ニューヨーク生活20年で経験してきた様々な実話集。 好きだから別れるしかなかった。そして別れてから始めて気づく事。新連載スタート。
それでもやっぱりニューヨークが好き
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観光客逸話 「カツアゲされたA君」 前編 
2008年 11月 13日 (木) 11:57 | 編集


今日から一転して、新シリーズスタートです!



今回からは予告通り、
私が今までニューヨークで出会ってきた、
ちょっと変わった観光客&短期滞在者の話を書こうと思っています。



私は以前、空いてる部屋を日本人の短期滞在者に貸していた事があります。



短期貸しなので、
ひっきりなしに様々な人達が日本国内外からやって来てましたが、
その中にはいろんな意味で印象に残っている人達がたくさんいました。



そんな印象深かった人達の話を、
今回のシリーズで書いていこうと思っています。



それではまず最初は、




「カツアゲされたA君」の話からスタート!




名前:    A君
年齢:    26歳
渡航目的: 観光
NY歴:    初めて




A君はニューヨークに来たのは初めてだという事で、
緊張した面持ちでやって来ました。



黒人系の音楽が大好きで、
こっちにいる間に日本で手に入りにくい、
その系統のレコードを集めたいと言っていました。



A君は見た目もお洒落でルックスも良く、
性格もちょっと繊細な所はありそうだけど、
素直そうで全体的に印象の良いタイプの子でした。



最初の一ヶ月は彼一人で滞在し、
最後の一週間は日本から彼女がやって来るとの事でした。



ニューヨークに着いたばかりの時はかなり緊張していた彼でしたが、
私や他の滞在者の人たちといろいろ話をしてるうちに、
緊張感も少しずつ和らぎ、
一人であちこち外出するようになっていました。



ところが彼がやってきて一週間くらい経った頃、



事件
が起きました。




その日私は友達と遊びに出かけていて、
家に着いたのは深夜12時をまわった頃でした。



そーっとアパートに入ってリビングで寛いでいると、
暗い顔したA君が部屋から出てきました。



そして重い口を開くように、



「あの… ukainouさんに相談したい事があるんですが…」



と言いました。



いきなり一体何事だろう???



と内心思いながら、



「どうしたの?」



と聞くと、



「実は…… 」



「今日僕……」




「カツアゲされたんです!」



「カツアゲ~~~~??!!!」





「はい、そうなんです…
 それでどうしたらいいかと思って…」



「一体どこでカツアゲされたの?」




恐らくA君はうっかりして治安が良くない所に行ってしまったか、
道を誤って人通りの少ない所にでも迷い込んだのだろうと思っていたら、




「このアパートの敷地内のベンチです。」



「えええ!!?? あそこで???」




と、A君の意外な答えに驚いてしまいました。



私が住んでる所はニューヨークの中でもかなり治安が良いと言われている所で、
それもアパートの敷地内でカツアゲにあうとは、
一体どういう事なんだ?とびっくりしました。



敷地内のベンチのすぐ横には子供の公園もあって、
いつも子供たちがたくさん遊んでいる場所です。



何故そんな所でカツアゲなんてされたんだろうと思いながら、




「一体何時頃カツアゲされたの???」




と聞くと、




「3時頃です…」




「えええ??? 
 夜中の3時じゃなくて昼間の3時だよね?」





「そうです。」




昼間の3時と言えば、
ちょうどその30分くらい前に私も同じ場所にいたけど、
小さな子供たちがたくさんいて、
とてもじゃないけどカツアゲされるような雰囲気ではありませんでした。




「どんな人にカツアゲされたの?」



「黒人の3人組です。」



「黒人の3人組?
 
 もしかして14、5歳くらい の男の子達?」



「多分そうです。何歳かどうかはよくわからなかったんですが」




内心、相手は子供やんか…と思いながらも、




「あー、確かにあの子達、ちょっとガラが悪そうな感じだったよね。
 見た事ない子たちだったから、どこか他の所から来てたのかもしれないわ。
 私がそこにいた時、あの子達のうちの一人がウィード(大麻)持ってて、
 私に火貸してって言ってきたもん。」


 
「で、結局いくら取られたの?」



「たまたま20ドルちょっとしか現金を持ってなかったので、
 それを全部取られました。」



「そうなんだ…
 金額的に大きくなかったのが不幸中の幸いだったけど、
 もしレポートするなら一緒に警察署まで付いて行くよ。」



と彼に言いました。



立場上そう言ったけど、
本音はもう夜中だし、帰ってきたばかりで疲れてるし、
取られたと言っても20ドルちょっとなんだから、
面倒臭いから行きたくないなぁと思っていました。



A 君も私に話した事によって多少すっきりして、
レポートまではいいって断ってくれないかなぁと淡い期待を抱いていました。



するとA 君は、



「お金を取られたことはもういいんです」



「でも、でも……」



「彼ら……」




「See you tomorrow って言ったんです!!」





「See you tomorrowですよ!!」





「英語はよくわからないけど、
 それだけははっきり聞こえました!」





「明日も僕を待ち伏せして、お金を奪おうと思ってるんですよ!!」




と、泣きそうな顔をして言いました。



普通の恐喝だったら、
あえて二日続けて同じ人を襲うことはないだろうけど、
相手は子供なので、
彼の異常なほどの怯え方を見たら面白がってまたやりそうな気もしてきて、



