点ですでにかなり遅い時間帯だったので、
子供を預けている友人に連絡を入れなくてはと思い、
病室を出て待合室のほうに向かおうとしました。
(この時点では病院内では携帯電話は使用禁止だと思っていた)



すると警備員が慌ててやって来て、



「どこに行くの?」



と聞かれたので、



「友達に電話をしに行く」



と言うと、その警備員はドクターに話をしに行き、許可が下りたようで、
一緒に待合室に行きました。



電話中もその警備員がずっと私の背後で監視しています。



居心地の悪さを感じながらも、
もしかしてこの厳重な警備って、





私が逃げ出すとでも思ってるの?


患者服で逃げるわけないよーーー。






と思ったけど、過去にそういう人たちがいたからこそ警備が厳しいんだと考えると、
いろんな事情があるんだなぁと感慨深い気持ちになりました。



でも背後に立たれてると落ち着かないので、
取りあえず友達には、



「このまま手術になる可能性があるんだけど、
 何せ病院だから携帯使えないから、連絡がないってことは手術してると思ってて。
 子供たちはすぐにEXが迎えに来るから」



とだけ伝えて切りました。



実はこんなに携帯電話に関しては気を使っていたのに、
アメリカの病院じゃICUの中でさえ、
皆、携帯電話 使いまくり っていう事実が後で判明しましたが…





その後、自分のベッドに戻り、
だんだんと空腹と喉の渇き以外の事は何も考えられない状態になってきた時、
遠くのほうからかすかな声で、



「chicken sandwich? or turkey sandwich?」



っていう 天使の声 が!!



その声はだんだん近づいてきます。




あー、ようやく食べ物と飲み物にありつけるだー♡




と嬉しくなって、



チキンとターキーどっちにしようかなぁ。



やっぱターキーはパサパサするし、チキンだよね。




うん、やっぱりチキンにしよう!




と心に決めて、
大人しく順番が回ってくるのを待っていると、
しばらくしてようやく隣のベッドまで順番が回ってきました。




次は私の番!




とワクワクしながら待っていると、
なんとその彼女は私の手前で突然踵を返し、
そのまま立ち去ろうとするではないですか!!



慌てて、でも内心焦ってるのを隠して優し~く、 




「Excuse me~。 
  May I have a chicken sandwich please ♪」
 



と、ニコ っと笑顔も忘れず伝えると、
その看護婦は一瞬困った顔をして、




「ちょっと待ってて。 あなたの場合、ドクターに聞いてこないと…」




と言って立ち去ってしまいました。




何でドクターに聞かないといけないのーー??




と思いながらも、
もしかして食べ物にありつけないのかもしれないと、
不安いっぱいでその看護婦が戻ってくるのを待っていました。



するとしばらくしてすまなそうな顔をした彼女が戻ってきて、




「ドクターに聞いてみたけど、
 あなたは手術することになるかもしれないからあげれないの…」




との事…




食べれないのはまだ我慢できたけど、
朝から何も飲み物を飲んでいなくて、
喉の渇きが我慢の限界を超えていたので、




「それじゃ、お水だけ貰えますか?」




と聞くと、




「水も手術が終わるまで飲んだら駄目なの」




と言われ、
この時ばかりは何故か手術するかもって言われた時よりもはるかにショックが大きくて、今まで張り詰めていた緊張の糸がぷちっと切れ、
涙がぽろりとこぼれてしまいました…