これは何とかしなきゃ…



と重い腰を上げて警察署に向かいました。





観光客逸話 「カツアゲされたA君」前編



「観光客逸話 カツアゲされたA君 後編 」へ行く




Comment
この記事へのコメント
何、何!!次が早く。読みたーーーい。
でも、ukainounycさんも夜中に警察まで、ご苦労様でした。きっと私の予想としては、警察沙汰ではないような・・・。次、楽しみ!!
2008/ 11/ 13 (木) 12: 31: 00 | URL | はなこうめ # 79D/WHSg[ 編集 ]
これってあのお話ですね・・・
楽しみにしてます~(^o^)/
2008/ 11/ 13 (木) 15: 51: 00 | URL | yosse # 79D/WHSg[ 編集 ]
はじめまして。いつも楽しく読ませていただいてます;D ukainounycさんの独特の引き込まれる文章が大好きでいつも更新を楽しみにしています。
特にこのシリーズおもしろそう・・・・次楽しみにしていますね!
2008/ 11/ 13 (木) 20: 05: 00 | URL | megu # 79D/WHSg[ 編集 ]
はなこうめさん、そう言ってくれて嬉しいわ
それじゃ、張り切って次の更新は一ヵ月後かな?^^

それにしても26歳の男性が真昼間でまわりに人もいたのに、14歳くらいの子供たちにかつあげされるなて…
銃やナイフで脅されたならともかく、うーん…って感じです。
2008/ 11/ 13 (木) 22: 58: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
yosseさん、そうです。あの話です。
っていつyosseさんに話したっけー?^^

これからもyosseさんに話した人物出てくるかな?
2008/ 11/ 13 (木) 22: 59: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
meguさん、初コメントありがとうございます!
何だか久しぶりの初コメで嬉しいです!

今までも読んでて下さったんですね。
文章も褒めて下さってとっても嬉しいです。
これからも張り切って頑張ります!
2008/ 11/ 13 (木) 23: 01: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
今、フレッシュな目でもう一度読み直してみたら、
そういえばA君は「恐喝」って言ってたんだじゃなくて、
「カツアゲ」って言ってたんだって思い出しました。

後それと、A君はカツアゲしてきた子達が何歳くらいだったのか見当がついてなくて、
私が言ったんだって思い出しました。

日本から来たばかりの人たちって外人の年齢って分かりづらいですからねぇ。

記憶って所々いい加減なので、これからも思い出し次第、
訂正していきます。

本文は先ほど訂正しておきました。
2008/ 11/ 14 (金) 01: 10: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
こんにちは!なんだかコメントするタイミングを逃してまして、
すみません・・・。出不精なんです・・・(笑)。
(でも、毎日楽しみに読んでます!ハイ!)

このA君、すでにおもしろい!
See you tomorrowって言われたのが口惜しかったんだね~。
いや、そうやって社会にもまれて図太くなっていくのさ。
腹が立ったら日本語で怒鳴り返してやればよかったのに・・・。

警察って行くところじゃないですよね。
どの人も態度デカいし、やる気ないし。
レポートしなくていいのなら行きたくないトコです。

ところで・・・
インコちゃん、どうしたらなつくんでしょうね?
カゴから少しの時間だけ出してあげるとか?
2008/ 11/ 14 (金) 13: 33: 00 | URL | chipsalsa # 79D/WHSg[ 編集 ]
chipsalsaさん、こんばんは。
今ちょうどこれから続き書こうかなぁ、それとも寝ようかどうしようかなって思ってたところです。^^

このA君は口惜しがってたというより、まじ怯えていました…
あまりの怯えように可哀想になって、
例の黒人3人組に一人でタイマンはりに行ったくらいですからねぇ。
結局見つけられなかったけど…

インコちゃんは手乗りどころか手を近づけると思いっきり噛むので、触るときは手袋必須です…
外にも出してあげるんですが、捕まえるのが大変で、子供たちが散々追い掛け回して追い詰めて捕まえるので、余計人間不信になっちゃったという悪循環ですわー。
2008/ 11/ 14 (金) 14: 16: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
早くも新シリーズが始まって、楽しみです!

A君、何か勘違いしたとかではないんでしょうか?実は、貸してくれだったとか、で、返すから「See You tomorrow」だったとか。


私も、ukainouさんちに短期滞在してみたーい!
2008/ 11/ 14 (金) 20: 18: 00 | URL | エール # 79D/WHSg[ 編集 ]
エールさん、そのオチいい!!!
この話が創作だったら絶対いただいちゃったな~。

昨夜は更新しようかと思ったけど結局ネット麻雀に燃えちゃったので、今日こそは更新しなきゃー。

エールさん、NYに来る事があったらぜひ遊びに来て~。
2008/ 11/ 14 (金) 21: 06: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
 始めまして!
 これって実話なんですか・・、もう一つ、事情が飲み込めなくて・・、何か場違いのようで・・、でも、続きがどうなるのか興味もあるし・・って・・「See You tomorrow」
2008/ 11/ 14 (金) 22: 43: 00 | URL | hai-toku # 79D/WHSg[ 編集 ]
hai-tokuさん、初メールありがとうございます!!
この話も含めて、私がこのブログで今まで書いた話はすべて実話です。(多少記憶違いの所はあるかもしれませんが)

このブログは自分の記憶が今以上に悪くなってしまう前に、
自分の記録の為に書いてるので作り話を書いても意味ないんですよね。

携帯小説みたいなものも書いてみたいと思うことはありますが、今の私の実力では無い所から話を作るのは到底無理そうです…

ところで私からも質問なんですが、「場違い」っていうのは何に関してですか?
私もちょっと事情が飲み込めなかったもんで…

またこれからもよろしくお願いしまーす!
2008/ 11/ 15 (土) 05: 24: 00 | URL | ukainounyc # 79D/WHSg[ 編集 ]
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