もうこれから当分水を飲めないんだと思ったら苦しくて、
我慢が出来なくなった私は咄嗟に看護婦を呼んで、




「I need to go to the bathroom」




と言ってトイレに行き、
トイレのタブウォーターを狂うように飲んでしました…




でもこれは入院生活で手術よりも何よりも、
一番苦しかった喉の渇きとの戦いの始まりでしかありませんでした、、、、





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Comment
この記事へのコメント
でもなぜくも膜下出血になられたんでしょうか?
何もなくてもいきなり起こるものですか?私、自分のブログにも書きましたが、最近テーブルから落ちて顔面を強打したんです。
もう2週間も経つのにまだ背中とか脳が痛いんですよねぇ。
ukainounycさんのブログを読んでてちょっと不安になってきたので
病院に行こうかなと思っています(^^;
2008/ 03/ 31 (月) 00: 55: 00 | URL | harihari # 79D/WHSg[ 編集 ]
くも膜下出血はほとんど遺伝らしいですよ。
もしご家族にその系統の病気をされた方がいらっしゃる場合、
気をつけたほうが良いと思います。
実は私の父も私の手術後、同じ手術したんですよ。
うちの父の場合、私と違って破裂したんじゃなくて、以前から検診で動脈瘤があるのがわかってて、すぐに手術が必要な状態ではなかったんですが、私の破裂の後、慌てて手術しました。
コメント遅くなってしまいましたが、念の為にharihariさんも検診はされたほうが良いと思いますよ。
2008/ 04/ 05 (土) 15: 57: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
面白い記事をありがとうございます。
私も去年までボストンにいたので、アメリカの医療事情は骨身にしみています。NYもずいぶん遊びに行きました。和食レストランに本気で涙しましたわ(泣)。
医療従事者として、ちょっと一言言わせてくださいね。一人目のDr,エロドクターとされているけれど、全身裸にして一通り見たり、触診したりするのは妥当かと思われます。ホームDrはあらゆる疾患を考えて診察に当たらなくてはならないので、得るべき情報量が多いのです。いちいち「服脱いでください、着てください」って手間がなければ、その分スムースでしょ?(正直日本もこうしてほしい)
一度他のDrに「それはおかしい、エロドクターだ」みたいなこと言われたそうですが、それはそのDrが内科や総合医の幅広さ、難しさを知らないからではないか、と思いました。
今後の記事も楽しみにしております。
2009/ 02/ 09 (月) 11: 52: 00 | URL | 今はフリーのいち内科女医 # 79D/WHSg[ 編集 ]
内科女医さん、初コメありがとうございます!!

エロドクターはもしかしてエロじゃなかった可能性もあるってことですよね!

確かに「エロだ」と言った友達のドクターは内科医でなく、外科医でした。

ただあのドクター以外で全部脱げって言われた事なかったんですよー。
産婦人科ではいつも全部脱いでましたが。
ただ産婦人科の場合、アメリカでは絶対にドクターと患者と二人っきりになることはないんですよ。
必ずいつも横に看護婦が付きます。
本当かどうか知りませんが、それは疑われないようにするためって聞いたことがあります。

でも確かに肋骨骨折だと言っても、もしかしてDVを受けたのかもしれないし、脳に関しても脳の専門医は脱げと言わなかったのは脳の問題ということが前提だったからで、最初に行った内科医は何が原因かはっきりしたことはわからない状態だったので、全体的に診る必要があったのかもしれませんね。

ただ、直感的に目つきと触り方がいやらしく感じましたよー。
2009/ 02/ 10 (火) 01: 15: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
へ~勉強になりました。
本当にどうかはお医者様ご本人のみぞ知るですね。
あっ、でもお医者様というより人間として配慮が無さすぎなのは間違いなかったですね!
そんなお医者さんはさっさと変えてしまって正解でしたね ukainounycさん。
アメリカって人気のあるドクターとそうでないドクターってはっきり分かれますよね。
あっ、日本もそうね。

2009/ 02/ 10 (火) 12: 04: 00 | URL | 西の方 # 79D/WHSg[ 編集 ]
診察をするのだから、裸になるのは仕方ないとして、その中で(手間はかかるにせよ)どれだけ配慮できるかがよい関係を築くのには大切だと思います。ただでさえ上下関係になりやすいのに・・・。ukainounycさんがいやらしく感じたってことは、配慮が足りなかったのではないでしょうか・・。
で、話は変わりますが、この間乳ガン検診に行ったときにピンクのケープをわたされすんごく感動したのですよ。乳ガン検診って四方八方からおっぱいをつぶされ写真とられちゃうのですが片乳の写真とってるとき、もう片乳はべろ~んって所在なさげに見えてるんですね(まぁ誰もみてないんですがね)。それがなんかいやだったし、特にわたしは背中のニキビがひどくて背中みられるのもいやだったのですが、ケープのおかげで背中は隠れるし、片乳も隠れるし、なんて素晴らしい配慮なんだろう!!と叫び出したくなりましたよ~(笑)。ま、ここで言いたいことは、上の立場になりやすい人は常に相手の立場にたって考えてみる姿勢をもつべき。あるいはこちらも我慢せずいう。その結果なにかよい工夫が生まれる。そして皆幸せ!ってことです。
2009/ 02/ 10 (火) 13: 17: 00 | URL | mom # 79D/WHSg[ 編集 ]
西の方さん、ほんとにこっちのお医者さんは人気のある人とそうじゃない人と差がありますよね。
例のエロドクターは人気がまったく無かったんですが、家を出てすぐにあるということだけで選んでしまいました。
それ以外の医者は全部地下鉄をを乗らないと行けない所ばかりで、病気でしんどい時に電車なんて乗れないやろうって思って。
でも人気がないのはそれなりの理由があるからなんだと実感しました。
そう言えば日本でも予約がすぐ取れる(人気がないから)という理由だけで一時近所の歯医者に通っていたら、後から別の歯医者に行った時に、そこで治療した歯の部分だけ治療の仕方が良くないって指摘されました。
専門家が見たら治療の良し悪しもすぐにわかるんですね。

予約がすぐ取れる医者にはそれなりの理由があるってことですね。

でも待つの嫌いです~~~!
2009/ 02/ 10 (火) 20: 28: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
monさん、配慮は大切ですよね。
上半身を脱ぐのはまぁありとしても、こけて肋骨を折ったかもしれないと言っているのに、何でジーンズまで脱がないといけないのかわかりませんでした。
子供じゃないので何か別の場所も問題があればちゃんと口で伝えますからね。
くも膜下の時もブラジャーとジーンズを脱がなくちゃいけなかった理由が素人にはわからいので不安になりますよね。

あ、そうそう、上に私が産婦人科での話を書きましたが、看護婦が横に付くのは実際体を検査する時だけで、問診の間は先生と二人です。

触診が始まるって時には必ず看護婦を呼んできて、先生と二人きりで診察されることは決してありませんでした。
何箇所かの産婦人科に行きましたがすべてそうでした。

ちなみに日本では触診の時に先生と患者との間にカーテンが引かれるって聞きましたが、あれはあれでどうなんやろーって思っちゃいます。
まぁ、あそこを触られながら目と目が合うのも何とも言えず気まずいですが…
どっちにしてもあそこの診察は気恥ずかしいですわー。

2009/ 02/ 10 (火) 20: 42: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
あ~、それわかります。

私ももう2人産んだので、その手のことはもうどうでもよくなってはいたんですが、出産のとき担当医の方、当直医の方、研修医の方も4,5人いらっしゃって、助産師の方もいるし、まさにお産の状況を7~9人にくらいに囲まれて、子供が終わった後、「おめでとうございます~おめでとうございます~」ってにこやかに言われ、いくらどうでもいいと思っていても、数でこられるとやっぱりかなり恥ずかしかったです。
まあ、こういうのは旅の恥はかき捨てやと思って
次いきましょう~!

無事出産させてくれた医療機関の方々には感謝感謝ですね。






2009/ 02/ 11 (水) 01: 01: 00 | URL | 西の方 # 79D/WHSg[ 編集 ]
西の方さん、私も検診の時に若い研修医が2,3人来たことがあるんですが、若い人たちの未来のためとは思えど、場所が場所だけに何とも言えない気まずい気分でしたよ。
それも私のあそこに向かって何やら説明されているのも気恥ずかしいし…
ま、仕方ないですけどねぇ。


2009/ 02/ 11 (水) 14: 30: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
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